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【高城剛の裏マガ Vol.692】グルテンフリーと腸漏れ(リーキーガット)

はじめに

高城剛さんが毎週金曜日に発行しているメルマガ、高城未来研究所「Future Report」について筆者が気になったトピックを1つ選択します。
そのトピックについて、誌面では書ききれなかったかも知れない裏側まで深掘りします。

今週のトピック

筆者が2024年9月20日発行のVol.692から選んだ今週のトピックはグルテンフリーと腸漏れ(リーキーガット)についてです。
内容を抜粋します。

▽Q.13▼▽
グルテンフリーを行って3か月経ちますが、出された物は食べてしまいますし、不注意で入ったものを食してしまう事があります。
入ってしまったグルテンを抜く方法はありますでしょうか?
ちなみにベントナイトグレートプレーンズ、八重山クロレラは朝一で取り入れております。
【 A 】
もしかしたらご存知ないのかもしれませんが、グルテンは体内に残存する毒ではなく、腸などの炎症を誘発し、体調不良になるトリガーなんです。
グルテンが体内で引き起こす問題の一つに、タイトジャンクションの緩みがあります。
タイトジャンクションは小腸の上皮細胞間に存在する密着結合で、腸内から体内への物質の透過性を制御する重要なバリア機能を担っていますが、グルテンを摂取すると、このタイトジャンクションを緩め、腸漏れ(リーキーガット)が起きてしまいます。
機序としては、グルテンが腸細胞にゾヌリンというタンパク質の放出し、ゾヌリンがタイトジャンクションを開きます。
次にグルテンは一部の人で免疫反応を引き起こし、炎症性サイトカインの産生を促進します。
そしてグルテンの消化によって生じる特定のペプチドが、腸内で酸化ストレスを増加させ、細胞間結合を弱めてしまうのです。
一度、タイトジャンクションが緩むと、本来なら通過できないはずの大きな分子や有害物質が腸壁を通過し、血流に入る可能性が高まります。
これが全身性の炎症反応や自己免疫反応を引き起こし、不定愁訴へとつながります。
いまはグルテンを食べても問題ないとお感じかもしれませんが、もしかしたら慢性炎症状態が日常的になっていて、大ごとになるまで気が付かないだけかもしれません。
そこで、数ヶ月間だけ徹底的にグルテンを排除し、その後再び食すると、不調になる人がほとんどです。
一度お試し下さいませ、「本当の自分」を取り戻すために。

高城未来研究所「Future Report」Vol.692

所感

主に小麦製品に含まれるグルテンの危険性は著書"高城式健康術55"や日々のメルマガで散々登場する内容です。

また、オーガニックな食品を扱うスーパー等ではグルテンフリーも一般的で浸透度合いはそれなりにあるイメージです。
しかし、実際にグルテンが体内でどのような悪さをするのかメカニズムを説明できる人はあまり居ないのでは無いでしょうか?
今回せっかくメルマガの中で詳細なメカニズムの解説がありましたので、さらに深掘りしていきたいと思います。

グルテンとは何か?

そもそもグルテンとは何かから改めて整理していきます。
グルテンは、小麦、大麦、ライ麦などの穀物に含まれるタンパク質の一群です。これには「グリアジン」と「グルテニン」が含まれ、これらが水と混ざると、粘り気のある弾性のある質感を生み出すことができ、この特性がパンや他の焼き菓子に適した質感をもたらします。
"高城式健康術55"によると、ロックフェラー財団主導による1940年代後半から60年代にかけて起こった「緑の革命」と言う農業革命によって大量生産向きの品種改良された「あたらしい小麦」が化学肥料と農薬を長く残留させるためにグリアジンを大量に含むようになったそうです。

タイトジャンクションの緩み

さて再度メルマガの回答に戻ります。

グルテンが体内で引き起こす問題の一つに、タイトジャンクションの緩みがあります。タイトジャンクションは小腸の上皮細胞間に存在する密着結合で、腸内から体内への物質の透過性を制御する重要なバリア機能を担っていますが、グルテンを摂取すると、このタイトジャンクションを緩め

