「ブレない何か」を持つ人に惹かれる
私は人一倍音楽に疎い。
どのくらい疎いのかというと、知ってるバンドの名前を挙げろと言われたら、
10組も名前が出てこないくらいだ。
そんな音楽に疎い私の、数少ない好きなバンドが「the pillows(ピロウズ)」だ。
活動歴20年以上のベテランなので、それなりに知名度はあるのだけど、メディアにはあまり出てこないし、好き嫌いがキッパリ分かれる曲が多いしで、きっと知らない人も多いと思う。
ピロウズを知ったきっかけは、詳しく忘れてしまったけど、なんとなくCDが目について、買って聞いてみたら知らないうちに好きになり、気づいたら全部のCDを買い集め、ライブに足を運んでいた。
でも、未だに何故ここまで惹かれるのか、自分でもよくわからない。
素人目で見ても、とりたてて歌が上手いわけでもないし、演奏技術が、他のバンドよりもズバ抜けて優れているわけでもない。
ただひとつ言えることは、「ブレない何か」を持っているということ。私はきっとその、「ブレない何か」に惹かれているのだと思う。
その「ブレない何か」は、誰に何を言われようと、自分を曲げない芯の強さなのか、自分を信じる力なのか。
未だによくわからないけど、なんか好きなんだよな。
彼らを象徴する曲といえば、やっぱりこれしかない。
解散寸前だった彼らが、売れる曲を求める関係者に反発し、売れなくても自分たちの音楽を貫くという意思が込められたこの曲。
排他的で全く知らない人が聞いたら、「何じゃこりゃ?」となるかもしれないけど、少なくとも、自分にはこの曲の持つパワーが伝わったし、何より作り手の強い思いや覚悟、魂を感じる素晴らしい曲だと思った。
きっと好きな人はハマるだろうし、嫌いな人は嫌いになると思うけど、ピロウズのことを知らないという方は、ぜひ聞いてみて欲しい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?