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グリーンズ求人の山中・植原が語る「いかしあう働き方」のこと。

「いかしあうつながりがあふれる幸せな社会」を目指すグリーンズのプロジェクトの1つである、グリーンズ求人。「いかしあう働き方」を増やすべく、全国各地の取り組みを求人記事として紹介し、たくさんの出会いをつくり出してきました。

今回は、グリーンズCOO / 事業統括理事の植原正太郎と、グリーンズ求人プロジェクトマネージャーの山中康司が、「グリーンズ求人をやる理由」と「いかしあう働き方とは」、「これから目指していくもの」についてオンラインで語りました。

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左:植原正太郎 右:山中康司

「グリーンズ求人」がやっていること

ーー改めて、いまグリーンズ求人としてやっていることは何ですか?

康司:1つは、求人記事・採用記事によって「いかしあう働き方」を増やすこと。

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僕は「自分とのつながり」「他者とのつながり」「自然とのつながり」という3つのつながりのいずれかに当てはまっている仕事をすることが「いかしあう働き方」だと思っているし、そうした「いかしあう働き方」を実現できるのが僕たちが紹介していきたい仕事なのかなと思っています。そういう仕事を全国から探して紹介することが、グリーンズ求人でやっていきたいことです。

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これまでのグリーンズ求人は企業や自治体などの「採用する側」への支援がメインでしたが、これからは個人への取り組みもやっていきたい。

それが「いかしあう働き方を探究する会」です。

「いかしあう働き方」についての教科書があるわけじゃないし、どこにも体系化されていない。これは1人ひとりが実践しながら探究していくものだなと思っていて。

ただ、ひとりでやるのはすごく大変なことなので、いかしあう働き方について「学び合う仕組み」をつくっていきたい。みんなで「わたしはいまこんなことを実践していて、こんな学びがありました」という話を共有して、対話をしながら学び合っていくとか、なにかの本を読んで学び合ったりとか。

「学び合う仕組み」をつくることを通して、みんなが「いかしあう働き方」を実践できるようにしていく。そんなラーニング・コミュニティをつくっていくことが、グリーンズ求人の2つ目のやりたいことです。そういう思いで、まずはグリーンズのメンバーで「いかしあう働き方を探究する会」を定期的に開催しています。ある程度かたちが整ってきたら、オープンに仲間を集めてコミュニティを広げていく。

「求人記事」と「ラーニングコミュニティ」を両輪としてやっていくことで、「いかしあう働き方」をする人を増やしていきたいです。

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「いかしあう働き方を探求する会」の様子

ーー「グリーンズ求人」が始まったきっかけは何だったんですか?

正太郎:グリーンズ求人が始まったのは2017年10月なんだけど、グリーンズはこれまで、よりよい社会をつくるために活動している人たちを取材して「greenz.jp」というWEBマガジンを通じて発信してきました。そうしたら、掲載した会社や団体から「記事が採用につながった」とか「実際にその地域に移住することになった」という連絡いただくことが多くて。

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知らず知らずのうちに、グリーンズの記事が「働く場所」や「住む場所」を提案し、新しい出会いにつながっていることに気づいていたんだよね。

康司:そうだね。まさにグリーンズの周りで「いい出会い」が生まれているなぁと感じていたので、それを偶然ではなく自分たちから作り出していけるんじゃないか?と思って、グリーンズ求人というプロジェクトが始まりました。

二人が「いかしあう働き方」に関心を持った理由

ーーお二人とも「いかしあう働き方」に関心を持ったのは、何かきっかけがあったのですか?

康司:僕は元々、学生時代に「働くことは辛いこと」が当たり前だと思っていて。それこそ「地球は丸い」くらいの勢いで(笑)。

極端な話、人として当然にある「思いやり」みたいなものが全然ない世界が、「働く」という世界なんじゃないか…というイメージがあって、働くことがめっちゃくちゃ怖かった。大学生の頃、セブンイレブンのバイトをやってみたんですけどレジに立つのが怖くて、すぐやめてしまったりしたことがあったんです。

