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【5分要約】Vol.18_伝え方が9割


「自分、伝え方のセンスないんだよなあ…」


今回はこんなお悩みに答えてくれる本をご紹介します。

<こんな人にオススメの1冊>
✔︎自分の伝え方に自信がない
✔︎仕事などで上手く思っていることを伝えられない
✔︎いつもデートの誘い方が分からず苦労する


こんにちは、ゴミー(@GOMIE_BLOG)です。

今回取り上げる本は、2013年の発売以来、右肩上がりで売れ続け、124万部*も売り上げているベストセラー「伝え方が9割」です。今回も5分で読めるように要約していきます。* 2021年2月現在


著者情報
 佐々木 圭一(コピーライター、作詞家、株式会社ウゴカス代表)

・上智大学大学院卒業後、博報堂に入社。2005年より米国で2年間クリエイティブに従事。
・米国の広告賞「One Show Design」にてゴールド獲得(Mr.Children)、カンヌ国際クリエイティブアワードにて計6つのライオン獲得など計55のアワード入賞受賞。
・郷ひろみ、Chemistryの作詞家としてオリコン1位を2度獲得。2014年に株式会社ウゴカス設立(代表取締役)


◆伝え方は身に付けられる

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まず著書の佐々木さんですが、もともと伝えることがめっちゃ苦手だったようです。

幼少期は転校を繰り返していつもクラスでは浮いた存在、大学院ではゴリゴリ研究してお固いレポートを書き続ける日々を過ごされていたとのこと。

そんなもともとはコミュ障側の状態から、上のような華やかしい経歴の通り、大成功されるまでになられた佐々木さんは言います。

「伝え方は才能ではない。今この瞬間から身に付けられる」と。

本書を読めば「あの人伝え方のセンスあるよなあ…」と思っていた人たちが、実はいくつかのコツを知ってただけなんだと気付くことができます。

◆本書の結論

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タイトルの通り、本書の結論は「伝え方が9割。伝え方って人生の結果を左右するほど大事だよ」ってことです。

例えば、仕事の納期が間に合わない時に「ちょっと間に合いそうにないんで延長して下さい」なんて頼んだら、まあ断られるでしょう。

一方、

「もう少しクオリティ上げたいんで、ちょっと粘ることできませんか」

という言い方に変えてみたらどうでしょうか?

もちろん確実に納期を伸ばしてもらえるかは分かりませんが、確率は格段に上がると思います。このように伝え方を変えるだけで相手のNOをYESに変えられる場面は非常に多く、これができるようになれば色々な事が上手く回っていきます。

ここからは、本題の具体的にどうしたらYESを引き出せるのかについて解説していきます。

◆伝え方の基本ルール

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まず、テクニックに入る前に絶対に抑えておくべき「伝え方の基本ルール」があります。

<伝え方の基本ルール>
STEP1:自分の頭の中をそのまま言葉にしない
STEP2:相手の頭の中を想像する
STEP3:相手のメリットと一致するお願いをつくる

例えば、好きな女の子をデートに誘うことを考えてみましょう。

・STEP1:自分の頭の中をそのまま言葉にしない
そのまま言葉にすると「デート行きましょう」になりますが、顔面偏差値が70ぐらいない限り、普通すぐにはYESを引き出せません。なので、まずは違う伝え方がないか一旦立ち止まって考えてみるのがSTEP1です。

・STEP2:相手の頭の中を想像する
次に一旦「自分のデートしてほしい」という考えから離れて、相手は何を考えているのか、何が好きなのかを想像することです。ここでは例えば、相手はイタリアンが好きだと分かったことにしましょう。

・STEP3:相手のメリットと一致するお願いをつくる
最後はイタリアン好きな女子が考えるメリットと、デートしたい自分のお願いを合体させます。すると、こんなお願いになります。

「驚くほど美味しいパスタの店見つけたんだけど行かない?」

ただデートに行こうと誘うよりは、デートに来てもらえそうな気がしませんか?

