異業種共生

三井不動産は、初となる寺院と共存したホテル「三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺」(客室数167室)を9月28日に開業する。
同物件は、500年以上の歴史ある浄教寺を三井ガーデンホテルと一体開発。
寺院とホテルとの異業種共生により「寺院再生」のモデルケースを目指す。

浄教寺の伽藍建て替え時の歴史的保管物を利用したアートや、朝のお勤め体験など、ハード、ソフトの両面で浄教寺との連携を実現した。
また、ミシュラン掲載店の2号店のレストランが入居する。

東京でもお寺と民間の再開発がある。
エリアは港区愛宕2丁目。
青松寺、傳叟院、清岸院の3つのお寺と森ビルによる事業である。
中心になっているのは愛宕グリーンヒルズフォレストタワー。
これは高級レジデンス。
愛宕グリーンヒルズMORIタワー、こちらはオフィス、商業ビル。
緑をたくさん残し加えて移植して今では鮮やかなグリーンゾーンをつくっている。

寺院も固定資産税免除など特典はあるものの存続はなかなか厳しくなってきているので、民間企業との事業は生き残りに必要ではないだろうか。
京都も東京も場所はすごいいい場所だから大手企業が手を伸ばすのだろうけれど。

ちなみに青松寺が昔、敷地の一部の小さな戸建を利用して、精進料理を提供していた「醍醐」はビルインしてレストランっぽく変身している。
昔の方が風情があった。

異業種共生はこの"風情"をも残すのは難しいのだろか?