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完全オンラインの地域おこし協力隊募集イベントに100名が参加!工夫したこと、やってみてわかったこと

こんにちは! グリーンズ広報部のひなこです。

グリーンズでは5/11(月)に、「LIFULL地方創生」と和歌山県紀の川市と協働のもと、「紀の川市の地域おこし協力隊募集イベント」を実施しました。

テーマは「空き家と人の関係をデザインする ビジネス編」。ゲストには、ADDressの佐別当隆志さん、紀の川市で古民家ゲストハウス「古都里」を運営している豊原弘恵さん、紀の川市職員の中豊晴さんをお招きしました。

新型コロナウィルスの影響を受けて「都市一極集中」の流れが見直されたり、「リモートワーク」の普及により全国どこでも働き暮らせるようになったり。そんな大きな環境変化が予想されているなかでの実施となり、100名近くの参加者が集まりました。

グリーンズとしても初めての試みとなった「完全オンラインでの地域おこし協力隊募集イベント」。その様子をご紹介します!

オンラインでの協力隊募集イベントをやってみてわかったこと

・全国どこからでも参加できる!より募集地域に近い場所の参加者を募ることができる
・地域のプレーヤーを招きやすく、リアルな声を聞くことができる
・チャットでの質問募集&交流会実施で、気軽に参加できる雰囲気になる

オンラインイベントの「緊張感ある静けさ」はBGM&アイスブレイクで解決

オンラインイベントはほぼ無音となってしまい絶妙な緊張感があるため、グリーンズではBGMを流すようにしています。Zoomの音声共有で行なっているため、雑音のようには聞こえません!

また、グリーンズのイベントではZoomのチャット機能を「質問や感想」を気軽に送れる場所として使用。まずは参加者に場の雰囲気とツールに慣れてもらうために、簡単なコミュニケーションを取るアイスブレイクを実施しています。

この日は「今日の夕飯はなんでしたか〜?」という質問で、参加者が夕飯をチャットに記入。「ニラレバ」「納豆」「ハヤシライス」など、チャットが一時おいしそうなご飯タイムラインと化しました。

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さらに、アカウントの名前部分を「名前@地名」と参加している場所を入れることによって、参加者の方がどこから参加してもらってるのか把握できるように。「今日は徳島からなんですね!」などと会話のきっかけにもできます。

ゲストのプレゼンタイム!質問や感想はチャットに書き込み理解を深める

アイスブレイクのあとは、ゲストにお招きした3名のプレゼンが行われました。

紀の川市職員の中さんからは、まちの魅力について。紀の川市では、フルーツツーリズムなどフルーツの産地という特色を活かした取り組みが行われているのだとか。(以下スライドの2位は「八朔」となっていますが、正しくは「桃」)

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また、空き家活用についても現地のリサーチを進め、活用可能な物件を探しています。「空き家バンク」を活用し、マッチングを促進する動きも進めているそうです。

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紀の川市のキープレーヤーでもある豊原さんからは、紀の川市の古民家ゲストハウス「古都里」についてご紹介いただきました。「和歌山というぜいたく」をコンセプトにして運営している1日1組限定のゲストハウスでは、古民家に暮らすように宿泊しながら紀の川のもつ自然や食の豊かさを体感できるのだそうです。

また豊原さんは紀の川市は、自治体として積極的にチャレンジャーを応援してくれるところが魅力だと話してくださいました。

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また、今後のチャレンジとしてフルーツツーリズムにも力を入れていきたいという豊原さん。和歌山の特徴を生かし、海外からのツーリストにも日本の良さを感じてもらえる体験をつくっていくのだそう。

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そしてADDressの佐別当さんには、観光でも定住でもない「多拠点居住」の可能性について話していただきました。

新型コロナウィルスの影響もあり、都市以外に地域に拠点を持とうとする方が増えており、ADDressの会員数もぐんぐん伸びているのだそう。一度きりの観光でもなく、勇気のいる一拠点の定住でもなく、気軽に家を増やすような体験ができる多拠点居住は地域側にとっても関係人口を増やせる機会だとおっしゃっていました。

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日本全国に拠点を増やしているADDressは、その拠点の住みやすさも魅力のひとつです。利便性やデザイン性が保たれるようリノベーションしてあるため、適度な安心感とワクワク感を楽しむことができるのだそう。

今回のイベント参加者の中にはADDressの家守になりたいという方も多く「どうしたら家守になれるのか?」といった質問も多く出ていました。

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プレゼンタイム中、参加者はどうしても受け身になってしまいがちなところですが、オンラインイベントならではのやり方として「チャット」を使った感想や質問を投稿しあうという工夫をしています。

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Q&Aタイムではそこで出た質問に答えていくため、質問を募集する時間やなかなか手が挙がらないといったこともありません。

プレゼンを聴きながら副音声的にチャットを楽しむという、新しい参加体験となっています。

プレゼンとQ&Aタイムのあとは、LIFULL地方創生の後藤大夢さんから、紀の川市の地域おこし協力隊募集について説明をしていただきました。

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最後は3人のゲストと直接話せる交流会タイム!

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ここで一旦中締めをし、参加できる人は残って交流会へ。

グリーンズが開催するイベントではゲストと直接話せる交流会を大切にしたいと考えていて、今回は3つのブレイクアウトルーム(分科会)を作成して実施しました。

この交流会でも、まずはチャットに質問を書き出し、その質問を元にグリーンズのファシリテーターが話を振っていく形で進行。

私が参加した豊原さんのグループでは、豊原さんが運営する「古都里」に関する質問がたくさん。「どうやって地域の人と親密になるのか」「どのようにして理想的な物件に出会ったのか」など、今回は実際に移住をしたい方やすでに地域に入っている方などが多かったため具体的な質問が多く出ていました。

そんな質問に豊原さんは、

「紀の川の人たちは1聞いて10返してくれる懐の深い人たち。その10教えてくれたことに、ちゃんと1つずつ出向いて確かめに行くことが大切です。そうやって丁寧なコミュニケーションを取っているうちに、出会いたいものと自然と出会えるようになるんです。」

と、地域の人たちと信頼関係を築くための大切な心持ちを教えてくれました。

30分の交流会はあっという間に終了。オンラインでも、意外なほど近い距離感で話すことができました。

グリーンズのオンラインイベント恒例!「一本締め」でお開き

最後は交流会からメインルームへと戻り、ゲストに一人一言ずつもらって終了に。

グリーンズではオンラインイベントの際に「一本締め」をするというのが恒例になっていて、全員が音声をONにして一本締めをします。

「よ〜おっ」
「ポン!」
不思議なことにみんなの締めの音が一致したことを喜びながら、イベントは終了となりました。

LIFULL地方創生の宇野様から、今回のイベントの感想をいただきました。

想定していたよりも、多くの方が参加していただけ、よかったです。
また、オンラインなので、参加者の反応が分かりづらいのかなと危惧していた点もあったのですが、多くの方がチャットを通して、登壇者のプレゼンに随時反応していただけ、リアルイベントよりもよりリアルな反応を感じることができました。

グリーンズでは自主開催のオンラインイベント「green drinks STAY HOME !!!」(通称: gdSH)も行っていて、日々オンラインでのイベント運営ノウハウを蓄積しています。

今後も場所を問わずつながり学び合える場所を提供していきますので、興味を持ってくださった方はぜひ一度ご相談ください!


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