実は小麦アレルギーだったりする
いよいよ12月に入りましたね。
ご来店くださいましたお客様、誠に有難うございました。
ご来店いただいていない皆様、まだ間に合います(笑。是非どうぞ。
さて、
少し早いと思うのですが、
今年一年を総括してみると、
なんとなく
「小麦と向き合った一年だった。」
という気がする。
いえ、今までもメニューにはあったのだが、
「自家製」とは謳っているが、
実のところ、
別の所(正確にいうと「実家」)で、
別の人(正直にいうと「母親」)に、
作っていただいておりました(謝。
まあ、いつかは引き継がなければとは思っていたのが、ズルズルと20年あまり。
今回のこの騒動で、空いた時間を利用して、ようやくこちら(店)でも作れるよう環境を整えたという次第です。
やってみると、思っていたよりは簡単で、思っていたよりは難しく、
はっきり言って、
「面白い」
というのが素直な感想である。
よく、「粉物は儲かる」などと仰る方がおられるが、
それより以前に、パン屋やケーキ屋にハマる人が出てくるのも分かる気がする。
これまで、「うちは BAR なんだから。」と、こういった作業を無意識に遠ざけていた自分をつくづく嘆かわしく思う。
なんでも、やってみてから言うものだ。
考えてみれば「ビール」だって「ウイスキー」だって、元を正せば「麦」である。
「小麦粉」を扱うのに違和感など持っていいはずがなかったのだ。
ところで、話は変わって、
実は僕、軽度の「小麦アレルギー」である(笑。
正確に言うと「よく焼けていない小麦アレルギー」である。
原因は小学生の頃まで遡る。
当時、男のくせに(現代では「禁句」かな)、大好きだった「家庭科」の時間。
その日のお題は「お好み焼き」だったと思う。
何を隠そう、うちは家族揃って西側の出身で、僕も生まれは「大阪」である。
(最も3歳ですぐに神奈川県藤沢に越してしまったので、ほとんど記憶がないが)
「お好み焼き」など、いつも家でやっているからお手の物で・・・・
かと言うと、全くそんなことはない。
そういう習慣は無かったようだ。
実際、この時生まれて初めて「お好み焼き」を作ったと思う。
初体験の子供に適切な焼き加減などわかるはずもなく、食い意地だけは発達している僕は「まあこんなもんでいいだろ」と我先にと手を伸ばす。
これが祟った。
生焼けの小麦で、完全に腹を壊した僕は、友人の「U君」と皆勤賞を競っていたレースの行方をあっさり相手に献上してしまう。(あの時は本当に悔しかった。)
それだけなら、まだよかったのだが、
その後、大人になってからも、「よく焼けていない小麦」に、体がすっかり拒絶反応を示すようになってしまった。
したがって、このような危険な匂いがする所へは、まず近寄らない。
例を出すと
・素人に自分で焼かせる「お好み焼き屋」さん。
・バリカタを謳う若者向け「ラーメン屋」さん。
・衣のしっかり揚がっていない「天ぷら屋」さん。
などだ。
くれぐれも、僕を誘う時は、これらを避けていただきたい。
(最も、もうすっかり誰かに誘われることもなくなったけど・・)
したがって、
うちの「小麦粉」を扱った商品。
とてつもなく「良い小麦」というのにこだわっているつもりはないが、
「焼き加減」には、上記のような身体的理由で(笑、気を配っているつもりです。
そんな方が、返って信頼できるでしょ(笑。
どうぞお試しあれ。
神保町へお越しの際は、是非お立ち寄りください。
「ホット・ワイン・カクテル」に「自家製ビスコッティ」、よく合います。
お待ちしております。
Halfbaked / B-side, ØDYSSEE
We Run This. distributed by Groove Attack
2022
(本文の最後に、お店でよくかける音楽を紹介しています。お家でお酒を飲まれる際に是非どうぞ。今度お店に聴きに来てくださいね。)
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