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2021年4月01日「卒業について」

おはようございます。怒涛のQ1が終了し、新しい新年度が始まりました。今日から、新しい部署に配属される方や、新社会人として新たなスタートを切る方が多いと思いますが、Synoも新たな体制で気持ちを新たに歩を進めていけたらと思います。そして、少しお休みしていたこの「本日のつぶやき」も改めて続けていこうという気持ちです。


今日は、「卒業」について。


 昨日をもって、去年の9月から約六か月、コンテンツライターのインターンとして一緒に働いた仲間がSynoを卒業し、新たな門出を迎えました。既存の枠組みのないところからのスタートでしたが、ツコツとブログや事例、インタビュー記事を書いている姿を見守ることしかできなかったですが、逆にその姿に元気をもらっていました。


 インターンの旅たちを祝う、ささやかな会を鎌倉チームで開催しました。僕はあいにく京都にいるので、オンラインでの参加となりましたが、(即興で作った)インターン修了証書を読み上げたあとに、少しお話した「卒業」について、ここでも少し触れたいと思います。


 遠い昔、自分が学生としての卒業を迎え、社会人になったとき。「これで、卒業というイベントを経験するのは最後なんだな」としみじみ感じたことを覚えています。でもそれが、勘違いであったことにその後気づかされます。人生において、「卒業」という行事は、社会人になった後でも続いていくものということに。


 幼稚園から小学校、中学、高校、大学と進むにつれ経験する「卒業」は、あくまで制度としての卒業であり、自分の意思とは関係なく迎える(留年とかは別にして)イベントですが、社会人になって経験する「卒業」は、あくまでその決断を行う理由やタイミングを自身で考えて決める。そこに大きな違いがあると思います。


 では、何が社会人になっての「卒業」を決めるタイミングとなるのか?


 結婚や出産、引っ越しなど、自身の環境の変化がきっかけとなり「卒業」を決める場合があります。つまり、外的要因がきっかけとなる場合です。一方で、同僚や上司との人間関係、仕事の内容、給料や有休、福利厚生などの待遇面などの内的要因が場合もあります。


 外的要因と内的要因を考慮し、卒業するべきか、しないべきか?を決断するということです。その天秤を考えるときに、よく使われるのはPros/Consの分析ですね。卒業をする決断をした場合の、良い点と悪い点を自分で考え、時には周りに相談をしてみるんでしょう。


 僕の場合は、あまり周りに相談をすることはしない(むしろ、決定してから事後報告するパターンが多いので、周り(特に家族)に怒られることも多い)ので、自分で決断する時の思考パターンを改めて考えてみました。


① 「卒業」という二文字がよぎる。この時点で、現状に満足していない部分が顕在化し、卒業した方が確実に良いという想いが強くなる。
② Pros/Consを紙に書き出してみる。
③ Consの部分で、変えられる部分はあるのか?を考えてみる。
④ 変えられる部分があると断言できるロジックがある場合は、変える努力をしてConsの部分を減らしてみる。
⑤ 但し、どうしても変えることができない、あるいは変える努力をしたけど、やっぱりだめだった場合は、潔くあきらめる。要は、我慢しない。(これが本当に言いたいこと)
⑥ そして最終的に「卒業」すると決めた場合は、去り際を考え、卒業のタイミングや方法を考える。
⑦ 晴れ晴れと卒業する。


 こういった感じで、これまでも何度となく卒業を繰り返してきたと思います。でも、これは本当に言葉にすると簡単にみえるけど、実際は「なんで、続けられなかったんだろう?」とか「自分の我慢が足りないから?」とか、「自分の能力不足だ」という、自分に非がある思ってしまう場合も多いと思います。


 でも結局は、そういう非と思える部分も含めて自分であり、そこを認めて次に進む。だって、その非と思っている部分はもしかしたら、次の新しい環境では長所になる場合だってあるから。


 「自分の情けないな。悪いところだな。」という部分を認めること、これは、この世知辛い世の中でたくましく生きていくためには必要不可欠なスキルであると思います。


 今回、新たな旅立つ若人に渾身の一冊を!というリクエストを頂いたので、いつも社員の皆に進めているビジネスやデータの本にしようかなと思いましたが、色々考え、ヘルマンヘッセの「シッダールタ」を選びました。


 何かにつまづくことが必ずある。それを恐れずに、自分の良いところだけではなく、悪い部分も認め、関西人てきには「笑い」に変えて、前に進もう、といった気持ちが必要なときに、自分がいつも読む本です。


 最近の人は、我慢が足りないとよく言いますが、僕は我慢する価値のないことに対して我慢は必要ないと思います。自身の「卒業」を考えはじめたとき、Pros/Consを天秤にかけて、誰に言われるのではなく、自分で決断する。この方が、誰かに気づいてもらうまで耐えて我慢する昭和のど根性精神よりも、人間力があると僕はそう思います。


 最後に、改めて6か月本当にお疲れさまでした。北欧発古都ITスタートアップで働くということはもしかしたら今後ないかもしれないですが、4月から足並みをそろえて仲間やライバルとなる同期には決してない経験として自慢できるような会社にしていきたいと思います。


 そして、最後に頂いた個別のメッセージで、僕はまだ今の環境から、「まだ」卒業はしないんだなと思いました。あくまでも「まだ」ね。だって、卒業が最後って思ったら、人生はつまらないから。

↓社長のまとまらない話を真摯に聞いてくれる若人。若いって、やっぱりいいなー。

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