実際に社会人になってからも、「自分は会社にとってひとつの『機能』としてしか見られていないなぁ」とか、「この売り上げは社会的に意味があるのかなぁ」とか、「誰かを幸せにしているのかなぁ」という気持ちを持っていて、ずっとモヤモヤとしていたんだよね。

そして、それが当たり前だと思っていた。

だけど、グリーンズの記事を読んだりとか、グリーンズのまわりにいる人と接する中で、「こんなに、自分が信じたことを好きな人と楽しそうに仕事をする働き方があるんだ」ということを知って。

「働くことってそんなに辛いことじゃないんだ」という希望になったし、働くことによって誰かに繋がれたり、社会と繋がれたり、自然と繋がれることがあり得るんだと。むしろ、それが働くことの本質なのかな?と思った時に、自分の視点が180度変わった。なので今ではすごく楽しく働けている。

その経験があるから「こっちに楽しい世界あるよ、おいでよ!」みたいな気持ちで、グリーンズ求人をやっています。

正太郎:僕が新卒で入社した会社はマーケティング・PR領域の事業でした。より多くの商品を売るために、どのように生活者にコミュニケーションしていくのかを考えることが仕事だったんだけど「とにかく多く商品を売る」という前提そのものにも違和感があった。

取り組む仕事そのものには面白さはあるんだけど、その先に何があるんだっけ?というところが自分で答えられなくて。そうすると、仕事がどんどんつまんなくなっていくんだよね。自分の中のクリエイティビティを発揮しようという感覚が失われていくというか。自分自身がいかされてなかった状態だったんだと思う。

康司:僕も前職の時は同じような感覚だったなぁ。自分ごとになっていないんだよね、心から。逆に今は好きなことをしすぎて、ちょっとでも違和感があることができなくなってしまって(笑)。

正太郎:そうだよね(笑)。なぜつまらなくなってしまったんだろう?と振り返ると、前職の仕事は「いかに多く稼ぐか」「いかに売り上げを立てるか」という、資本主義経済の真っ只中の仕事だったので、その先にある「どういう課題を解決したいのか」とか、「誰を幸せにしたいのか」という議論がすっぽり抜け落ちていたんだと思う。

グリーンズで働くようになってからは「この仕事は何のためにやっているんだろう?」という違和感は一切なくなったかな。

康司:グリーンズ の周りにそういう働き方をしている人は多いからこそ、僕らがいかしあう働き方を探究して、広めていく意義があると思うんだよね。

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グローバル資本主義は「関係性」を食べてしまう

正太郎:この前、菜央さん(グリーンズ代表理事)と話していた時に、グローバル資本主義は僕たちの「関係性を食べちゃう」生き物なんじゃないかという話になって。

経済的な価値を最優先し、あらゆることを効率化・合理化していくのがグローバル資本主義だと思っているんだけど、それが進化した結果として僕たちは家を出ずともAmazonでモノが買えるようになっている。でも結果として、地元のお店からモノを買うことは減り、僕たちと地域の関係性はさらに失われてしまっている。

いま世界中で、行き過ぎたグローバル資本主義に対するカウンターの動きが増えています。そういう仕事やプロジェクトをグリーンズが応援していくことはとても意義のあることだと思っています。

なので、そんな想いを共有できる会社や団体、自治体の方は、どんどん相談をしてほしいし、グリーンズとしてできることを一緒にしていきたいなと思います。

僕らだけではなく「みんな」で探究していきたい

ーー最後に、プロジェクトマネージャーの康司さんから読者の方々へメッセージをお願いします!

康司:「仕事は我慢しなければならないものだ」とか、「社会人ってこういうものだよね」という風に思考停止に陥っちゃいがちだと思うんですけれども、

「本当にそれって仕方のないことなのかな?」「背負わなくていいものを背負っているんじゃないかな?」ということを感じてもいて、

その思い込みを一旦外して、いかしあう働き方、働くことを通して幸せになるという可能性を一緒に探究していきたいなと思っています。

僕たちがすでにゴールにたどり着いたわけじゃなくて、僕や正太郎、そしてグリーンズ自身も「どうしたら自分・他者・自然とつながって働けるか」は日々探究しています。その探究を、僕らだけじゃなくてみんなでやっていきましょう、というのがグリーンズ 求人というプロジェクトなんです。


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