コンサルタントの4つのモデル
こんにちは。
WEBマーケティングの仕事をしながら、チルアウトイベントを企画している鈴木偉大です。
今回は、
「コンサルティング」
の仕事内容を「4つのモデル」に分けて説明したいと思います。
下記方々向けに記事を執筆しております。
お読みいただけますと幸いです。
☑「コンサルティング」に興味がある方
☑ これからコンサルタントになりたい方
☑「コンサルティング業務」に携わる新社会人
私は新卒で入社し、100サイト以上のWEBマーケティングのプロジェクトに携わり、コンサルティング業務に励んできました。
学生時代、体育会の活動に時間を費やしていた私にとって「コンサルティング」という業務自体、右も左もわからない中、対応してきました。
本当に多種多少なクライアント様の課題に対して対応する中で、コンサルティングの仕事は一定のパターン化ができることを見つけました。
その経験から、コンサルティングというビジネス・モデルを大きく区分すると4つに整理できました。
コンサルティングという業務は、クライアント様の目的やニーズに応じて支援内容を分ける必要があります。
今は様々なタイプのコンサルタントが世に出てきています。
その分、選択肢が多すぎて、自分のビジネスにはどのような商品・サービスが適しているのか、わからない人もいるでしょう。
またコンサルタント自身も、どういうモデルを目指していけばいいかわからない人もいるでしょう。
そんな方々向けに、解説していきます。
コンサルティング・ビジネスの4モデル
コンサルティングビジネスを縦軸と横時のマトリクスで表現すると下記スライドになります。
縦軸は契約期間の長さ、横軸はフォーカスするポイントです。
縦軸は契約期間が長いか短いかで、短期間は1年未満、長期は1年以上です。
横軸はクライアントの「問題点」にフォーカスするか、「ビジョン」にフォーカスするかで区分します。
次に4分類の補足を記述します。WEBプロジェクトの例を記述します。
①プロジェクト型
問題点にフォーカスし、3ヶ月~1年以内に短期で関わる。
(WEBサイトのリニューアル、特定キーワードでのSEO上位表示etc...)
明確に解決すべき問題が決まっており、問題が解消されると同時にプロジェクトは終了するモデル。
②アドバイス型
問題点や解決すべき課題にフォーカスして1年以上の長期で関わる
(SEOコンサルティング、リスティング広告運用、オウンドメディア運営支援etc..)
常に困ったときにサポートするアドバイザー型のモデル。
③ワークショップ型
ビジョンにフォーカスし、単発(1日~数日、数回)で関わる
(WEB研修、SEO研修、ビジョン策定セミナー、SEO対策ワークショップetc...)
④パートナー型
ビジョンにフォーカスして1年以上長期で関わる
(WEB事業部立上げ支援、WEBマーケティング全般のコンサルティング、経営コンサルティング、業務改善コンサルティング)
中長期ビジョン達成を目標に、長期間支援するモデル。
このように、「どの粒度感の課題を解決するか」「どれくらいの期間で支援するか」によってモデルが変わってきます。
具体的に各モデルを紹介していきます。
①プロジェクト型
一般的にコンサルタントと言われてイメージするのは、おそらく問題点にフォーカスしながら短期で関わる「プロジェクト型」が多いです。
例えば典型的なのは3ヶ月くらい集中してWEBサイトのリニューアルを手掛けるとか、人事評価制度を作るとか、1年かけて倒産寸前の会社をV字回復させて事業再生するというようなコンサルティングです。
期間が1年未満と短く、報酬は高額で会社の問題点にアプローチします。
このようなコンサルティングを「プロジェクト型」と呼びます。
プロジェクトが完了したら契約は終了するので、プロジェクト型の契約期間は3ヶ月から長くても1年以内です。
②アドバイザー型
クライアントの問題点にフォーカスしながら長期的に関わりを持つ「アドバイザー型」です。
例えば月1回定期的に広告出稿に関するアドバイスを実施したり、検索順位に応じてSEO対策のアドバイスをしたり、数万円の定額で「何かあった時に保険的な意味合いで」で契約する弁護士の法人顧問、月数万円の定額で短時間の相談ができる会員制コンサルティングなどです。
長期間、ある特定領域に特化して定期的に価値提供するモデルです。
③ワークショップ型
次にビジョンにフォーカスしながら短期の関わり方をするワークショップ型です。
例えば目標達成セミナーとか、ライフプランセミナーなどのように夢やビジョン、目標を描くために1日もしくは数日セミナーを行います。
私も以前就活生時代、短期集中で自分の将来に関して向き合いたかったので、3万円の3日間のワークショップに参加したことがあります。
期間としては単発で、短いのが通常です。
④パートナー型
クライアントのビジョンを明らかにし、到達するために逆算してプランを作って共に歩んでいくのが「パートナー型」です。
このやり方だと成果を出すには、数か月ではたらず、少なくとも一年以上の長い関わりが必要になります。
