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#05 てんかん老犬との暮らし 最終回

享年17歳と2ヶ月。
7月4日の夜遅く、つみれは天に召されていきました。

5年あまり前、僧帽弁不全症から肺水腫を起こし、病院に連れて行く車の中でもうこれで会えないのかと覚悟したあの日から本当に長いこと頑張ってくれました。

しばらくして憎いてんかんがつみれの頭に入り込んできてからの晩年は本当に頭が痛そうで、見ていていたたまれず、どうやったら少しでも楽になれるかを常に考えていたここ一年余り。老衰の年代に入ってくると今度は腎機能もだんだん弱り、既往症フル装備となった中でも、つみれは最期の2日前まで立ち上がることも、食べることも諦めなかった、やっぱり私にとっての奇跡の犬でした。

本当は最期の息絶える一瞬まで手元でちゃんと看取りたかったけれど、今までこれだけ闘ったのだから、私のわがままを通さずにとにかく楽にしてやりたくて、身が裂かれる思いでつみれを病院に委ね、酸素と保温の緩和ケアをお願いしました。

一時は少し落ち着いたという先生の電話にホッとしてうたた寝した数時間後、病院から息を引き取ったとの知らせで目を覚まし、急いで会いに行くと、そこには棺に入れられてエンゼルケア(亡くなった後に綺麗に洗いグルーミングすること)が施されたフワフワのつみれが、今まで見たことがないほど穏やかな顔をしているのを見た時、恐らくそんなに苦しまないで旅立ったことを察して正直ホッとしながら、あらためて看取りの奥深さを感じ入る機会になりました。(写真苦手な方ごめんなさい)

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今まで共に生きてきた存在への敬意と感謝を最期のときにどうあらわすべきか。
今後もじっくり考えていきたいと思います。

今頃はきっと、去年一足先に行っているパイセンちくわと現役の頃のように付かず離れずの付き合いを虹のたもとで再開していると思うので、私もこの世を離れるときが来たらとっとと行きます。その時はまたよろしく。

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