グレープフルーツ

音楽、映画、アートが好き

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最近の記事

『インサイド・ヘッド2』鑑賞。

あちこちで評判を聞く『インサイド・ヘッド2』を親子で鑑賞。思春期の子供にぜひ観せたい一本とラジオで話していたので、これはと思い2人で観に行った。 1を観た時にも感じたが、話の展開が早いので、加齢に伴い?情報の理解がゆっくりになってきた私には追いつくのがひと苦労ではあった。それでも何らかのメッセージは受け取れたと思う。 成長につれ、負の感情を人前で出すことははばかられると感じるようになり、理性で抑え込むようになる。だがこの映画を観ると時には負の感情も外に出すことがバランスの

    • 『きみの色』鑑賞。

      息子が好きな山田尚子監督作品ということで映画館で共に鑑賞。 結果私の方が涙ぐむ始末。娘と行く子供向けの映画もなぜかいつも私の方が泣くことが多いのは、年のせいだろう。 山田尚子さんの作品は『聲の形』しか観たことがなく、それもテレビで観たので、映画館でしっかり観るのは初めてだった。 今回の作品は終始とにかく優しい世界を感じる映画だった。タイトル通り、画面にいろんな色彩が出てきて、終始水彩画のような淡い綺麗な色にあふれ、見ているだけで目も心も洗われていく感じがした。 登場人

      • 『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』鑑賞。

        映画館で観たかったけれど、仕事が忙しい時期が重なり、観られなかった作品。その作品がもうU-NEXTに来てる!と喜び勇んで、先ほど鑑賞したところ。 こういうハートウォーミングな映画に弱くて、笑いながら、泣きながら観た。想像通り、気持ちが温かくなる、他者と関わることの素晴らしさを改めて思う、とても良い映画だった。 私は長年教育関係の仕事をしているのだが、いつだったか、とても手こずる生徒がいた時に読み漁っていた教育書のある一冊の中に「困った子は、困っている子」というような言葉が

        • 『僕らの世界が交わるまで』を観た感想。

          U-NEXTのポイントで鑑賞。私は相変わらずの日々の満員電車(仕事よりこの通勤がとにかく辛い)から逃避したく、軽く観られそうな映画を選んで車内で観た。結果、わりと気軽に観られる映画だったし、テーマも面白く、テンポも悪くなかった。 あとは、母親役が自分と同世代ぽいし、若者の息子がいるのも同じなので、親子ものだし共感ポイントあるかも?と思い見始めた。 感想としては、福祉施設の長をやっている意識高い系の母親と、社会問題におよそ無関心な音楽系YouTuberの息子の噛み合わなさが

        『インサイド・ヘッド2』鑑賞。

          チェット・ベイカーが好き。

          昔からチェット・ベイカーの歌声が好きでよく聴いている。ソフトで甘い、でもどこか哀しく儚げな歌声と、歌声と同じように優しいトランペットの音色がたまらない。 チェット・ベイカーが歌が上手いのかどうかは意見が分かれているようだが、同じ男性ジャズボーカルの、きっと歌はチェットよりも上手いと思われるフランク・シナトラはほとんど聴かない。(シナトラ好きな方ごめんなさい。) 歌が上手いことと歌が魅力的であることはイコールではないようだ。少なくとも私は、どんなに巧みに歌っている歌手より、

          チェット・ベイカーが好き。

          映画『アフターサン』を観た。

          最近よく聴いているポッドキャストでおすすめされていた映画、『アフターサン』を観た。映画好きの友人にも勧められたから、これは観ておかないと、と思い鑑賞。 監督自身の過去の実話が下敷きになっているようだが、誰の心にもあるような懐かしさがありながらも、不穏で暗い余韻を残す映画だった。この映画を観てからしばらく経つが、いろんな場面を思い出すと少し胸が痛くなる。 この作品では、離婚によって普段は別々に暮らす父親と娘の、ある夏のトルコでの休暇の様子がひたすら映し出される。親子2人は仲

          映画『アフターサン』を観た。

          27年ぶりに映画『バスキア』に触れて。

          20代の頃、バスキアの個展があり、見に行ったことがある。その辺りのタイミングで映画も観たのだが、最近仕事で彼のことに触れる機会があり、27年ぶりに同じ映画を見返した。1996年公開だから、あの時の私はまだ25歳だったのか。 若い頃に観た映画を再度見返して、歳を取った自分のどのくらい理解の仕方が変わったのかを知るのは面白い。 断片的にしか覚えてはいなかったが、映画の最後にどうしようもなくやりきれない気持ちになったのは昔と同じ。こないだ観たビリーホリデイのドキュメンタリーを観

          27年ぶりに映画『バスキア』に触れて。