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パリ生活ゴ (19) 家事役割分担ストーリー

「パリ生活ゴ」では、語学テキストにはあまり登場しない
パリの日常生活シーンと、パリジャンがフツーに話している『パリ生活ゴ』を紹介。
(2002年〜2016年にフランスニュースダイジェスト誌面、サイトに掲載されたGDR執筆コラムに修正、加筆したものです)

が、ご注意を!!!
こなれた俗語が満載。
なので外国人の私たちが使うのはオススメしません。
失礼になったり、誤解されたりするリスク大です。
なので、聞いた時に理解できてOKというスタンスで眺めて下さいね。

また、スキットはGRDが全て作成したので、文自体はフランス人の口から出てきたネイテイブフレンチではない箇所もあります。
が、全てネイテイブチェックをかけています。
これらの文は、外国人フレンチだが、意味はバッチリわかる、という内容ですのでその点、ご理解下さい。

scène 19. 家事役割分担ストーリー  

<シーン 19 >
わが家の家事(と育児)の役割分担ストーリー。以前は短気な私がすべてやり、フランス人の旦那に不満を抱いていた。だが、これではイカンと奮起。

客観的事実に弱いフランス人(特に男性)に対し、まずは家事のすべてをエクセルで表にした。玄関の掃除やテイッシュの買い足しなど、無数の『名もなき家事』も忘れずに。
次に各自の担当を表の上で決めた。アレせんか、コレせんかと、こちらが決めると反感を買うので「あなたが先にお好きなのを選んだらいかがでしょうか」と、JALのスッチーのごとく物腰柔らかく、表面上は「ダンナ様のご意向」をお聞きする。どうせすべて私がやっていたのだ、きゃつが何を選んでも私にとっては儲けモン。

始めから半々の分担なぞ期待せず、8対2から始めた。大切なのは分担量を数字化することで、相手に「こんだけしか」やっていない、ということをクリアに見せつけることだった。

以来、彼は時折フットマッサ-ジをしてくれるようになった。

<使えるパリ生活ゴ 19 >
A : ①J'en ai marre !
もうイヤ!

B : ②Qu'est ce que t'as?
どうしたのよ?

A : Laurent fait rien à la maison. Je m'occupe de tout : ③ les tâches ménagères, les enfants...
ロランたら、家で何にもしないの。私が全部やってるのよ。家事も育児も。

B : Calme-toi un peu et ④écoute-moi bien. Essaie plutôt de lui parler pour trouver une solution convenable pour tous les deux.
ちょっと落ち着いてよく聞いて。彼に話を して、2人にとってきちんとした解決法を みつけてみたら。

A : Bon, ⑤je vais voir.
いいわ、考えてみるわ。

〜解説 19 〜
① en avoir marreで、「うんざり、飽き飽きする」【en avoir assez, être excédé】。
J'en ai marre de ce type. で「アイツにうんざりしてる」。

② Qu'est ce que t'as? で「あなたに何があるの」→「どうしたの?」。
<関連語> Qu'est ce qu'il y a? は「何があるの」→「どうしたの?」。

③ tâches ménagèresは「家事」。
<関連語1> faire la cuisineは「料理する」。faire les courses は「買い物する」。faire le repassageは「アイロンをかける」。
<関連語2> répartition des tâches ménagèresは「家事の役割分担」。

④ écoute-moi bienで「よく聞いて」。
注意を促す表現。政治家の討論会でよく出てくる。 Ecoutez(補語なしの)は「いいですか、ちょっ と」と相手の注意を引くコトバ。

⑤ Je vais voirは「考えてみる」。
実際に行動を起こすかどうかは名言されていない。消極的な態度、婉曲的な断りの表現として用いられることもある。

❤️では scène 20 でお会いしましょ❤️


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