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発達障害グレーゾーンの人に送る26のメソッド〜気がかりを減らしてラクで楽しい生活をしよう!

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■■ はじめに

■ 毎日使えてどこからでも読める

 この本は、発達障害グレーゾーンの人の「つらく苦しい生活」を、「ラクで楽しい生活」にしようとするものです。

 毎日使えて、どこからでも読めるメソッドを集めました。

 そして、かく言う私自身もグレーゾーンという認識です。

・相手に合わせるのが苦手。
・小さな変化に苦痛を感じる。
・決まった道順や食べ物にこだわる。
・音や照明に過剰に敏感。
・同じ服や同じ手順にこだわる。

参考:大人の発達障害、診断がつく場合と「グレーゾーン」はどう違う? | LITALICO仕事ナビ
https://snabi.jp/article/246

■ スケジュールが立てられない

 顕著なのは、スケジュールが立てられないことです。目の前のタスクが並列に見えてしまい、優先順位が付けられないのです。

 また、すべてが同時に片付かないと気が済まない。当然、そんな魔法のようなことはできません。

 そのため、タスクが増えるほどに混乱し、自分でも手が付けられなくなるのです。

参考:#どんとこい発達障害!スケジュールが立てられない人の大逆転!仕事術|gorolib|note
https://note.com/gorolib/n/n64f6b52b516c

■ すぐやらないと混乱する

 スケジュールが立てられないために、私が取っている方法は「すぐやる」ことです。すぐやれば、スケジュールを立てる必要がありません。

参考:#すぐやる2020 〜忙しいあなたの仕事をどんどんラクにします!(¥980)|gorolib|note
https://note.com/gorolib/n/nf5cbed0dd04d

 私は、仕事が早いと言われます。これは自慢ではありません。仕事をためておけないのです。タスクが重なると、混乱してどれにも手がつかなくなります。

 私が、Illustrator のスクリプト作り(自動化)に励んでいるのも「すぐに、魔法のように」片付けたいからです。

■ 気がかりの許容量が少ない

 スケジュールが立てられないのは、目の前にあるタスク(やるべきこと)が気がかりだからです。

 気がかりとは、それがどうなるか不安で、心から離れないことです。何か悪いことが起こるのではないかと考え、心が落ち着かなくなるのです(デジタル大辞泉・小学館)。

 私を含めて、グレーゾーンの人たちは「気がかりの許容量」が極端に少ないのです。

 タスク以外にも、気がかりはたくさんありますが、それが許容量を超えると、私たちはひどく混乱します。

■ 普通の人は読まないでください

 そのため、普通の人はこの本を読まないでください。

 きっと「どうしてそんなことで悩んでいるの?」と思われるはずです。

 例えば、本文には「クリーニング店に出す服を減らす」という項目がありますが、「なんで?」と思うはずです。

 普通の人は、いつまでもクリーニング店に出せなくても「気にならない」のです。気がかりの許容量が大きく、そんなことでは混乱しないからです。

 ところが、私たちは「クリーニング店に出せない、洗い物が溜まっている、爪が伸びている…」などの気がかりが重なると、混乱して何も手につかなくなります。

■ 気がかりとは気力を使うこと

 気がかりは、気力を消耗します。あらゆる仕事には、気力と体力を使いますので、気がかりが増えると仕事が進みません。気力を無駄遣いしてしまうからです。

 本文では、気がかりの他に「気づかい」や「目ざわり」という言葉が登場します。

 これらは、いずれも気力の消耗という意味で捉えてください。目ざわりなものは、隠すという手法もご紹介します。

■ 改善に投資する(お金をかける)

 また、この本ではつらいことや困りごとを改善するための投資を提案します。お金をかけるということです。

 例えば、黄ばんだワイシャツが気になるなら、新調するだけですぐに解決します。

 洗濯物が気がかりなら全自動洗濯乾燥機を、洗い物が面倒なら食洗機を導入すれば良いのです。

 もちろん、家計との相談にはなりますが、つらいことや困りごとがお金で解決するなら安いものです。

■ 新型コロナ対策もラクにしよう

 そして、2020年現在、やはり気がかりなのは新型コロナウイルス感染症対策です。

 私は、混雑した電車にしばらく乗れませんでした。しかし、既存の情報を整理するだけで、気持ちがラクになることがわかりました。対策にもコツがあるのです。

 無策でノーガードになることではありません。感染メカニズムを理解し、対策のツボを押さえようというものです。これは、第5章にまとめました。

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 気がかりを減らして増やさないように、そして新たに発生させないようにしましょう。気がかりが減ると、生活はとてもラクになり、楽しみを増やすことができます。人生は、楽しむものです。

 本文では、気がかりを減らす方法を、50のメソッドとしてまとめ、いつでもどこからでも読めるようにしました。

 お役に立てれば幸いです!

© 2020 GOROLIB DESIGN

■■ 第1章:服装の気がかりを減らす

■ 01. 乾きやすい服にする

 乾きにくい服は、とても気がかりです。

 例えば、厚手のパーカーやジーンズは乾きにくい。部屋干しで嫌な匂いにならないかと心配になります。

 そのため、私はなるべく乾きやすい服を揃えています。

 現場で使う作業服は、乾きやすいのでとても好きです。乾きやすい服を良く洗い、清潔に保つと気がかりは減ります。

■ 02. クリーニング店に出す服を減らす

 クリーニング店に出す服を減らすと、気がかりも減ります。

 そういう服は、お金も手間もかかるからです。いつまでもクリーニング店に出せないのは、目ざわりです。

 私は、スーツ1着と礼服だけ残して、あとは捨てました。以前は、スーツが何着も必要でしたが、オフィスのカジュアル化が進み、どんどん不要になっています。

■ 03. ワイシャツは黄ばんだら捨てる

 白いワイシャツは、フォーマルな場にはどうしても必要ですが、長く着ないと黄ばみます。これはとても気になります。

 私は、ワイシャツが黄ばんだら「すぐ捨てて買い直す」と決めています。

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