後藤太郎

2005~2022年:アニメ背景(絵の具) おもな記事内容 ・アニメ背景の新人当時に…

後藤太郎

2005~2022年:アニメ背景(絵の具) おもな記事内容 ・アニメ背景の新人当時に知りたかった  絵や背景の基本的な考え方 ・読んでよかった本の紹介 ・映画の感想 ツイッター https://mobile.twitter.com/sugajinn

マガジン

  • アニメ背景新人時代に知りたかったこと

    「背景の描き方」以前の基礎知識です。背景会社1~2年目の頃に調べてもわからなかったことを当時の自分に教えるつもりで言語化しています。個人の、今現在の僕の見解ですので正確性や再現性については保証できませんので了承ください

  • 「画力を上げ」「自由を手にする」ためのおすすめ本

    「絵に関する本」だけでなくフリーランスとして自由を手にするための「自己分析」や「習慣化」、「自己管理」などのおすすめ本

最近の記事

【ブログ開設のお知らせ】 今後の新しい記事はこちらにアップいたします http://www.gotonojisyuushitu.com/ note記事も順次引っ越しさせていただきます ご不便をおかけしますが 今後もよろしくお願いします

    • 色画用紙で山の練習(白、ライトG、ライトB、コバルトB)

      色について 自分がなんで、この色を使っているのかわからない なんとなく無意識に選んでしまっている といった方はいませんか? 僕も以前は 山を描くときは遠景にライトブルーや ブルーセレストを混ぜ 陰には青紫やコバルトブルーを混ぜるといった感じで 経験上、なんとなく色を選んでいました 具体的に色を選んだ理由を説明できるようになったのは アニメ背景の仕事を始めて 10年近くたってからだったような気がします 今回の内容は 普段、色の意味を考えずに 無意識に色を選んでしまっている

      • 主役を目立たせる練習

        絵を描いていて いまいち目立たせたいものに目がいかない なんて悩んでいる方は多いのではないでしょうか? 僕も次の2点 絵に注目してほしいポイントがない 光と影の色の考え方が曖昧 を最優先で改善しなければと模索中なんですが このうちの1つ 「絵に注目してほしいポイントがない」については ヒントが見つかったような気がします そのきっかけは 先日やったスケッチで 主役を目立たせるってこういうことか!と 実感したことです この先に「注目してほしいポイントを作る」ということに

        • 「白」「緑」球の色調査(正午の直射日光)

          はじめに木を描くときに 他の人はどんな色を使っているんだろう? その色を使っている根拠って何だろう? って疑問に思ったことはありませんか? 僕は屋外スケッチや風景イラストで木を描くときに ・具体的にどんな色を使えばいいのか? ・実際に「影は青い」のか? ・明暗境界部が一番彩度高いって本当か? という初歩的な疑問を持ったので 木の模型として 発泡スチロール球の下部分を切って緑色に塗り 撮った写真の色をフォトショップの スポイトツールで確認してみることにしました 今回の実験

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        • アニメ背景新人時代に知りたかったこと
          18本
        • 「画力を上げ」「自由を手にする」ためのおすすめ本
          2本

        記事

          山を描くたびに カッコいい山って? と悩むのも面倒なので 自分が山の ・どんな形や陰影に萌えるのか? ・何を基準にして  「いい」と判断しているのか? を言語化できたらいいな と思って試行錯誤 コピー用紙で山を3つ作って それぞれ、いろんな角度から撮影して 見比べています

          山を描くたびに カッコいい山って? と悩むのも面倒なので 自分が山の ・どんな形や陰影に萌えるのか? ・何を基準にして  「いい」と判断しているのか? を言語化できたらいいな と思って試行錯誤 コピー用紙で山を3つ作って それぞれ、いろんな角度から撮影して 見比べています

          ポイントとなる部分の ブラシストロークを変化させると 単調にならない 大先輩が描いた背景で 見つけて以来マネしてます 小手先の技術や知識だけじゃなく 実際に実物を観察して あっ本当だ!と実感すると忘れない 近所を散歩中に山を見て あっあの形!と 思い出したんでメモ

          ポイントとなる部分の ブラシストロークを変化させると 単調にならない 大先輩が描いた背景で 見つけて以来マネしてます 小手先の技術や知識だけじゃなく 実際に実物を観察して あっ本当だ!と実感すると忘れない 近所を散歩中に山を見て あっあの形!と 思い出したんでメモ

          コピー用紙を使った山の練習(まとめ)

          イラストや漫画の背景、スケッチなどで 山を描くときに ・写真参考だけじゃどうも上手く描けない ・山が実際どんな立体なのかわからなくて描きにくい と思ったことがある人は多いのではないでしょうか 山を描くことに苦手意識があった僕が 苦手だった理由と これをやったら解決!という お勧めの山の練習方法を紹介します 結論としては なんとなく描くな!理解して描け!です 下の図のように コピー用紙をグチャとして作った山を よく観察してスケッチすることで 山の立体を理解するという練習です

          コピー用紙を使った山の練習(まとめ)

          主役を目立たせる「仕上げ」

          上記の2つの記事で 距離と明暗のコントラストを対応させた絵作りについて説明しました しかし、これだけでは 距離を説明的に明暗に置き換えた「図面」のようなものにすぎません ここから、さらに一工夫して「絵」にしていく必要があります 下図の写真を絵に起こす場合について説明します 絵を描きなれていて自分で情報をコントロールできる人は 最後に仕上げをするというような段階を踏む必要がありません このようなレベルの人は 最初から完成イメージが明確なため 仕上げを踏まえた作業の進め方を

