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登山で使用しているカメラ機材を紹介するよ!

登山で使う機材選びには長年悩んできました。カメラメーカーもキヤノンから始まり、ソニー、ニコンと試行錯誤しながら変えてきました。登山を始めて10年近くになりますが、ようやく自分なりに納得できる機材を選べるようになったと感じています。

機材選びのポイントは人それぞれで、最終的には個人の価値観で決まると思います。軽量性を重視するのか、それとも耐久性、性能、価格で選ぶのか。

悩める皆さんの参考になるよう、私が使っている機材と使用感について紹介したいと思います。


使っている機材と選定理由

カメラ本体:Nikon Z8

Nikon Z8はフラッグシップモデルの位置づけです。写真から動画まで最高の性能を詰め込んだ文句なしのカメラですね。

これまで登山時は写真しか撮影していませんでしたが、見返しやすく楽しいのは動画かなと思うようになり、動画撮影も始めました。

そうなると動画性能も重視することになり、RAW形式で撮影できるカメラとなると、ニコンかキヤノンの二択になるわけです。

キヤノンはレンズが高価で、動画の世界であまり評価されている印象がなかったことから選択肢から外れました。

一方でニコンは、動画の世界でRAW形式撮影ができる割には評価が高くありませんが、シネマカメラメーカーのREDと提携したこと、ソフトウェアのアップデートにより日々性能が向上していること、ソニーのEマウントアダプターでお気に入りのレンズを活用できることから選びました。

Z9よりも軽量で、耐久性も高評価だったことも大きな理由です。以前使用していたソニーのα7RIIIは雨に濡れてすぐ故障してしまったので、山での使用には耐久性が非常に重要だと痛感しました。

試したことはないですが、ニコンのカメラとレンズはシャワーで洗えるレベルで耐水性が高いようです。絶対やらないですが。。

レンズ:NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

ニコンの定番標準ズームレンズです。キヤノンが105mmまでなのに対し、ニコンは120mmまで対応しており、この15mmの差は山では非常に大きな意味があります。

広角から中望遠レンズとして活用できるので、レンズ交換の手間や時間、ゴミ混入のリスクを減らすことができるわけです。さらにマクロ撮影も可能で、このレンズのためだけにニコンを選ぶ大きな理由にもなります。

その上、比較的安価な価格設定で、描写もソニーのGMレンズより良いと感じるので、文句なしの神レンズだと思いました。

レンズ:ZEISS Loxia 2.8/21(SONY Eマウント)

ソニーのカメラを使っていたのは、このレンズが存在していたからと言っても過言ではありません。

軽量コンパクトで、何より逆光での描写が素晴らしいからです。山では逆光での撮影機会が多くあります。朝日や夕日を撮影する際には必須といえるでしょう。

逆光撮影は一般的に難易度が高く、フレアやコントラスト低下から撮影を諦めるケースも多いですが、このレンズさえあれば怖くありません。むしろ、太陽が出たら取りあえず太陽に向けて撮影したくなるレベルです(笑)。

マウントアダプター:Megadap ETZ21 Pro

ソニーのEマウントレンズをNikonで使うためのアダプターです。
これさえあれば、お気に入りの神レンズを使うことができるので、マウントが変わっても問題ありません。

マニュアルレンズですから、オートフォーカスがうまく作動するかも気にする必要はありません。

本当に薄いので付けていても違和感全くないです

Nikonにはシグマのズームレンズはないため、使いたい人には必須ですね。
28-45mm F1.8 DG DN | Artのレンズが気になってますが、ソニーのマウントを気にせず使えるのはNikonの大きな強みになってますね。

ドローン:DJI Mavic 3 Cine + DJI RC Pro

山での最大の不満は撮影場所が限られることでした。当然ながら登山道でしか撮影できず、周りに人がいなければ写真を撮ってもらうこともできません。

ドローンは撮影の制約を解消し、自撮りの可能性を大きく広げてくれます。行政機関への飛行事前申請という手間やハードルはありますが、それを考慮してもドローンを使用するメリットは大きいと考えます。

DJIは高級カメラメーカーのハッセルブラッドと提携しており、比較的安価にハッセルブラッドのカラーサイエンスを味わえるのも特徴です。ニコンのミラーレス一眼では再現困難な美しい緑の色合いは惚れ惚れするもので、飛ばさずに写真や動画撮影のために使うこともあります。