ポイントは肝心の「デート」という言葉を使っていないことです。相手が別にデートしたいと思ってなくても、「まあパスタ気になるし行ってみるか」となる確率は高まります。

好きになってもらえるかはまた別の話ですが、アピールするチャンスを貰わなければノーチャンスな訳ですから一歩進むことができますよね。

◆YESを引き出す切り口

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ここからはさらに具体的に、相手からYESを引き出す切り口を解説していきます(本書では7つ紹介されていますが、2つに厳選して解説します)


①嫌いなこと回避

例えば、公園の芝生に入らないでほしい場合、みなさんならどんな看板を立てますか?

普通思い付くのは「芝生に入らないでください」みたいな看板ですよね。ただ、これは基本ルールでお話しした「自分の頭の中の言葉をそのまま口に出しているだけ」になります。

そこで、相手の頭の中を想像して嫌いなことを考えて「この芝生に入ると農薬の匂いがつきます」にしてみましょう。

どうですか?自然と芝生に入るのはやめておこうと思いますよね。

②選択の自由
もう一つは、相手に選択肢を与えて気軽に選ばせてあげることでYESを引き出す手法です。人間は決断するのが大の苦手なので、決断のストレスをなるべく減らしてあげることが大事です。

なので、こちらで選択肢を用意してあげるだけで相手のストレスが格段に減って、気軽に判断しやすくなります。「この件どうしますか?」ではなくて、「この件AかBで進めようと思いますがどっちがいいですか?」のように提案してあげるということです。

この選択の自由のテクニックを知っておくことは、例えば自分が営業する時だけではなく、逆に受ける側だとしても防御力を上げることに繋がるので重要です。

◆心に響く強い言葉

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YESを引き出す切り口は分かったので、あとは相手の心に響く強い言葉を使って切り開いていきましょう(本書では5つ紹介されていますが、2つに厳選して解説します)


①ギャップ法
まず一つ目が、伝えたいことの逆のこともあえて文章に加えて、強い言葉を生み出すテクニックです。

例えば、「好きです」と伝えるだけでは普通ですが、これに逆の「嫌い」という言葉も入れ込むとグッと強くなります。「嫌いになりたかったけど、やっぱ好きです」みたいな感じです。普通に好きと伝えるより言葉が強くなった感じがしませんか?

他にも例えば、世界に一つだけの花(SMAP)の「No.1にならなくていい、もともと特別なOnly One」や、オバマ元大統領の勝利演説「これは私の勝利ではない、あなたの勝利だ」など、このギャップ法はいろんな名言に使われています。

②クライマックス法
もう一つの強い言葉を作り出すテクニックのクライマックス法は、「今から話すことは大事ですよ」とアピールする言葉を頭に付けるだけの簡単な方法です。例えば、「ここだけの話ですけど」とか「ここが結論なんですけど」みたいな感じです。

注意を引き付けてからポイントを話した方が、相手の頭に深く刻み込むことができます。簡単でありながら効果的というかなり便利なテクニックなので、ぜひ今度から使ってみて下さい。

◆最後に

最後に補足ですが、個人的に最も大事だと思うのは基本ルールで説明した「自分の頭の中にある言葉をそのまま出さない」ことです。

思考をただ垂れ流す行為は、他人にも自分にもメリットがないと思います。言葉って受け取り方によっては、時に自分の意図に反して相手を傷つけてしまう武器にもなり得るからです。

自分の想いや考えを正しく理解してもらうためにも、味付けせずに生のまま出すのではなく、ちゃんとお皿に盛り付けた料理のように提供する。少し面倒臭いですが癖になれば、言いたいことを自由に表現できるメリットの方が圧倒的に大きく感じるようになるはずです。

周りの人だけでなく何より自分を傷つけないためにも、今まで以上に言葉を大切にするように意識してみてはいかがでしょうか。


今回は以上になります。
最後までお読み頂きありがとうございました。今後も仕事や人生に役立つ情報をどんどんアップしていきますので、覗きにきてください。

ではまた!

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