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若者とシニアで描く理想の病院とは?-ワークショップレポート-

皆さん、こんにちは!
Global Shapers Community 横浜ハブの栗山です。

2019年9月7日に、芝浦工業大学芝浦キャンパスにて行われた「若者とシニアで描く理想の病院」異世代共創ワークショップについてレポートします!
 
若者とシニアの協業を目指す「はなさかさん」プロジェクトが、医療×デザイン×テクノロジーで「人」中心の医療の実現を目指す合同会社Colonb'sと共同で開催しました。


理想の病院って…??
みなさんは病院と聞くとどのようなイメージを思い浮かべますか?
怖い?暗い?はたまた、待ち時間が長すぎる!!などなど。誰もが一度はお世話になったことのある病院。その理想のあり方について、医療の未来を担っていく若者と、経験豊富なシニアで考えていこう!というのが今回開催されたワークショップの概要です。


「はなさかさん」プロジェクトとは


先ほどから出てきている「はなさかさん」プロジェクトとは何ぞや!と疑問に思っていらっしゃるかたもいるでしょう。主催団体として私たちGSCがどのように関わっているかについてご説明します。


(以下プレスリリースより引用)
「はなさかさん」プロジェクトは、特定非営利活動法人Bizjapan(文京区、代表理事:林 志洋)、世界経済フォーラム(ダボス会議)傘下の若者組織 Global Shapers Community 横浜ハブ(任意団体、以下 Global Shapers)、一般社団法人日本クールシニア推進機構(港区、代表:柳 久美子、以下 OCSJ)の共同にて運営されている、教育プロジェクトです。
OCSJの持つシニア層コミュニティと、BizjapanやGlobal Shapersの持つ若者コミュニティを繋ぎ、両者が互いに学び合い、共創することを目指してワークショップ等を開催しております。
2019年の4月にはIoTデバイスを活用したシニアの生活改善ワークショップ、5月にはフリマアプリ「メルカリ」の使い方講座などを実施してきました。
これらの活動はGlobal Shapersのネットワークを活かし世界経済フォーラム(ダボス会議)本部にも報告しており、課題先進国日本発の「異世代共創モデル」を世界に向けて発信できればと考えております。
引用はこちら


「人生100年時代」が叫ばれて久しい昨今ですが、高齢者の活躍はもちろんのこと様々な世代が歩み寄り、手を取り合うことこそが、よりよい社会の実現に不可欠ではないでしょうか。私はこのビジョンに共感して、プロジェクトメンバーになりました。


若者とシニアで描く!


はなさかさんプロジェクトとして3回目の開催となる今回は、合同会社Colonb’sさんと共同でワークショップを開催しました。



Colonb’sは医大生とデザイナーが中心メンバーとなって、医療×デザイン×テクノロジーの掛け算による「人」中心の医療を目指しています。普段からワークショップ運営などで、未来の医療について「若者視点」で考えていらっしゃいます。Colonb’sさんと「はなさかさん」プロジェクトが手を取り合うことで「若者視点」と「シニア視点」が融合され、理想の病院の納得解に近付くかもしれない!
事前の打ち合わせの回数を重ねるごとに、こんな素敵な予感がしました。
そしてその予感は見事に的中したのです!



ここからは当日の様子をレポートしていきます。


ワークショップ当日


当日の司会はGSCの林が務めさせていただきました!
今回のワークショップの趣旨について、Colonb’sの波多野裕斗さんから説明があった後、いよいよワークスタート!

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はなさか病院を描こう!


A〜Eグループの5グループに分かれた若者とシニアたち。今日の目標はズバリ!このはなさか病院を理想の病院にすること!
家(病院にいく前後)、待合室、入院病棟(患者目線)、入院病棟(家族目線)、診察室の5箇所について、それぞれ担当するグループを決め、自由に描いてもらいます。


今はまだ何もない病院ですが、これからどんな理想の病院に仕上がっていくのか期待に胸が膨らみます。

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まずはアイスブレイク!理想の病院を考えていく上で、同じチームメンバーたちのことをよく理解していきました。シニアも若者も、時間目一杯交流し盛り上がっていましたね!私、栗山も、テーブルファシリテーターを務めさせていただきました。

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ワーク1: 病院について気になること、困っていること


テーブルに配られた青の付箋。病院について気になっていること、困っていることなど、心にあるモヤモヤをここに書き出してもらいました。よーい、スタート!時間制限の中でより多くの意見を出したグループが勝ちです!!皆さんのペンの勢いは止まるところを知りません。出てきた意見をまとめていくと、同じような部分に不満を持っている人が多いことに皆さん納得の様子。

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ワーク2: 最近・昔のよかった体験について


ここで病院から頭を切り替えて、今度はよかった体験について思い出していきました。今度使うのはピンクの付箋。若者は最近あった出来事、シニアは武勇伝などなど。思い思いのエピソードに花が咲きました。たくさん意見を出した後は、その体験のどのような部分がよかったのか要素を抽象化していきました。例えば「富良野のラベンダー畑がよかった!」という体験の場合、「いい匂いがしたからよかった!」のような感じで、抽出する要素は「匂い」や「五感」と言ったものになります。

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ワーク3: 掛け算でアイデアを創出する!


次に使うのは黄色の付箋!
5×5の表を作りながら、先ほど挙げられた病院の不満を、よかった体験の要素を用いて解決していくことを試みました。これは、最近話題になることも多いデザイン思考という手法を用いています。「達成感」×「薬を飲み忘れる」のように、一見関係の無いように思える2つの掛け算のマトリクスを用いて、アイデアを生み出していきました。生みの苦しみとはよく言ったもので、最初はなかなか意見が出にくいグループもありましたが、若者とシニアでディスカッションしながら、アイデアに磨きが掛かっていく様子が見受けられました!

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ワーク4:絵にしてみよう!


みんなで頭を悩ませたアイデアを2つに絞って、視覚的に表すべく絵に表していきました!ここでもシニアと若者それぞれが得意な部分を活かしながら協力して、作品を作り上げていく姿が印象的でした。

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いざはなさか病院のお披露目!!


こうして5グループに分かれてデザインしてきたはなさか病院は、一体どんな病院に仕上がったのでしょうか?各グループのシニアと若者の代表者が発表してくださいました。他グループの発表を聞いているときにも、「ほお!なるほど」という感嘆の声がよく聞かれ、はなさか病院はシニアと若者双方の「あったらいいな」がたくさん詰まった理想の病院として完成しました。

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最後にみんなで記念にパシャり!

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とてもいい笑顔です。皆さんの思いが詰まったこんな病院が実現する日も遠くはないかもしれませんね。2時間あっという間のワークショップでした。ご参加くださったシニア、若者の皆さん、ありがとうございました!!


参加してみて


まず何よりも楽しかったです。私自身は、イベント運営に携わりテーブルファシリテーターを務めるという大役を担ったのが初めてで当日まではプレッシャーもあったのですが、皆さんのこの笑顔に会えた時に本当に素敵な経験をさせていただいたなあ!と心が暖かくなりました!
これからも、GSCのプロジェクトを通して、私のライフミッションでもある”全ての人が健康で、そしてイキイキ生きられる世の中の実現”について考え、行動していきたいと思います。


最後になりましたが、このような素敵な機会をくださった一般社団法人日本クールシニア推進機構さん、Colonb’sさん、Bizjapan、そしてGSC横浜ハブの皆さんに感謝しています。本当にありがとうございました。

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