単なるリモートカメラとして使えるので、起動に多少時間はかかりますが、どこかに置いてセルフィーするのに便利ですね。

ビデオマイク: RODE VideoMic NTG

ビデオマイクといえばRODEというイメージがあり、また尊敬しているYouTuberのHarmen Hoekがこのモデルを使用していたことが決め手となり、このマイクを選びました。

USB Type-C入力に対応しており、iPhone 15に接続して音声のみ録る用途にも使えるのが魅力です。軽量で山でもType-Cで充電できるため、汎用性など考えると登山にはぴったりではないでしょうか。

使用するカメラによってファントム電源マイクを使用できるなら他の選択肢もありますが、そんな高価で大きいマイクは登山には向いていないかもしれません。

ウインドジャマーは風の音を遮るために必須なので、こちらも合わせて購入すると良いでしょう。

三脚:GITZO マウンテニア3型

三脚といえばGITZO
というのは古いでしょうか?

映像よりは写真向けの三脚ですが、マウンテニアって名前からしても山に凄い向いているのかな??と安直に考えて選びました。

10年ほど前はカーボン三脚はGITZO一択だと記憶しており、望遠レンズのことも考えると太い3型が最適だと考えてのことです。

現在は中国メーカーのLeofoto(レオフォト)などがインフルエンサーに積極的にPRしており、登山界隈ではGITZOの名前をあまり聞かなくなりました。

価格もGITZOの半額程度だったり、Amazonなどの通販サイトで購入しやすいことから、市場を席巻したなと感じています。

三脚はカーボン製で、メンテナンスなどしやすければ何でも良いかなと思います。GITZOは手袋をしていても回すだけでロックできるので大変気に入っています。何より格好いい...三脚は用途別に複数持つことはあっても、頻繁に買い替えるものではないので、後悔のない最高の三脚選びを心がけると良いのではないでしょうか。

ビデオスライダー:Accsoon Toprig S60 電動カメラスライダー 60cm

映像撮影には画の動きは大事な要素の一つです。動きをつけるには手持ちで動かすかスライダーで動かすかの二択になります。

ドローンは広い開けた場所でしか使えませんので、稜線にあがるまではスライダーが活躍することになります。

1.5キロあるのでかなり重量としてはありますが、良い画を少しでも取りたいならスライダーがあると良いかなと思います。

まぁ、でかいっす。。笑

編集作業でズームするなど動きをつけることはできますが、物理的な動きとは異なりますので、やはりスライダー、特に電動のものがあると心強いことです。

この電動スライダーはスマホで操作するのではなく、物理的なボタンを操作して動かすので、山では重宝すると思います。

以前、Smartta SliderMini 2という20cmの小型電動スライダーを使用していましたが、使うには距離の短さが気になっていて、またスマホにいちいち接続する手間もあり、物理的なボタンで操作ができるスライダーは必須条件だと考えてます。

NDフィルター:NiSi マットボックスC5 フィルムメーカーキット

映像撮影には必須のNDフィルターですね。
マットボックスである必要はないのですが、日差しを遮ることができるので選びました。

とにかく嵩張るので、そこが難点ですね。
フィルターも大きいですから、円形フィルターのほうが良かったかなぁ、、

持ち運ぶハードルは低いほうが普通は良いと思います。
購入したときに比較検討の記事を書いたので参考にしてください。

メモリーカード:ProGrade Digital CFexpress 4.0 Type B GOLD 2TB

8K Raw映像を撮影するなら、2TBあったほうが縦走のとき安心だよねってことで選びました。対応表を見てZ8がしっかり対応されているので購入時にも安心して選べました。
写真だけなら、256GBくらいあれば十分でしょう。