          主役を目立たせる「仕上げ」

          遠・中・近の3層でシンプルに考える

          がんばって描き込んでも遠近感が出ない 絵にまとまりがなく見づらい 奥と手前のコントラストがチグハグになる と悩んでいる方はいませんか? 僕も以前は下の写真のような絵を描くときに 時間をかけて描き込めば描き込むほど 遠近感がなくなっていくという失敗を繰り返しました 今思えば 遠景、中景、近景とグループ化して考えていなかったことが 失敗の大きな原因だったと思います そこで、この記事では上の写真のように 同じようなものが連続している景色で 遠近感を表現しなければいけないよ

          遠・中・近の3層でシンプルに考える

          頭の中のイメージを形にしたい人にお勧め「アニメーションの脚本術」

          この本は脚本の知識がない人向けに 頭の中のイメージを脚本にするために ・脚本は何を踏まえて書かれているのか ・脚本家は何を考えて書いているのか といった2つの内容を中心にまとめられた本なので 脚本に限らず 自分の頭の中にあるイメージを形にしたいのに 具体的にどうしたらいいかわからない 他の人はどうしているんだろう? なんて悩みのある人のヒントになるかもしれません 絵を描く場合でも 描く前に頭の中にあるイメージを わかりやすく言語化してから 描き始めることはよくあります イ

          頭の中のイメージを形にしたい人にお勧め「アニメーションの脚本術」

          描くことで何を得たいのか?について考えさせられた3冊の本

          「いい絵とは?」 絵を描く人ならプロ、アマ問わず 一度は考えなければならない問いだと思います しかし 「どんな絵が描けるようになりたいのか?」といった 技術的な理想はすぐに答えることができても 「どんな思いで描いているのか」 「絵を見た人にどう感じてほしいか」 「描くことで手に入れたいものは何か」 といったことに即答できる人は少ないのではないでしょうか? アニメ背景の仕事を辞めた現在 今後は、どんな絵を描いていこうかと模索する中で 時間がないと言い訳してやってこなかった勉

          描くことで何を得たいのか?について考えさせられた3冊の本

          初めてエアブラシ使う人には、こんなこと教えてます

          アニメの背景では2010年頃から デジタルで描く会社が増えてきたんで 最近じゃアニメの専門学校を卒業しても エアブラシに触ったことがない人がほとんどだと思います そこで独学したいっていう人のために ポスターカラーを使ったエアブラシの基本的な使い方をまとめます エアブラシを使う際の2つの注意点・押しボタンを親指で押す ・マスクをつけるか、塗料を噴くときは鼻から息を吐きながら 押しボタンは下の写真のように親指で押してます 人差し指を使っちゃうと腱鞘炎みたいになっちゃうから親

          初めてエアブラシ使う人には、こんなこと教えてます

          「ペンで描く」の作例模写を始めてみたら起きた変化(ペンで描くの模写①)

          我流でのペン画スケッチが頭打ちになってしまったので 面倒だと思いながらも「ペンで描く」の作例模写を始める事にしました この記事は「ペンで描く」の作例を模写しはじめようと思います の続きの記事になります 「ペンで描く」の作例をひたすら模写して感じたことをまとめています ちなみに本文は読んでません (20年前に同じ作者の「鉛筆で描く」は読みました) 作例を模写するだけでも得るものはあるんだな~と 思ってもらえると思います 「ペンで描く」の模写の目的は2つ 「ペンで描く」の

          「ペンで描く」の作例模写を始めてみたら起きた変化(ペンで描くの模写①)

          僕がグラデーション幅をコントロールできるようになった理由

          僕は専門学校のとき下図のような ポスターカラーの3色のグラデーションの課題が苦手でした 思ったようにグラデーションの幅をコントロールできなかったんです 青空にも使う基本的なものなんで これができないと雲の練習もできません 今思えば原因は次の2つのことが分かっていなかったからだと思います ・絵の具によって混ざりやすさが違う ・いつも同じペースで筆を動かしていた この2つの関係性を理解したら グラデーションの幅を自在にコントロールできるようになりました 結論から言えば 絵の

          僕がグラデーション幅をコントロールできるようになった理由

          エアブラシの練習とマスキング

          エアブラシは筆のように使えるようになれ!!との専門学校の先生の教えで 入り、抜き、止め、払いなど 力加減の練習をしました ちなみに画像にある「水」は 手のひらくらいの大きさで 鉛筆などの下書きはなく エアブラシ一発書です

          エアブラシの練習とマスキング

          実験:影色は光色の補色って本当か?

          影ってなに色を使えばいいんだろう? そんな疑問を持ったことありませんか? ・影に補色を入れた方がカッコイイ ・影色は固有色を暗くする ・影は青い(青空の下では) いろんなことを聞くんですが じゃあどうすればいいの? 本当はどうなるの? どうすればいいの? 僕はずっと知りたかった 今でも答えを探してるんですが 見つかりません そこで 影色は光の色の補色になるのか 実験してみました 実験結果の後に実験内容を説明します 実験結果白色の環境光がある場合には 影色は光色の

          実験:影色は光色の補色って本当か?