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OKR【書評】着実に目標を達成するためのお助け役

設定した目標に対して、どのように進捗管理をしていますか?

仕事ではもちろん目標設定をすると思いますし、プライベートでも具体的な目標をたてている人は多いのではないかと思います。特に師走のこの時期、来年度こそ達成しようしよう!と意気込んでいる方も多いのではないでしょうか。

目標設定をする行為自体はそんなに難しいことでではないけれど、「設定した目標に対して着実に進捗させ達成させること」って、実は意外と難しいこと。少なくとも、目標を設定するだけでは、多くの場合目標は達成されません。

事実、成し遂げるべき目標のことだけを考えて効率よく行動できている組織・人って多くはないような印象をうけます。日々いろいろなノイズはあるものです。だからこそ今、その課題を解決しうる「OKR」に注目が集まっているのかなと思います。

私もつい目の前のことに気を取られがちな人間であり、本来設定した目的や目標を見失いかけてしまうことがよくあります。これは「管理」に問題があるのでは?と思い、ヒントを探すべく本書を手に取りました。

効率よく目指す目標できるようになりたい、という方は、本書からきっとなにがヒントが得られると思います。


OKRの特徴

OKRとは、「目標達成のためのアクションと進捗を可視化するフレームワーク」のこと。
「OKR」を使うことで、達成すべき目標をより達成しやすくして成果をあげることができるという。

OKRの特徴は、大きく3つ。
・人を鼓舞し、効果を測定できるゴールを設定すること
・自分とチームが常に望ましいゴールに向けて進むようにすること
・目標を忘れず、かつ各人が責任を自覚できる週間を作り出すこと

Objectiveの「O」とKey Resultsの「KR」の頭文字をとったもの。

O Objective
:成し遂げたい目的
例)大ヒットゲームを発売する

K Key Results
:それを実現できたかどうかを判断する指標
例)1日5万円の売り上げ・1日1万ダウンロード

Oの役割は、「人を鼓舞して動かす」こと。
KRの役割は、「Oの現実味を数字で示す」こと。

朝起きてやる気が湧いてくるなら、いい「O」といえる。
達成できていないのでは・・とやや心配になるくらいのレベルに設定されるのが、いい「KR」といえる。

OKRのメリット

目標達成に向けて、優先順位をつけられるようになる
・緊急かつ重要でないタスクに邪魔されなくなる
・振り返りにより進捗確認ができ、ゴールを明確に意識することができる

つまり、OKRがうまく機能することで「今やるべきことがきちんと進捗されられるようになる」

全体を把握しその中で自分の役割を認識できることや、目指すべきゴールと現状の進捗を具体的に意識することが仕組み化されることで、結果的に目指すゴールを達成しやすくなる。


OKRを導入する前に

OKR導入前にまずすべきことは、「ミッションの確認」
そこまで規模の大きくない組織であるほど軽んじがられがちだが、目指すべき方向を定め、レールから外れないようにするために、この準備はとても重要。

「ミッションなしでOKRをつかうのは、ジェット機もないのにジェット燃料をつかうようなものだ」と述べられているのは、わかりやすい例。

そして、よいミッションは、シンプルでわかりやすいこと。
全社員がいつも覚えていられるようなものでなくてはならない。そして、人を鼓舞し、方向性がはっきりしていることも大事な点。

ミッションどうやってつくったらいいの?という方に、ミッションの公式として、下記がおすすめされている。

私たちは【価値提案】によって、【市場】における【問題点を取り除きます/生活を向上させます】

ちなみにOKRで有名なグーグルのミッションは、「世界中の情報を整理し、世界中の人にアクセスできるようにすること」。これがすべての元になっており、方向性に迷ったときの判断軸になっている。

OKR設定の基本

OKRにそれぞれなにを設定するかが大事なポイントになってくる。うまくいくOKRのためには下記を気を付ける必要がある。

・Oには定性的なものを1つ、KRには定量的なものを3つ決める。
・Oは一定期間のゴールを決め、KRは期間の終わりにOを達成できたかどうかを判定するのに使う。
・Oは人を鼓舞する内容であること。
・KRの基準は測れるものであること。どの程度達成したのか明確にわからなくてはならない。
・KRは難しいが不可能ではないほどストレッチ基準にすること。


「OKRはノルマを課すためのものではなく、自分が本当にできることを学ぶ必要がある」とのことので、失敗しても仕方ない。目的を達成することは最も重要なことだが、仮に失敗しても振り返り、次に繋げるようになることが重要である。


OKRを運用する

OKRは設定した後に、日常の一部にして、毎週進捗確認をすることが大事である。OKRがうまくいかない企業の多くは、せっかく設定したOKRを定期的に振り返るということを怠っていることによる。

そのため、定期的に振り返るのを日常化することを、本書ではおすすめしている。

・月曜のコミットメントMTGのすすめ

OKRの進捗をチェックする。4象限でシンプルに考えるのがおすすめ。

あくまで会話のためのツールとして使うこと。話し合いの時間は1/4程度にとどめ、あとは次のステップについて話し合う。

・金曜の振り返りのすすめ

成果を共有する場として設定する。みんなが共有できるものを持つことが楽しみになることで全体の士気も高まりやすくなる。お互いに何をしているのかを理解できるようにもなる。


これらを、いち社員が組織単位でいきなりやろうとするのはすぐには難しいかもしれません。しかし、個人単位でも自分のもっている目標に対して、今週の業務の立ち位置や全体進捗の確認、振り返りを定常的に行うことは非常に有効であると思いました。

また、上司との定期的に行われるMTGでも、現在その場で思いつくことをざっくばらんに話すような感じですが、こうして体系化されたものを提示することで、お互いより生産的な場になりそうです。

新規施策の開始時にも、OKRの考え方を活用することは役にたちそうです。施策の目的は何か、なぜそれが必要なのか、どうやって成果を測るのか、が定義できるようになり、かつ共有できる状態であることはとても健全であるといえます。

ビジネスマンのいちスキルとして、あらゆる場面で役立つのではないかと思います。


まとめ

「アイディアを考え付くのはそこまで難しいことではない。本当に難しいのは、アイディアを現実に落とし込むことだ」と著者はいいます。
絶対に達成すべき目的がきちんと実行されてこそ成果に繋がるものです。

「ただ目の前の仕事に追われて頑張ってしまいがち」という人はぜひ、この機会にOKRの考え方を取り入れてみることを提案します。

OKRによって頑張る方向が目指す目的と一致したとき、きっとより大きな成果につながるのではないかなぁと思います。

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好奇心で生きている。知らないことを知ること、やったことないことやるのが割と生きがい。

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