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#03 てんかん老犬とのくらし その2

前回投稿から約半年が経過して、今日つみれは17歳の誕生日を迎えることができた。

てんかん持ちに加えて僧帽弁機能不全+肺水腫発症から5年、今は腎不全、脳腫瘍の疑い(?)なども加わりなかなかの持病富豪っぷりながら、ここまで本当によく頑張りました。偉いぞハイパーつみポス。

その後もてんかん症状は一進一退を繰り返し、数週間ほど平穏な時もあれば1日に3回も派手に発作を起こしたりと予断を許さない状況ながら、私もだんだん痙攣する姿に慌てふためくことが少なくなり、都度少しずつ冷静に対応できるようになっているのを自覚している。

一つわかってきたのはてんかん発作が予知はできても「予防はムリ」ということ。投薬をきっちり適量、指示通り守っても出るものは出る。つみれもそういうステージなのだと段々悟ってきてからは、いかに発作時と事後に適切な対応を取るべきかが命題となってきた。

かれこれ私なりにてんかんと対峙するために工夫してきたことがあるのでここに列挙したいと思う。

①寝ている時鈴をそばに置く…てんかんは寝入りばなや浅い眠り時に起きやすく、発作時に対処するのが頻発防止にも肝心で、処方された抗痙攣薬のミタゾラムをすぐ点鼻すれば早く効く。とはいえずっと監視し続けるのは不可能なので音で不測事態を感知する。私は寒川神社で買ってきた犬のお守り鈴を活用(小さいわりに結構リンリン鳴る)

②サークルを活用…残念ながら発見が既に発作の後だった場合、つみれはいつもパニック状態でよろけながらあちこちぶつけて走り回るので、とりあえず落ち着くまではサークル内を歩かせる。体や顔を傷付けにくいナイロン素材がおすすめ。心臓も悪いので喘がないよう様子を見守る。

③頭寒足熱の対応…発作後はかなり頭が熱を帯び本人も辛そうに感じるので、濡れタオルを乗せるか頭を少し濡らして気加熱で冷やす。また以前に動物鍼灸の先生から聞いた東洋医学的てんかんの考えから腰回りや足裏(肉球)を暖める。大概ここが発作時に冷えていることが多い。尚この対処は落ち着いてから行う。

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また、私の実体験上でてんかんの前兆がなんとなく見えてきた。前述のとおり予防は出来ないが、覚悟と心の準備はできる。

・よだれが多くなる

・瞼が痙攣する

・ガムを噛むような仕草をする(寝ながら)

・眠っているのに鼻息が粗くなる

・前日に何かに頭をぶつけたり、興奮するようなことがある

・気圧変化が発生要因になることがある。季節の変わり目が危ない。

皆あくまでうちのつみれベースの内容ながら、これらの情報がもしどこかで私と同じようにてんかんと孤独な闘いの日々を続けているペットオーナーさんたちの一助になるのであれば、つみれもてんかんに罹った意味が出てくるかも知れない。と信じてこれからも行けるところまで付き合っていく、いまはそんな心境である。

私にとっての奇跡の犬、がんばれ。

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