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100件のレビューより実体験

「うわー、これ損したんじゃないか?」制作の環境を整えるためにmac miniをネットで買った僕は寝起きから悩んでいた。

どうやらmac miniは画像を表示する能力が低く、僕の作業環境では弊害があるかもしれないという記事を見つけてしまったのだ。そしてそれを解消するにはまた数万円という投資が必要になることも書かれていた。排熱問題もかなりあるらしく、その対策にも少し余分にコストを支払った。

コスパがいいから買ったのにトータルで損をしているんじゃないかと不安になり、他の同じような人の事例を検索したりしていたら8時に起きたのに10時になっていた。

それに気づいた時に考えを改めた。もう買ってしまったのだからとりあえず届いたら使ってみよう。そしてダメだったら投資するしかないと。この悩んでいる2時間で作曲を進められた。数万円でストレスフリーになるのならその環境で対価をもらえる仕事を1つ気分よくやればいい。

一番コスパが悪いのは、こうやって体験せずに人の意見で損していないか確認している僕の行動だ。


そもそも人はなぜ不安になるのだろうか。それはおそらく安心、安全が保証されていないからだ。

会社の休憩時間だろうか。昨日、大阪王将にサラリーマンの行列ができていたのを見て「王将って安定だもんな〜」と思った。人は知っている、分かっているものには危険がないと判断できるから「ブランド」が効果を発揮する。

よく分からないメーカーの洗剤と花王の洗剤があったら、なんとなく花王の方を選んでしまわないだろうか。そんな風にして王将というブランドがあの行列を作っていたのだ。

僕はMac miniという買ったことのない、しかも結構お高い買い物をした。100均で失敗しても問題ないが20万円クラスの損害となると個人的には危険ゾーンに入る。ブランドはどこまでいってもイメージでしかなく、Macを買っておけば安心安全という前提が崩れてしまい突然不安になってしまったのであった。


そこで僕のとった行動が「損していないと思いたい」「損していないことにできる方法はないか」という感情を他人の体験談で埋めることだった。「そのままでも音楽制作できてますよ〜」と、もしくは「このぐらいのコストで済みましたよ〜」と言ってくれる人を見つけたかったのだ。

ここで改めて言っておくと、まだmac miniは家に届きすらしていない。もしかしたら自分の場合そのまま普通に使える可能性だってある。結局どれだけ調べたところで自分の体験でないものは永遠に分かることはできない。

調べることはあくまで「参考」にしかならないことを理解しておくのがいいだろう。さらに正確なデータならともかく他人の主観が混じっているものには要注意だ。

最終的にものをいうのは100件のレビューより実体験。これは間違いないと思う。だけど他人の意見、体験談も視野や知見を広げるために大変参考になることも忘れないようにしたい。


僕らが不安を解消するには「分かる」を増やす(分からないを減らす)ほかない。

そう考えた時「失敗」はものすごく良質な実体験ではないだろうか。「成功に偶然はあれど、失敗に偶然はなし」と言われるほど汎用性の高いものだからだ。

失敗=損。その考えだと今回の僕のように問題が起こるたび不安に飲み込まれてしまう。しかし、失敗=分かるが増える=得。得とまでは言わなくても、危険レベルの損ではないと考えるようにしておけば無意味に答えの出ないことに悩んで時間お無駄にすることも減るのではないだろうか。


あらためて、周りの意見やデータは「こんな結果もあるんだ」「その場合こう対策してるんだ」を参考に。精神的な同調ではなく具体的な事例と対策を調べて頭に置いておく。

実際に本腰入れて考えるのは、実体験でその問題に直面した時。失敗しても実体験から得た経験は今後の対策の最も心強い味方になる。

簡潔にまとめるとこういうことになる。


とりあえずmac mini届いて使ってみてから機材買うか考えたら?

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