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#人事評価の達人(2020バイブル版)なぜあの人の評価はいつも高いの?(980円)

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・これからの働き方
・なぜあの人の評価はいつも高いの?
・人事評価の達人がやっているたった1つのこと

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■■ はじめに

■ 人事評価を上げて楽しく働こう

 お疲れ様です。GOROLIB DESIGNの渋谷吾郎です。

 この本は、社内で人事評価を上げたい人に向けて書きました。人事評価には、コツが必要なのです。

 私は、2011年に会社を辞めて独立しました。しかし、年頃の子供を抱えての家計は大変であり、2018年11月に契約社員として再就職しました。

 2020年1月現在は、個人事業主(デザインオフィス)と、会社勤めのダブルワークをしています。

■ 会社にしがみつくのは「あり」だ

 独立を通して、悟ったことが1つあります。

 言い方は悪いですが、会社にしがみつく生き方は「あり」ということです。年金不安や、超少子高齢化を鑑みずとも、それだけ日本の情勢は悪いのです。

 せっかく会社で働くなら、人事評価は高い方が良いです。人から評価されること(承認欲求)は、人間の基本的な欲求だからです。

 また、賞与や昇級にも影響します。良い評価ならば、お金がたくさんもらえるのです。

■ 人件費の分け方はパイの分け方

 人件費の分け方は、パイの分け方と同じです。評価が高い人ほど、大きなパイを貰えます。

 パイの大きさ(人件費)は決まっているので、人事評価は相対評価が一般的です。絶対評価にすると、パイの大きさを変えなくてはなりません。全員がA評価なら、大きなパイがたくさん必要になるからです。

 良い評価の人がいれば、必ず悪い評価の人もいるのが、相対評価です。

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■ 評価だけで月5万円弱も差がつく

 ここで、年間の賞与を80万円(夏冬40万円ずつ)とし、以下の評価係数で査定額を計算してみましょう。

〈評価係数と査定額〉
 S評価:1.5倍…120万円
 A評価:1.2倍…96万円(-24万円)
 B評価:1.0倍…80万円(-40万円)
 C評価:0.9倍…72万円(-48万円)
 D評価:0.8倍…64万円(-56万円)

 B評価は1.0倍、つまり80万円そのままです。S評価は、その1.5倍の120万円、D評価は、0.8倍の64万円となります。つまり、評価だけで、最大56万円もの差が生まれるのです。

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■ 戦略的に評価を得るということ

 56万円とは、12ヶ月で割ると46,667円です。人事評価ひとつで、月に5万円弱もの収入の差が生まれるのです。

 独立するとわかりますが、月に5万円の安定収入を得るのは、とても大変です。また、評価は賞与だけでなく、昇給や昇格にも影響します。

 戦略的に良い評価を得ることは、会社員にとって大事なことなのです。

■ 3つの人事評価基準とは?

 一般的に、人事評価基準は大きく3つに分かれます。

 1つ目は成績です。これは、目標をどれだけ達成したかという評価です。達成度だけでなく、その取り組み過程(プロセス)への評価もあります。また、一般的には管理職になるに連れて、成績の評価配分は高くなります。

 2つ目は能力です。これは、持てる能力を遺憾なく発揮したかという評価です。同じ成績でも、より困難な業務を担当したかどうかで評価される傾向があります。また、資格などの新たな能力取得も評価対象です。

 3つ目は情意(じょうい)です。これは、周りの人への接し方や、対応の仕方などの評価です。自己評価や上司からの評価だけでなく、同僚や部下の評価も加味されるのが一般的です。

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参考・出典:人事考課をうまく運用するために、押さえたい目標設定と評価のポイント | d's JOURNAL(dsj)- 採用で組織をデザインする | 採用テクニック
https://www.dodadsj.com/content/181225_performance-rating/

■ 達人がやっているたった1つのこと

 人事評価の達人がやっていることは、たった1つです。

 それは、人がやりたがらない仕事を真っ先に引き受けることです。

 困難だったり、3K(きつい、危険、汚い)のような仕事を率先してやっているのです。そして、それを評価者にさりげなくアピールするのが上手なのです。

■ 簡単な仕事ばかりしていると?

 これは、逆に考えると良くわかります。

 誰もがやりたがる、簡単な仕事ばかり選んでいたら、良い評価を得られるはずがありません。

 それは、持てる能力を全く発揮していないからです。失敗こそ少ないですが、隙あらばラクしようとする姿勢は、褒められたものではありません。少なくとも、私が上司なら良い評価はつけないでしょう。

 情意についても同様です。簡単な仕事ばかり選び、大変な人のサポートもせずに定時ダッシュしていたら、周囲との軋轢は増えるばかりです。

■ いかに組織の役に立ったか?

 人事評価とは、平たく言えば「いかに会社の役に立ったか?」ということです。役に立った人ほど、評価されるのです。

 会社は、果たすべきミッション(使命)が異なる組織が集まってできています。

 お金を稼ぐ組織(生産部門)だけでなく、社員のための組織(非生産部門)もあります。総務や人事、経理などのことです。

 そのため、人事評価とは「いかに組織の役に立ったか?」ということになります。その組織のミッションにどれだけ貢献したかということです。

■ 人がやりたがらない仕事をすると?

 仕事は、簡単なものばかりではありません。難しいものも、皆が嫌がるものもあります。

 しかし、お金を数える仕事が嫌で、誰もやらなければ経理部のミッションは完遂しません。その会社は、給料未払いになってしまいます。

 その組織のミッションを完遂するには、好き嫌いに関わらず漏れなく仕事をする必要があるのです。

 そのため、人がやりたがらない仕事をするのは、ただそれだけで組織に多大な貢献をしていると言えます。

■ 上司へのアピールが足りていません

 いまひとつ、良い人事評価に必要なのは、上司(評価者)へのアピールです。

 人事評価に納得がいかない人は、上司へのアピールが足りていない場合があるのです。

 最近の人事評価は、自己申告に対して上司が判断を下すのが一般的です。

 しかし、上司は全知全能ではありません。

 管理職とは言え、部下の一挙手一投足を完全に把握はできないのです。プレイングマネージャー的な上司ならば、なおさらです。そのため、自己申告に対して正しい判断ができないことがあります。

 自己申告と人事評価の乖離(かいり)は、上司や会社への不満へと繋がります。これは、本当にもったいないことなのです。

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 本文では、人事評価の達人は、なぜ皆がやりたがらない仕事を率先してできるのか、そしてどうやって評価者(上司)にアピールし、高い評価を得ているのかを詳しくお伝えします。

お役に立てれば幸いです!


■■ 第1章:人がやりたがらない仕事はラクである

■ 仕事に本当に必要なのは気力

 仕事を進めるのに必要なのは、体力と気力です。どちらも、減退していたら仕事はできません。

 しかし、一般的なオフィスワークでは、体力の限界を迎えることはありません。仕事の主な推進力は、気力なのです。

 そのため、私たちは気力の無駄遣いに注意しなくてはなりません。

■ 気力の無駄遣いの犯人とは?

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