僕が家業を「継がなくてもいい」って言う理由
実は僕にも家業がある。母方の祖母は福岡の久留米で靴を製造販売、祖父は日本家屋のインテリアを工事する表装業をしていた。家業ではないけれど、父方の祖母は保険や化粧品の販売員で、祖父はタクシードライバーをしていた。思い出してみると祖父母は皆スモールビジネスを営んでいた。
僕が生まれた頃には福岡の靴屋さんは廃業していて、かつて店舗があった場所にはビルが建っていて、祖父母や曽祖母が住んでいた。商店街を歩くと「ここにお前んとこの靴やがあったんだよ」と近所の人たちに教えてもらったものだ。