クライアント様のビジョンにアプローチしながら、1年以上に長期にわたって関わるモデルを「パートナー型」と呼んでいます。
契約期間は平均数年単位で、長期的に支援します。
社外にいるNo.2の幹部として長く深く関わる形式ですので、私はパートナー型がピッタリでこのスタンスで日々接するように心がけております。
ただプロジェクト型と違って即効性があるものではないです。
年初の目標を立てて、その達成を支援する都合上、一年間の流れがあってかかわるので必然的に関与が長くなります。
どのタイプを選ぶべきか絶対的な正解はない
この中でどのパターンを選ぶのが理想的か、正解は存在しないです。
それぞれに一長一短があって、クライアント様の課題や状況と、コンサルタント自身のコンサル特性に合うモデルを選ぶことが大事です。
例えば営業やマーケティングコンサルティングであれば、短期間で成果をガツンとあげるプロジェクト型が合うでしょう。
長期的に経営を改革していきたいという要望であれば、パートナー型の方が長い時間コミットしサポートしていく必要があります。
お客様のメリットに合わせて、コンサルタントが柔軟にモデルをかみ合わせに行くのが腕の見せ所です。
あらかじめこういう4つのモデルがあるとわかっていれば、お客様とコンサルタント双方に認識がすり合わせやすく、円滑な取り組みにつながります。
複数のモデルを使い分けるというパターンも存在
私の実際の支援例として、「検索エンジンでの露出を増やしたい!」というニーズから、典型的な「プロジェクト型」でSEOの支援を1年サポートさせていただいたクライアント様がおりました。
しかしサポートを進めていく中で、より成果を最大化していくためには
「より上流のマーケティング全般の戦略設計、マーケティング組織の事業推進環境構築を含め、経営全般の一新を図りたい」とご相談いただき「パートナー型」へサポート形式をシフトしたケースがありました。
WEBマーケティングによるお問い合わせ獲得から、社内営業担当者様のオペレーション、社内管理システムの構築、業務の自動化までと幅広くご支援させていただく事になりました。
クライアント様の事業へ深く関わっていけるようになりますと、より経営に近い悩みをご相談させて頂く機会に恵まれます。
会社の事業を大きくしていくために、
「WEB事業はどのような戦略と戦術をもって進めていくべきか」
「社内のWEBチームの運営体制はどのようにしていくべきか」
「どの業務が社内で実施すべきで、どの業務をアウトソースあるいはロボットで代替するのか」
といった内容をご相談を頂き、共に解決を目指すパートナーとして並走していきます。
コンサルティングをやる喜び
コンサルティングビジネスは、人が欲する感情といえる
「感謝」「成長」「貢献」「好奇心」を仕事を通じて味わえる特性があります。
それゆえに人が良すぎて自分の報酬は二の次、三の次で目の前のクライアントに尽くすこともばかりになるケースも稀ではないです。
ですが、「コンサルティング」は尊い仕事であり、目の前の人の課題を解決するために、自分の脳みそと周囲の知見を活用して総動員で並走する非常にやりがいがある仕事です。
自分は大学時代、部活で4軍スタートでチームや組織から全く必要とされない地獄を経験してから、仲間や組織に「どうやったら貢献できるか」と自然に考えるように思考の癖が変わりました。
自分のスキルが誰かの役に立つことは何よりの幸せです。
いかに価値を発揮するか、目の前の人の課題を解決できるか、お役に立てるか考えて行動するのは自分の生きがいにもつながります。
僕はコンサルタントとしてどんな世界をつくりたいのか
僕が今描いているビジョンは極めてシンプルです。
一言でいえば、「マーケティングの力で個と組織をエンパワーメントする」ことです。
熱い想いを持ち、向上心の高い会社のビジョン実現をマーケティングの側面から支援して加速し、日本を元気にする起爆剤となっていくことです。
具体的には素敵な"想い"や、明確な"志"を持って活動する経営者、個人事業主、フリーランスの方々に「マーケティング」という武器を与え、世の中に適切に影響力を行使するために支援します。
今後はライフワークとして、仲間づくりを定期的に行っていきます。
向上心の高い会社のビジョン実現を加速し、日本を元気にする起爆剤になっていきます。
そのためにマーケティングのプロフェッショナルを集結させ、マーケティングの力を通じてビジョンが達成されるのが当たり前な世界をつくります。
まとめ
少し話が脱線しましたが、
まとめるとコンサルティングビジネスを4つに分けて紹介しました。
①プロジェクト型
②アドバイス型
③ワークショップ型
④パートナー型
コンサルティングは、クライアント様の目的やニーズに応じて支援内容を変える必要があります。
クライアント様は適切に判断して発注する必要があります。
またコンサルタント自身も、どういうモデルを目指していけばいいか、自身の特性を考慮し考えていく必要があります。
そんな方々に少しでも本記事が力になれば幸いです。
ではまた。
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