グリラスストーリーズ
【インタビュー】「サーキュラーフード」という新常識。コオロギが暮らしに馴染む未来を目指して。
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【インタビュー】「サーキュラーフード」という新常識。コオロギが暮らしに馴染む未来を目指して。

グリラスストーリーズ

2021年3月、徳島大学発フードテックベンチャーのグリラスは、リブランディングにより従来のイメージを刷新、企業フィロソフィーを策定するとともに、ロゴマークとコーポーレートサイトのリニューアルを行いました。

キーワードは「調和」。このタイミングでのリブランディングがどのような意味を持つのか、背景にどんな想いがあったのか。代表取締役CEO 渡邉 崇人に聞きました。

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コオロギが、特別なままではいけない。

ーリニューアルおめでとうございます。長い準備期間の末、ついに公開となった今の率直な感想をお聞かせください。

渡邉:本当にようやく、といった気持ちです。創業して間もない、とにかくがむしゃらに走り抜ける時期が過ぎ、仲間も増えた今だからこそ、ともに作り上げることのできたリブランディングだと思っています。

去年の年末ごろから本格的に動き出し、特にフィロソフィーの言語化には何度も頭を悩まされました。

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今回のリブランディングは、これまでと全く違う方向に舵を切ろう!というものではありません。大切にしたのは、これまで僕らが取り組んできたことをより親しみやすい形で表現し、コオロギやグリラスを、社会の中に溶け込むより当たり前の存在にすること。

世界を変える可能性を秘めたコオロギが、特別な存在のままであってはいけないですよね。普通の、毎日の暮らしに馴染むようにするにはどうすればいいのかを考え抜いた結果、フィロソフィーとして想いを形にすることができました。

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ー新しいビジョンに何度も出てくる「調和」という言葉が、ひとつのキーワードになるのでしょうか。

そうですね。コオロギが生活に馴染み、溶け込んだ後の世界を想像した時。我々が直面し、社会が抱えている課題に対して、何らかの解決の糸口を見出せていると思うんです。それって何の反発も、特別感もない「調和」のとれたおだやかな世界の実現ではないか、と。

新しいサイトも、コオロギやテクノロジーといったとっつきにくいカテゴリーのものを扱っているので、やわらかい親しみやすさをイメージして作りました。

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ー優しい雰囲気のサイトで、線画のイラストも印象的です。

サイトの挿絵はイラストレーターの飛田冬子さんに描き下ろしていただき、新しいロゴは今回のリブランディングを二人三脚で支えてくれた株式会社フラクタのデザイナーさんからご提案いただいたものの中から、僕らで一番良いと思ったものを選んで決めました。

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以前はコオロギを前面に押し出したロゴだったのですが、僕らの使っている「フタホシコオロギ」の特徴の白い目だけを残して、より親しみやすいグラフィックに。

基調としている黄色は、これからの未来を支える「食」や、その道を照らす「太陽」といった意味が込められていて、同じくロゴに使っているグレーと混ぜるとコオロギ色になるんですよ、というのは裏話です(笑)。

「サーキュラーフード」という新しい呼び名。

ー「サーキュラーフード」という言葉が今回のリブランディングから新しく使われていますね。

渡邉:前々から僕らの間で使ってはいたのですが、今回のリブランディングで「昆虫食」というワードを外し、「サーキュラーフード」という言葉を対外的にも使い始めるようになりました。

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「昆虫食」という言葉のままでは、その言葉が含む印象がどこか頭の中に残ってしまい、いつまで経っても生活に馴染んでいけないと思ったんです。

サーキュラー【circular】
▷円の,円形の

フードロスから新たな食材へと生まれ変わるフードサイクルを実現する食品であれば、コオロギでなくても「サーキュラーフード」と呼べる。世界の食料問題を解決するためにも、これからの新たな食文化を担うカテゴリーになっていけば、と思います。

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また、グリラスという会社にできること、僕らの原点のようなものも今回改めて言葉にして掲載しました。

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グリラスが取り組んでいるのは、最新の研究だけではありません。

今まで先人が築き上げてきた研究などをベースに、コオロギを社会に実装するために必要な供給体制をととのえ、他の企業も積極的に巻き込んで新しい商品を開発していくことが、サーキュラーフードの普及のためにも必要不可欠で、これからも力を入れて取り組んでいきたい使命だと思っています。

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今後の展望

ーありがとうございます。では最後に、今後のグリラスの展開や、実現したい目標をお聞かせください。

渡邉:僕らは今、安心安全なコオロギを作るという食品会社としての「基礎」のところから、コオロギの新しい可能性を見つけて引き伸ばす「応用」への転換期にあります。

フードロスを解決するコオロギを普及させ、実業として「社会に良いこと」に取り組んでいきたい。パートナーの力も必要ですが頼りきりにならずに、これからは僕らが主体となった新しい商品の開発や、普及活動に積極的に挑んでいきたいと考えています。

最近では、コオロギの飼育場所として活用している徳島県美馬市の廃校となった小学校を舞台に、コオロギに興味を持ってくれる一般の人を巻き込んだ「コオロギスクール(旧:コオロギ部(仮))」という活動をスタートさせました。

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コオロギに関心を持って入学してくれた生徒の数は100名を超えていて、これからこのコミュニティのなかで、コオロギのみならず環境や食料問題の学習の他、新商品の開発やサーキュラーフードを使ったレシピ開発などにも取り組んでいく予定です。

この先のリリースに向けて、蒔いている種も多くあるので、楽しみにしていただければと思います!

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ー本日は、お忙しい中ありがとうございました!

文・構成:いけだみほ

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株式会社グリラスでは、サーキュラーフードの普及に向け、共に走り抜けてくれる熱い想いを持った仲間を大募集しています。求人の詳細は、今後Wantedlyに掲載する予定です。お見逃しなく!


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徳島大学発フードテックベンチャーのグリラス。コオロギが身近な存在となり暮らしに溶け込んでいくことを目指し、コオロギが持つ可能性や、グリラスの想い・目指す未来など、様々な情報をnoteで発信していきます!