比較検討の記事を書いたので参考にしてください。

メモリーカード:SDカード 256GB SDXC Class10 UHS-I V30 読取最大200MB/s SanDisk Extreme PRO

映像は同時記録ができませんが、写真であれば同時記録によるバックアップが可能です。

安価なSD カードでバックアップができるのであれば、しない手はありません。
バックアップなので信頼性があるメディアを選べば良いと思います。

防湿庫:ハクバ HAKUBA 防湿庫 E-ドライボックス 大容量 128L

防湿庫不要論もありますが、山では雨が降ったり湿度が高い場所に持っていきますので、メンテナンスは大事な要素だと思います。

こんな大きいものは要らないかもしれませんが、この中に清掃キットを入れたり、NDフィルター を収納したりするならば、このくらいの容量があると安心というものです。

カメラ一台とレンズ1-2本ならこのサイズのものは最低限欲しいところ。

本当に静かなので寝室で保管しています。

リモコン:Nikon ワイヤレスリモートコントローラー

三脚で朝日や夕日を撮影するとき、シャッターボタンを押す振動で手ブレしていた、、、と絶望を何度味わったことでしょうか。この悔しさを乗り換えるためにワイヤレスリモコンを購入しています。

これは映像撮影のときにも大活躍します。撮影中にはタリーランプのような役割となり、撮影中であることが一目瞭然になります。これでレック忘れを予防できるというわけです。

難点なのは高い金額ですが、撮影に失敗する悔しさを考えれば安いもんですよ。

シガーソケット:UGREEN 130W シガーソケット usb-c カーチャージャー 3ポート【PD 100W/30W+SCP 22.5W】PD3.0/QC4.0/PPS対応

ドローンやカメラの充電忘れを車の運転中に思い出すことって意外と多いんじゃないでしょうか?SDカード忘れの次に多い気がしてます。あるあるーですよね?

複数日で山を転々と登ると充電問題が発生しますが、これがあれば遠征の強い味方になります!

100w の充電に対応しており、ドローンのバッテリーも高速で充電できるので最高ですね。

USB 充電器:Anker 747 Charger (GaNPrime 150W) (USB PD 充電器 USB-A & USB-C 4ポート)

家でカメラ機材だけじゃなくて、ヘッドライトやモバイルバッテリーの充電を一斉にしますよね?
やばい!時間ないぞ?!というときに、高出力の充電器があると安心というものです。4ポートありますから、これで困ることはないでしょう!

山小屋ではコンセントが少なく複数充電するときに困ることがありますが、これさえあればバッチリですな。

モバイルバッテリー:Anker MagGo Power Bank (10000mAh) モバイルバッテリー Qi2認証 ワイヤレス充電 最大出力15W MagSafe対応

iPhoneを山で充電するときに雨や汗で端子部分が濡れてしまって何時間も充電できなくて困惑すること、これもあるあるーですよね?笑

そうなると死活問題にもなりますから、コードを使用せずワイヤレスで充電できるモバイルバッテリーが大活躍するわけですよ。

iPhone 15 Pro Maxを使用していますが、ProResで撮影できるようになってからZ8のサブカメラとしてバンバン使用しているのでバッテリー消費が激しいですね。

Qi2に対応しているので、マグネットみたいにピタッとくっつくので、充電したままバックやポケットに入れても外れることなく充電できるので最高ですね。

掃除用品:VSGOカメラクリーニング用品 センサー専用

NikonZ8にはカメラの電源OFF時に撮像素子の前にあるセンサーシールドが閉じる機能があります。とはいえ、センサーにほこりが全くつかないわけではないのですよね。

山でセンサーにゴミが混入すると、写真全部にゴミが映り込んでしまい、1枚1枚PCの編集時に除去が必要になってしまいます。それを防止するためには、登山中に掃除用品として最低限のものを持っていく必要があります。

おわり

今回は登山道具という視点で使用している記載を紹介しました。道具なので、用途や目的によって選ぶ基準が決まってくると思います。

私とは違う運用の仕方、判断基準は当然あるでしょう。何がベストなのかは悩める皆さん次第なので、参考にして頂ければ幸いです。

これまで使ってきたカメラ機材と選定にあたっての考えの変遷は別記事でまとめました!

これまでにマウントは2回苦悩しながら変えてきました。悩める皆さんの参考になれば嬉しいです。

YouTubeチャンネルの紹介

YouTubeで山の映像を公開しています。
カメラ機材が重すぎて実際は必死なのに、撮影のときは澄ました顔をしながら登山しています(笑)
頑張って撮影しているので、応援よろしくお願いします!


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