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僕のビートルズ・ニアミス体験・その1

ちょっと前までYouTubeで、秋葉原にテレビを買いに来たジョンとヨーコと言う動画があったけど、それについてはまったくリアルに感じるものがある。

1978年夏、僕は就職先のオーディオメーカーの販売実習で秋葉原のロケットと言う店に立っていた。日曜の午後だったと思うけど、売り場の誰かがデカい声で「おい!いま、石丸にジョンとヨーコがいるぞ!」って叫んだんだ。

えっ⁈なに⁈って思ったものの、仕事を抜け出して駆けつけはしなかった。いま思うと、石丸はロケットの隣だったから見に行けばよかったのだが、新入社員だったし、もそもそしたものの、最終的には行かなかった。

その頃、ジョンは表立った音楽活動を停止し、ショーンの子育てに専念していた。そしてヨーコとショーン共々、日本に毎年やって来ていた。彼らを町で見かけた人もかなりいたはずだ。身近な存在と言うと言い過ぎだけど、カジュアルな存在だったと思う。まさか、そのあとすぐに撃たれてしまうなんて思いもしなかったから「いま見に行かなくても」と思ったのだろう。

その動画がまさに僕のビートルズ・ニアミス体験と同じ時のものなのかはわからない。78年夏、ジョンが旅行者の存在を越えて、日本に住んでいたと言うことを強烈に思い出さずにはいられない。



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