高城未来研究所「Future Report」Vol.692

このあたりから少し内容が難しくなってきましたね。
詳しく見ていきましょう。
まず、腸には腸の壁がバリア機能として存在します。
腸内環境が良いと 【必要な栄養はバリアを通過 → 血流に入り → 全身に栄養を届ける】 ⇒有害物質は通過させない(血流に入らない)と言う仕組みがあります。
この有害物質を通さないようにする仕組みを「タイトジャンクション」と呼び高速道路でいうETCのような機能を担っています。
グルテンには、このETCを開く役割があります。
そのため、グルテンを摂取すると、このETCが開きっぱなしになってしまうのです。

腸漏れ(リーキーガット)

タイトジャンクションが緩むとなぜ問題なのでしょうか?
それはタイトジャンクション(※高速道路でのETC)が開きっぱなしになり、有害物質が全身に巡り易くなり、全身に炎症反応、食物アレルギー、自己免疫疾患などの原因となるからです。
この有害物質を通過させない仕組みが壊れた状態をリーキーガットと呼びます。
リーキーとはLeak(リーク。つまり漏れるの意)の形容詞で、ガットはそのまま腸の意味です。
"情報をリークする"とか"メモリリーク"とか良く言うと思いますが、つまりリーキーガットとは"腸から(有害物質が)漏れている状態"と言うことですね。
メルマガの回答では以下のように表現されていました。

グルテンの消化によって生じる特定のペプチドが、腸内で酸化ストレスを増加させ、細胞間結合を弱めてしまうのです。一度、タイトジャンクションが緩むと、本来なら通過できないはずの大きな分子や有害物質が腸壁を通過し、血流に入る可能性が高まります

高城未来研究所「Future Report」Vol.692

ほとんどの読者にとってはこの部分が一番難しかったのでは無いでしょうか?
細胞間結合?って感じですよね。
この部分については図解で見た方が圧倒的に分かり易いので高城さんもオスススメするサプリメーカーのクレアラボ社が提供する図を参照します。

リーキーガットの状態

この図を見ると「タイトジャンクションが緩むと、本来なら通過できないはずの大きな分子や有害物質が腸壁を通過し」の部分の意味が分かると思います。
要はこの密結合が剥がれることで高速道路で言うETCの機能が壊れ、有害物質が通過する状態になってしまうと言うことです。

問題と解消方法

では、リーキーガットになるとどうなってしまうのでしょうか?
引き起こす可能性がある症状としては、次のようなものがあるそうです。

  • 「消化器系の症状」下痢、便秘、腹痛、ガス感、お腹の張り

  • 「アレルギー」(遅延型)食物アレルギーの発症(食後数時間~数日で症状が出る)

  • 「疲労感」栄養吸収の効率が下がり、疲労感や不眠を感じやすくなる可能性

  • 「精神的な症状」不安、うつ、注意散漫、記憶力(思考力)の低下の可能性 など

これらの多くは、高城さんが不定愁訴と呼ぶものですね。
では、どうやってこれらを予防し解消していけば良いのでしょうか?
まず予防としては当然、グルテンフリーを心掛けた食事が挙げられるでしょう。
さらに、腸内環境を整える意味では乳酸菌・ビフィズス菌や食物繊維などを摂取するのも良いかも知れません。
これらの観点でピックアップしたサプリとしては以下のものがオススメです。
これらの多くは高城さんが過去のメルマガやヘルスケアサービス8weeks.aiで紹介していたものです。

LactoBif(ラクトビフ)
プロバイオティクス(乳酸菌)
・メーカー:California Gold Nutrition(※iHerbオリジナルブランド)
・期待する効果:腸内環境を整える
・購買リンク:Link ※iHerbサイト

亜鉛
・メーカー:Thorne
・期待する効果:腸内の免疫力向上
・購買リンク:Link ※iHerbサイト

フィッシュオイル
・メーカー:California Gold Nutrition(※iHerbオリジナルブランド)
・期待する効果:腸内の炎症を抑える
・購買リンク:Link ※Amazonサイト

最後に

最後まで読んで下さりありがとうございます。これで今回の記事はおしまいです。スキやコメントを頂けると今後の励みになります!
今回のトピックと親和性が高い高城剛さんの書籍は「高城式健康術55」です。
今回登場したグルテン以外にも遅延型フードアレルギーやSIBO、カビ毒など様々な健康を阻害するトピックとその対策が紹介されています。
興味ありましたら是非手に取ってみてください。

※高城剛さんの著書の多くはkindleunlimtedで無料で読めるので登録がオススメです!!!

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