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作品写真の背景を白で統一しようとしたけど茶色にしたお話

私はずっと、オンラインストアに掲載する作品写真の背景を、茶色の木板で統一していました。
上質な世界観が出せると思っていたからです。

しかし、私のつくる革小物は何色もの革色を合わせたものになるので、昨年の後半くらいから「背景が有色である茶色だと、そのカラーリングが埋もれてしまっているかも?」と思い始めました。

加えて、私が出店しているマーケットプレイスでは明るい背景の写真が多いため、「特集や作品一覧で他の方の写真と合わせて見ると、暗く重い印象に見えているかも…」とも感じていました。

そこで私は、白い背景での写真撮影に挑戦してみることにしました。

白背景の写真の魅力

これまで茶色の木板で撮った作品写真はこちら。

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華やかなカラーリングながらも、重厚感や上質な雰囲気が出ていると思います。

そして、白の背景で撮った作品写真はこちら。

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1枚目はオープンスペースの大きなテーブルを借りて撮影し、2枚目は真っ白な木板を買って自宅で撮影したものです。

撮ってみた感想は「結構いい!」。
雰囲気が明るくなったし、カラーリングも際立って見えるので、より目を引く写真になったのではないかと感じました。

なので、今後は白背景で撮影を行い、既にUPしている写真も順次撮影し直して、差し替えていくことを決めました。

ただし、▲に載せた1枚目の白も2枚目の白も「ちょっと惜しい」。
1枚目の白は、木目の感じはいいけど木の繋ぎ目がはっきり出ているのが気になる。
2枚目の白は、真っ白すぎて少し物足りない。

今後白背景で統一するにあたって、

・自然な木目が出ていること
・繋ぎ目のない一枚板であること
・白すぎないオフホワイトであること
・引きの写真も撮れるよう、60cm角以上のサイズであること

この4つを条件に、理想の白い木板を探すことにしました。

比べて気付いた茶色背景の魅力

理想の白い木板は、想像以上に探すのが困難でした。

木目はいいけど繋ぎ目がNG、
木目もいいし一枚板だけどサイズが足りない、
木目もいいし一枚板だしサイズも十分で「これだ!」と思ったものは、大きなダイニングテーブルで置き場所がない…。

なかなか出会えない、理想の白い木板。
7月には公開したい新作が2つ、既に完成しているというのに…!

焦りを感じつつも痺れを切らして、白の画用紙で簡単に撮影してみました。
最高に素敵な新作、ぜひ見てください。
どちらもキャッシュレス時代にぴったりなミニ財布兼カードケースです。

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さて、6月中旬になっても、理想の木板は見つかりません。
そろそろ新作の撮影を開始しないとまずいな、と思いつつ、本当に何気なく、もともと撮影で使っていた茶色の木板で撮影してみたところ、

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あれ、なんかいい感じでは?
白背景の写真に比べ、茶色背景の写真の方がなんとなくバランスよく見えます。

そして、この「写真写りのバランス」が、白背景で撮影するようになってからずっと、なんとなく気になっていたことだったのです。

中間色としての茶色の力

私のつくる革小物は、主に革色3色・糸色1色から成り立っています。

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このように、単体で見ているとオシャレなカラーリングのキーケース(自画自賛失礼します)という印象なのですが、2つ並べてみると、

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5色の革色が合わさった写真になり、さっきよりも色の主張が少し強く感じられるように思います。

それがオンラインストア全体となると、更に多くの色が同じ画面に集まっていることになります。
(私は21色の革色と16色の糸色を扱っています)

革色の並べ方的にたまたま強い印象になったのだろうか?
今は茶色背景と白背景の写真がストアに混在しているから気になるだけかもしれない。
そう思い、理想の白い木板が手に入るまでの辛抱だと思っていました。

しかし、同じ作品を白背景と茶色背景の両方で撮影してみて、茶色が色の主張をうまく緩和してくれていることに気付きました。

試しに、▲のキーケースを茶色の木板で撮影してみました。
あの写真はカラー系の革色が集まっていたため、色の主張の強さが特に気になっていたのですが、

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茶色背景にすることで、バランスよく見えるようになったと思います。
茶色は中間色なので、調整役になってくれる効果があるようです。

また、茶色は自然の色でもあり目の馴染みもいいため「安心感」を与えられ、
クラシカルな色なので「高級感」を印象付ける効果もあるように感じました。
(もともとそこを期待して茶色の背景にしていたのですが)

中間色としての茶色は、私のような複数の色が登場する作品写真においては、このように相性がよいことがわかりました。

私が売りたいのは「生活を豊かにしてくれる、自分ならではの革小物」

ここで改めて、今後「白背景で統一するか」「茶色背景に戻すか」を考えました。

冒頭で述べた通り、白背景は雰囲気が明るくなりカラーリングも際立って見える効果があります。
作品そのものにスポットライトを当て、「カラーリングの豊かさ」を強調するなら、白背景で統一することが望ましいと感じました。

一方で、茶色背景は写真のみならずオンラインストア全体のバランスを調整し、上質な雰囲気を演出できる効果があることがわかりました。
作品ひいてはブランドとしての「統一感」や「高級感」を強調するなら、茶色背景が適切だと感じました。

そこで「私は何を売りたいのか=どんな価値を提供したいのか」を考えた結果、茶色背景に戻すことに決めました。

私は「心から『好き』と思える革小物をお使いいただくことで、日々の生活を豊かにしていただきたい」と思ってブランドを運営しています。

つまり、私はカラフルな革小物を売りたいのではなく、「生活を豊かにしてくれる、自分ならではの革小物」を売りたいのです。

それを写真を通して届けるには、カラーリングの個性が前に出る白背景よりも、日常に溶け込んだ上質な雰囲気がイメージできる茶色の方が合っていると判断しました。

あくまでも個人的な感覚になるのですが、同じ作品を白背景と茶色背景で撮って見比べたとき、単純に茶色背景の方がドキドキしたのです。

このドキドキ感は「この革小物を使った生活がよりイメージできた」からなのだろうなと感じ、その感性を信じてみようと思いました。

ようやく撮影できました

理想の白い木板を探すのもやめ、今までお世話になってきた茶色の木板で、ようやく新作2つの撮影を行うことができました。

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悩んで試行錯誤を繰り返した分、納得できる写真が撮れたと思っています。
他にも、白の背景でUPしていた作品写真も撮り直し、改めて茶色の背景でオンラインストアを統一しました。

新作のUPは7月上旬を予定しています。
この写真を通して、たくさんの方に〈grace factory〉の作品と価値が届くことを願っています。

・・・

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光栄です!!
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色で遊べるレザーブランド。「誰もが『好き』と思って使えるもの」をコンセプトに、革色・糸色を組み合わせ、自身の「好き」を体現いただける革小物を製作しています。https://gracefactory.theshop.jp/

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