見出し画像

身近にあった、とても素敵な五輪塔に出会えた話(後編)

やっと見つけた、五輪塔への手がかり

とても時間が空いてしまいました…前回↓の続きです。
(身近にあった、とても素敵な五輪塔に出会えた話_前編)

五輪塔の手がかりを、空海先生から頂きました。

そしてそこから歩くこと数分間。
細い住宅街を、お寺の周りを歩くように進みます。

ここか!?

と思う場所にはなく・・・
でも先に進みました。

すると、坂道を登ることになりました。
そして坂道の右手、3メートルぐらい上でしょうか、
小さな林があり、その中にお墓があるのを見つけました。

あそこは・・・!!

と思いその林を目指し進みました。
すると、なんと元のお寺に戻ってきてしまいました。

ビックリです。

全く気がつかなかったのです。

なんとそのお墓は、最初に見つけたお墓の反対側
お寺を入って右手にあったのです。

図で説明するとこんな感じです・・・・

画像4

見たい見たいという一心で、
周りが見えていなかったという事です。


その場に一緒にいた、私の知人が

『さっき聞こえたって言っていたメッセージは、
今回のこの事だけではなく、
今後のために、
広く見なさい、周りをよく見なさい

という、空海からのメッセージだと思うよ』

と言ってくれました。
頭の中に響いたあのメッセージは、
私の為の、全ての事柄に対するメッセージでした。
そういう事って本当にあるんだなぁと思った。

いよいよ五輪塔とご対面

そしていよいよ、待ち望んでいた五輪塔とご対面。
小高い場所にあるそのお墓へは、建物の間の坂を登って向かいます。

本当にドキドキしました。
そして坂を登ったその先は、右手がお墓へ向かう道、
左手に五輪塔と宝篋印塔がありました。

画像1

なんて美しいんだろう・・・

画像2

見た瞬間涙が出てきました。
本当に美しい五輪塔です。

こんな身近に、こんなところにあったなんて。

とにかく圧倒されすぎてしまい、
「すごい」「すごい・・・」「すごすぎる・・・」
しか言葉が出て来なくなってしまいました苦笑

なぜこんなにも五輪塔に魅了されてしまうのか
自分でも全く分からないのですが・・・

この五輪塔は、約3メートルととても大きく
形もしっかりと残っています。

画像3

そして今更ながら色々調べてみたところ、
この五輪塔は元は船橋御殿跡東照宮にあったものを
明治時代にこちらに移動したとのこと。

船橋御殿跡東照宮なるものがあることも知りませんでした。

船橋御殿跡東照宮は、
徳川家康が当地に建設させた宿泊所跡地に
大神宮宮司が東照宮を建立したといいます。

実はここへたどり着く前から、徳川家とはなぜか縁があり…
ゆかりの場所へ何箇所か呼ばれて行っていました。

ここへきてまた徳川家。
しかも五輪塔、こんなに立派な…

なにかきっと伝えてきている。そう感じています。

来るべくして来た、そう思った

私はお恥ずかしながら、
今まで日本の歴史も大して知らず、
もちろん五輪塔の事も全く知らずに生きていました。

でも、子供の頃から日本の文化、
伝統芸能、日本のデザインの物だったりはとても好きでした。

なかなかこのサイズの五輪塔は関東近郊では珍しいとのこと。
そんな五輪塔が、自宅から程近い場所にあるなんて…

なんだか、来るべくしてここまで来たように思います。

私は五輪塔が好きです。

デザインや形はもちろんですが、その概念がとても好きです。
一つ前の記事でも書きましたが、
(生きた証を残すというのもまた、「生きる」という事。)

お墓という物体として考えるものではないと思っています。

まさにこれは宇宙そのもの、人そのものです。

それをもっと自分の中にしっかりと落とし込んで、
作品なり何かしらの形で表現して、
少しでも五輪塔を世の中の人に知ってもらうお手伝いができたらと考えています。

なにかあったらこの五輪塔に会いに行きます。

ここに来れば、いつでも原点にかえる事ができると思うから。


最後までお読みいただきありがとうございました。
OU

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?