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ミスやリテイクを減らそう!新人なりのイラスト制作手順

グランドデザインでデザイナー・イラストレーターをしています、青木です!

前回のnoteでは、アートからデザインに畑を移動した際の驚きについてお話させていただきました。↓

仕事ではデザイン作業とイラスト作業を半々ぐらいで手掛けていまして、
oisixさんから3〜6月まで毎週発行されていたリーフレットの
イラストを担当させていただきました!

野菜のタネのイラストとレイアウトだったり、
ライオンのかわいいランチョンマットを手掛けたりもしました!
(↑それぞれ押すと見られますよ!見て!)

イラストを気に入ってもらえたようで、継続で

お仕事をいただけています!😎✨

新卒ながら直接お客様の手元に届くものに携われているのって

とっても恵まれているなあと感激にふけり、

この経験をこれからイラストレーターを目指す方や、
逆にイラストを発注する方に作業方法を共有出来たらなぁ…

と、いうことで記事にしました!何かの参考になれば幸いです!

使用ソフトは、Adobe Photoshop、Illustrator と CLIP STUDIO PAINT です〜


1:イラスト制作手順

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手順としては、


 1.ラフラフ
 2.ラフ
 3.下書き
 4. ペン入れ
 5.着彩
 6.全体のバランスを確認しながら色調補正
 7.完成!

という流れになります。
(当方フリーランスではないため、受注や請求の手順は省きます。)

この作業工程ひとつひとつの間に、認識のずれや修正点確認のため上司にチェックをしてもらいます。フリーランスであれば、直接クライアントさんに確認をとると良いのではないでしょうか


かなり作業が進んでから「あれ、ここなんかイメージと違うな」「もっとこうして貰えばよかった」というズレが生じると、修正するのが困難になってきます。

1. ラフラフはアナログでイメージスケッチぐらいの感覚で構わないので、ラフにかかる前の構図チェック、手慣らし程度のものでいいと思います。

2. あらかた形が決まったらペイントソフトでのラフに移行して、OKをもらい次第下書きに進みましょう。ラフの段階で簡単に着彩をして、色を検証しても良いかもしれません!

3. より輪郭を鮮明にするために下書きをします。精度が高すぎてもエネルギーを使うので、頭の中でラフの中から一番いい線を拾っていくイメージで描きましょう。

4. 下書きにペンを入れていきます。継続でいただいているお仕事の場合は、ペン設定をしっかりメモしておくと次回からスムーズになります!

5. 部位や色ごとにレイヤーを分けて着彩していきます。 
着彩の前に、背景レイヤーを消して透過状態にし、バケツ塗りでクリッピングするためのレイヤーを制作しておくとゴミが出にくくなります。
私は背景を青にして、グレーでクリッピング用レイヤーを塗ることが多いです!バケツ塗りだけでは甘いところも出てくるため、ズームして細部のチェックも忘れずに行なってください!

6. CLIP STUDIO PAINTを使用して制作している場合、基本的なカラーモードは全てRGBとなっています。入稿するデータの場合はほとんどCMYKのため、Illustratorに持って行った際に色がかなりくすんでしまいます。
そのために一度Photoshopで開き、カラーモードをCMYKに変更。レベル補正をかけて元の明るさに寄せます。(最初からフォトショで描ければそれが一番)
色調補正する際に、この部分だけ別の色も見たいから検証してみて!となることが多く、手順5の着彩でレイヤーわけを徹底していないとここで地獄を見ます…(私は幾度となく地獄を見ました)
色調補正があらかた済んだら、Illustratorの原稿の上に並べて見て全体の統一感を確認します。
違和感がある場合は再度調整をし、原稿に置いて…を繰り返します。

7. OKがでたら完成。整頓したPSD等を準備して提出です!


たまにこの後も修正対応を行うことがあるため、データはわかりやすく整理して置いておきましょうね!

絵をかく人はみなレイヤー名やファイル位置を乱雑にしがちなので、これを期に整頓する癖をつけておくと後々楽になります!


2:リテイクを減らすための工夫

note09073のコピー

さあ描くぞ!と、言っても
クライアントさんとのすれ違いが起きて、リテイクを出しまくってしまうと大変です。


作業時間を取られますし、リテイク料も貰わなければ…となってくると
双方ハッピーになるのは難しくなってきます。

スムーズに作業を進める方法としては

1. クライアントさんにイメージの詳細と参考のイラストを数枚提示してもらう!
担当者の方がラフをかけないことが多いので、脳内にあるイメージを可能な限り詳細に文章で記してもらう必要があります。

「なんかいい感じに!」「とにかくかっこよく!オシャレに!」というふんわりしたリクエストをして来られる場合よくありますよね…(笑

描く側からしたらめちゃくちゃ困りませんか!?困るんですよ


イメージを文章で伝えるのが難しい場合は、参考のイメージイラストを数枚提示してもらうと良いかもしれません。
 

制作するためのトンマナも決まりやすいですし、何より描く側として参考資料があると非常に作業しやすいです!

もしこれを読んでくださっている中に発注サイドの方がいらしゃるのであれば、ぜひ次回から実践してみてください!(イラストレーターから超喜ばれる!はず)

2. 一工程ごとにチェックしてもらう
制作手順でもお話しましたが、何段階か進んでしまってからでは修正するのが難しくなってしまいます。
相手に何度も確認をとるのは申し訳ないなぁ
という心情が働いてしまうのは共感できますが、作業をスムーズに進めて
気持ちよく納品するためには確認を欠かさないことが大切です。



3:作風の活かし方、増やし方

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これに関しては余談なのですが、
絵を描かれる方は誰しもその人特有の絵柄があるはずです。

ですが、フリーランスで成功しているイラストレーターでない限りは様々な絵柄を要求される可能性があります。

幅広く絵柄をもち、その中から人気を得たものがあなたのブランドとして確立するかもしれません。

絵柄を広げるためには、常にInstagramやTwitterで流行りのイラストレーターをサーチし、世に求められるものを知ることが必要です。

人気のイラストを模写したり、色をスポイトでとって並べたりして学ぶと、
その人の良いところをかなり吸収できます!
(模写やトレースはネットにあげず、ひっそりと練習しましょう)

クライアントから指定されたトンマナにしたがって制作をこなしていくことでも身につきます。

模写や絵柄の幅を広げる際には、自分の絵柄を見失わない様に注意してください。

絵柄が迷子になってアイデンティティを失ってしまうと趣味で絵を描く際に筆が乗らなくなり、仕事に気持ちも乗らなくなってしまうので、描くのが好きな方は毎日自分だけの絵も練習することをオススメします!



今回も最後まで目を通していただき、ありがとうございました。


これからも仕事をしていく上での気づきや、絵についての記事を制作していくのでまた読んでいただけると嬉しいです!

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