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このことが無かったら五足のくつはできなかったに違いない その20.

エビカニ合戦プランのメイン。
伊勢海老とカニが一度に楽しめる。
20年近くたった今も一番人気のプランだ。  

その20.『東京ウォーカーと九州じゃらん』

『東京ウォーカー』にラーメン店「辰巳」の記事が掲載されてからは、
一日の売り上げが以前の倍の日もあった。
1990年代はじめの当時、インターネットは普及しておらず、
雑誌の影響力が全盛であった。

私は、伊賀屋でもこのような効果を作り出せないかと考えていた
。 あれは忘れもしない1995年、
リクルート社から九州じゃらんが創刊された。
さっそく掲載を申し込んだ。

「天然温泉24時間いつでも入れます」
「新鮮な海鮮料理」
「イルカウオッチングできます」

こういった内容で、今思うとおかしいが
その効果はすさまじく、女将の母は驚いた。
それからは、 波止場でアジゴが釣れるようになると「サビキ釣りプラン」、 海水浴の季節には「天然白砂のビーチあります」
こんなことをやっていた。
そして、だんだんと写真の効果やプランのネーミングなどが
重要であるということなどがわかってきた。

そこで生まれたのが「エビカニ合戦プラン」である。
これは、大きい器に伊勢海老の活造りと カニを盛ったプランで
すごくヒットした。
今でも続けているロングラン商品だ。
私は、これを童話シリーズにしようと思い、
「一寸法師プラン」
直径30cmほどの大きさのお椀にカニの味噌汁で笑いをとる。
続いて「浦島太郎プラン」
これは、お造りを蓋付きの器に盛り、
ドライアイスを入れて蓋を取ったら煙がでる。
また、風呂にバラを浮かべる「バラ風呂」も好評で 今も続けている。

こういった活動の結果、伊賀屋の売り上げは、
私が経営に加わった1986年の約三倍になっていた。

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