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the monster naoya inoue!

今日は「WBA & IBF 世界バンタム級タイトルマッチ」がある。ぼくがいつも期待している井上尚弥や。が、まだ試合は観ていない。(結果はしってるけど)でも予想はつく。井上の圧勝。今回は同級王者フィリピンの「カシメロ」ではなく、WBO同級1位の「ジェイソン・モロニー」や。モロニーかわいそうや。井上は可愛い顔した日本の青年やけど、今の所世界で戦う相手がいないほどの別名「モンスター」。パウンド・フォー・パウンドではおそらく一位になるやろう。ということは階級問わず実質「霊長類最強」の男。が本人はびっくりするぐらい普段はきさくなにいちゃん。カラオケの十八番はスピッツの「チェリー」。トランクスには息子の名前「明波」を楷書体で刺繍している。(以前は親父さんの会社名「明成塗装」だった)いわゆる格闘家にはおおい「いかつさ」はない。「俺はいかに苦労してきたか」という「ストイックだぜアピール」もない。以前日本人はとくにそんな人間が多かった。そんな昭和的メンタリティは微塵もないところも魅力である。どちらかというと「007」シリーズの「ジェームズ・ボンド」のようなダークスーツの似合う紳士的なイメージがする。レイモンドチャンドラーの小説の主人公「フィリップ・マーロウ」にももう少し洗練された男になると近づけるやろう。塩野七生さんが「男たちへ」という本の「成功する男について」こう語っている。
「成功する男とは、まず第一に、身体全体からえもいわれぬ明るさを漂わせる男だ。といってもその明るさとは、ウワッハッハなんて笑うたぐいのものではない。ーーー静かな立居振る舞いの中にも、なにか明るい雰囲気を漂わせている。そんなたぐいの明るさなのである。」
とおっしゃっとる。井上はそんな感じの男でもある。「明るい」という表現は日本語では難しいらしく、七海さんはイタリア語での「セレーノ」という言葉に助けをもとめるしかない。と言ってる。
〈静かに晴れた、澄み切った、のどかな、晴朗な〉
そんな感覚だ。そんな男がなんにしろ、成功しないわけがない。人はヒマワリがお天道さんに向くように、明るい方向へ向くものなんだから。

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