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初めて本を出すときに著者が読むべき一冊

本を出すことになりました。

前回のnoteで、初めて本を出すときに著者がやるべきことについて、僕なりに考えをまとめました。

結論はシンプルで、「できることを全部やる」というもの。

でも、毎日朝から晩まで働いて、土日も休まずに仕事をしている僕に、新しいことに挑戦する余裕なんてあるのだろうか…?

そんなとき、ある本に出会いました。

それが、ブックデザイナーで習慣家の井上新八さんが書いた『続ける思考』です。


井上新八さんと僕には、いくつかの共通点があります(僭越ながら…)。

新八さんの書籍の刊行は、noteの記事がバズったことがきっかけになっていること。そして、新八さんは本のカバーデザイン、ぼくは本のPRと、どちらも本の内容がおおむね完成した後に、「つくる」人たち(著者と編集者)からバトンを受け取り、読者に「伝える」という役割を担っていることです。

本を出すことが決まって、「とにかく何かやらなければ」と焦っていた僕は、勝手に親近感を覚え、共通点を見つけ「きっと新八さんの本に何かヒントがある」と考え、『続ける思考』を手に取りました。

すると、その見出しひとつひとつの言葉が、僕の心に深く響いたのです。

最初から効率を求めない  

なんでもいいから始めてみる  

小さなことを始めてみる  

「きちんとやる」より「小さく続ける」

「ない」時間は朝に作る  

やったフリだけすればいい  


これだ!と感じました。  
この方法なら、僕にもできるかもしれないと感じたんです。

ただ、担当編集の下井さんからは「黒田さん、本当に時間はありますか?」とか「ちゃんと睡眠取れますか?」と心配されることもありました。

違うんです、下井さん。
この本がすごいのは、「やり過ぎないこと」を教えてくれるところなんです。  
通常、「続けること=辛いこと」と考えがちですが、新八さんは「続けること=楽しいこと」と捉え直しているんです。

この本は、人生を変えたいと思っている人にぜひ読んでほしい一冊です。  

僕にとって、本を出すことはこれまでの人生で最大のターニングポイントかもしれない。  

そんなタイミングで、この本に出会えたのは本当に幸運でした。

そして…信じられないことに、新八さんに会えるチャンスが訪れました。

ある日、下井さんからメッセージが届きました。

「黒田さん!新八さんが毎年ゴールデン街で開催している写真展があるの知ってますか?在廊しているので、行ってみますか?」

「行きますっ!」
と即返信をして写真展を訪れました。

※新八さんにお会いした日のことは、下井さんがnoteに書いてくれています。

新八さんにお会いして、確信に変わりました!
この本こそ、初めて本を出す著者が読むべき一冊だと確信しました。

新八さんからたくさんのお話を伺い、興奮してお店を出た後、自分が本を出すことを伝えていないことに気づきました。

翌日、下井さんが慌てて新八さんにメール。下井さんが僕のことを書いてくれたnoteを送って、じつはぼくが本を出すこと、新八さんをお手本にしたいのだということを伝えてくれたのでした。

すると、新八さんから、「noteの記事を読みました。面白かったです。1日10PRの考え方は、ぼくのやり方と近いですね。」と返信がきたのです。

ぼくがPRでうまくいったのは、村上春樹さんの小説の書き方を参考にした「1日10PRメソッド」のおかげです(ぼくがどう参考にして取り入れたのかはこちらのnoteに詳しくあります)。

あれ?
新八さんの考え方って…。  
そうだ!村上春樹さんが言ってたことと同じだ!  
そう、村上春樹さんの著書『職業としての小説家』に書かれていること同じなんです!

僕が、村上春樹メソッドを使うのは自分のPRの仕事にだけでしたが、新八さんはそれを生活全般に取り入れていたんだ!(…いや、ぼくが勝手にそう思っただけで、新八さん自身は村上春樹メソッドを取り入れたつもりはないと思いますが)

ぼくは、いつも大切にしている言葉を思い出しました。

「One day at a time」(一日ずつ着実に)

これは『職業としての小説家』に出てくる、ぼくの好きな言葉です。

ぼくが何度も読んでいる大好きなページを紹介します。

 僕はその手の作業に関してはかなり我慢強い性格だと自分でも思っていますが、それでもときどきうんざりして、いやになってしまうことがあります。しかし巡り来る日々を一日また一日と、まるで煉瓦職人が煉瓦を積むみたいに、辛抱強く丁寧に積み重ねていくことによって、やがてある時点で「ああそうだ、なんといっても自分は作家なのだ」という実感を手にすることになります。そしてそういう実感を「善きもの」「祝賀するべきもの」として受け止めるようになります。アメリカの禁酒団体の標語に「One day at a time」(一日ずつ着実に)というのがありますが、まさにそれですね。リズムを乱さないように、巡り来る日を一日ずつ堅実にたぐり寄せ、後ろに送っていくしかないのです。そしてそれを黙々と続けていると、あるとき自分の中で「何か」が起こるのです。でもそれが起こるまでには、ある程度の時間がかかります。あなたはそれを辛抱強く待たなくてはならない。一日はあくまで一日です。いっぺんにまとめて二、三日をこなしてしまうわけにはいきません。
 そういう作業を我慢強くこつこつと続けていくためには何が必要か?
 言うまでもなく持続力です。

村上春樹著『職業としての小説家』より

というわけで、自ら宣言した非効率PRマニフェストを、1日1日を大切にしながら、着実に続けていきたいと思います。

次回は、ぼくが本を出す上で「非効率家」を名乗った理由と、ぼくが思う「非効率の定義」をお伝えします。


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