SynthrotekのCase Powerを作成しました

モジュラーシンセを始めるにあたり、必ず必要になるのが電源です。
モジュラーの場合、エフェクターのように1つ1つ電源があるわけではなく、ケースに1つでフラットケーブルで電源を分配します。
フラットケーブルはモジュラーシンセの規格として決まっており、16pinか10pinで構成されます。10pinと言って16pinを10pinに物理的にピン数を減らしているだけなので構成は同じです。
モジュラーシンセでこの電源の容量(電流)を誤るとモジュラーを買い足して途中で電流が足りない!ということになりかねません。
小さいシステムを組むときは問題ないと思いますが、大は小を兼ねるってことで私は初回から大容量電源で組むことにしました。
そこで選択したのがSynthrotekのCase Powerです。

SYNTH ROTEK Case Powerについて

サイトは海外サイトなので全て英語です。

このCase Powerは3種類あり、以下のように容量で分かれています。
もちろん容量が大きい方が良いグレードです。なのでBlue,Green,Redの順番になります。まぁまだ全然始めてもないですが、Blueであれば大概のことでは電源に困らないだろうと思って選択しました。

・Blue
+12V @ 3A
-12V @ 2.5A
+5V @ 1.5A

・Green
+12V @ 3A
-12V @ 1.3A
+5V @ 1.5A

・Red
+12V @ 2A
-12V @ 500mA
+5V @ 1.5A

完成品(no kit)で購入すると

ここでBlueを選択して、3Uのフロントパネルと90W電源もつけると$269.97になりました。29,000円ぐらいですかね。送料考えると30,000円は超えそうなところ。

キットを購入

3Uフロントパネル、PCB(基板)を上記サイトで購入しました。$39.98です。日本円だと4000円ちょっとぐらい。ここはPCBであれば送料無料です。
もちろんこれには電子部品がついてないので他で買うことになります。

BOM表(部品表)

ここにBlue,Green,Redがあります。容量は違うにしても実装する電子部品はほぼ同じです。DC-DCコンバータのみそれぞれ異なります。なので、難易度は全て同じだと思ってください。もちろんDC-DCコンバータで値段が変わっていきます。

私の方でMouser Projectを用意しました。
Blueしか作っていませんが、そのままカートにぶち込むことができます。
ちなみに電子部品は全てオーディオグレードで統一しており、抵抗などは紹介されている実装方法と異なりますので注意してください。

実装方法

まずは抵抗です。私の場合、でかい抵抗を買ってしまい、横に収まらなかったので縦にしました。

画像1

その次。ダイオードです。向きに気をつけて接続すれば大丈夫です。

画像2

LEDです。LEDは向きがあるので気をつけてください。
家にたまたまあった余ったものを使用しました。

画像3

コンデンサ 。こちらも音響用のWIMAにしてます。電解コンデンサも忘れずつけてください。

画像4

以下がDC-DCコンバータ。今回の肝になるところです。
Blue,Green,Redの違いは主にここしか違いがありません。ここで使用するDC-DCコンバータで電流値が異なります。

画像5

画像6

中央の銀の部分でテスターなどを使って電圧、電流値を測ります。
ちなみにBlue,Green,Redで規格されている電流は90Wの電流アダプタなので注意してください。私はまず秋葉原で買ってきた60Wで始めます。

以下の画像はpin boxもつけてあります。

画像7

完成品がこちら。
これをケースにつけて完成です。(ケースはまだないのでこれから)

画像8

LEDは好きな色をチョイスしましょう。光量は明るめが良いです。

画像9

前から見るとこんな感じ。暗いともっと良い感じなのか
若干中二病感が否めない。。。

画像10

これで完成です。

感想・まとめ

金額は電源込みで大体15,000円くらいでした。
実際30,000円と考えると半分くらいで収まる事がわかります。
ハンダとしてのレベルは難しいところもなく、初心者向けです。
ただ16pinBoxのハンダが多いので根気強さが必要。

最後までありがとうございました。

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