【遊戯王投資】遊戯王カードが大暴落!? 今後はどうなる?
カードゲームの仕入・販売・買取・輸入・輸出の方法をマスターする
※youtubeに動画版をアップしています
こんにちは。
「カードゲーム販売の教科書」の著者、後藤寛です。
今まで右肩上がりだった遊戯王カードが下落し、「遊戯王バブル崩壊」と騒がれています。
全体的に1~2割程価格が落ちているようです。
以前記事で紹介した「女剣士カナン」も買いやすくなっているようです。
今回の記事では、遊戯王の下落は今後どうなるのかについて解説します。
結論から言うと、私は一時的に下がるが時間が経てば回復すると考えています。
そもそもなぜ遊戯王カードは高騰したのか?
遊戯王カード(というよりカードゲーム全般)が高騰しているのは、以下の理由が考えられます。
✅登場から20年以上経過し、ブランド化が加速
✅当時のプレイヤーが大人になってコレクター化
✅価値が上がったことで投資目的での購入者の出現
一つずつ解説していきます。
登場から20年以上経過し、ブランド化が加速
遊戯王が発売されてから、20年以上が経っています。
20年という時間は当時10歳のプレイヤーは30歳のいい大人になっている程の時間です。
それだけ展開していれば知名度も上がりファンも増え、多くのフォロワーが生まれる一大ブランドになります。
もともと玩具だったカードゲームが多くの人に愛されたことでより価値を持ち、カードの価値も自然と上がっています。
当時のプレイヤーが大人になってコレクター化
遊戯王は一代ブームを起こしており、誰もかれもが遊戯王をやっている時代があったほどです。
今は遊戯王を卒業していても、当時のプレイヤーは今でも大なり小なり思い入れを持っています。
そんなプレイヤーが大人になって資金力がついてくると、不意に昔ハマった遊戯王カードを集めたいと考えるようになります。
そうしたコレクターが増えてくると希少なカードの奪い合いになり、価値の高騰に繋がります。
価値が上がったことで投資目的での購入者の出現
大きく儲かる事が判れば、売買目的の人が集まってくるのも世の常です。
事実最近は「遊戯王投資」「遊戯王投資家」と呼ばれる人も現れ、遊戯王が株のような投資案件の一つと考えられるようになりました。
(ちなみに、「遊戯王は株」というのは10年くらい前からすでに言われていました)
投資目的の人は高額カードをまとめて購入するためレアカードはさらに希少になり、価値がさらに上がっていきます。
2019年~2020年にかけて上記の流れが起こり、価値が一気に高まったと思われます。
何故、遊戯王の価格が下がったのか?
ではなぜ今遊戯王の価格が落ちてきたのか?
それはおそらく、需要と供給のバランスが落ち着いてきたためだと思われます。
コレクターも投資家も欲しかったカードが一通り揃った事で市場が落ち着き、需要が減った事で値下げが起こったのだと考えています。
「遊戯王は株」とはよく言ったもので、こういう動きは株価でもよくあります。
そもそもずっと右肩上がりのビジネスなどない
ビジネスはずっと右肩上がりという事はなく、必ずどこかで下がります。
遊戯王というコンテンツ自体も何度か不調になった時がありました。
・遊戯王ブームが終了した時
・原作漫画&アニメが終わった時
・新マスタールール(リンク召喚)導入時
上記の時は売上や注目度がガクンと下がり、私も「遊戯王って続くのかな…」と不安になりましたし、先行き不安でカードショップも買取中止するなどの事態になりました。
しかし遊戯王は見事に返り咲き、今も不動の人気を得ています。
ビジネスは好調の時もあれば不調の時も訪れます。
不調になっても諦めず解決策を考えて実行する事で、むしろそれを糧にして大きく売り上げを伸ばす事もできます。
遊戯王を株や投資と合わせて考えると見えてくるもの
ここで遊戯王を「株」や「投資」と同じ視点で考えてみると、新しい事が見えてきます。
株でも不動産でもそうですが、ずっと上がり続ける投資案件はありません。
株価は需要と供給の関係で常に上下していて、投資家は下がる時に買って、上がった時に売る事で利益を得ています。
投資で価値が上がるのは、「今後も上がるかも」という予測で買う人が増え、市場価値が高騰するからです。
そして売る人が増えると価値(価格)が下がり、それを見た人が焦って売りに走り、価値がドンドン落ちていきます。
買う人がまた現れれば上昇しますが、売る人が多すぎると需要と供給のバランスが崩壊し、次々売りに出して暴落していくのが投資案件のお決まりのパターンです。
株だとこのまま一気に大暴落して会社が倒産して紙切れに、という事もありますが、遊戯王ではその可能性はないです。
遊戯王は今後も続きますし、仮にサービスが終了しても、「子供の頃の思い出のカード」としての価値が残ります。
20年以上続いた遊戯王は一定のコレクターが残るので、一時的に価格が落ちても時間が経てば回復していきます。
投資の一つの特徴として、15年というスパンでも見ると株価は相対的に上がっているというデータもあります。
今は需要が落ち着いて価値が下がっているが、年単位の期間で見れば上がっていくだろうというのが私の結論です。
そのため私は価格が下がったからと焦らず、持っているカードは大事に保管してます。
(元々投資目的で集めてないという事もありますが)
価格が下がった今、レアカードを買うべきか
後は、この下落状態でカードをどのタイミングで購入するかが大事です。
買う以上はできるだけ安く買いたいのが人情ですからね^^
ただ、価格がどれだけ下がり、いつ回復するかは断言できません。
今が最安値の可能性もあれば、もっと下がる可能性もあります。
この判断は投資家が最も頭を悩ませる点で、カードゲームも例外ではありません。
個人的には資金がしっかりあるなら、このタイミングで買うのはアリだと思います。
ただ、どのタイミングで買うかは最後は自己判断なので、しっかり考えて決めるようにしてください。
なお遊戯王は同じ名前のカードでもレアリティが多数存在するので、購入時はレアリティに注意してください。
カードは買取でお店より安く購入したり、輸出で国内より高く販売する事もできます。
書籍で買取や輸出販売の方法も解説していますので、興味のある方は是非読んで下さい。
最後に
2019年頃から高騰していた高額カードが値下がり
原因は需要と供給のバランス
年単位で見ると価値は回復すると予想
今買うかどうかは自分の資金と決意次第
なお今回の値下げはコレクター向けの高額カードの事で、プレイ用のカードは特に値下がりは起きていません。
元々コレクター用のレアカードとプレイヤー向けのカードは市場が違うので、そこまで影響はないです。
もともとカードゲームで短期利益・長期利益は稼ぎ方も違うので、別のジャンルを考えた方がいいです。
投資目的ではなく純粋にカード購入や価値アップを楽しみたい場合、パックを開けてレアカードを当てるのも手です。
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