2021年100冊以上読書した私が選ぶオススメ本ベスト3
私は小さい頃から本の虫だ。
絵本から始まり、シャーロック・ホームズシリーズや、はやみねかおる先生の本を経て、雑食に本を読むのが好きな大人になった。
今年は手帳に、タイトルと作者の名前そして一言感想を書くということを続けてみた。
すると数えてみると、現時点で101冊読んでいたことが判明し、せっかくなので、オススメしたいベスト3をご紹介!
第3位:「やみ窓」篠たまき先生
第10回幽文学賞短篇部門 大賞受賞作品であるやみ窓に、書き下ろしのお話3篇を加えた本。
ある夜自宅の窓から急にコン、コンと音がし不思議に思って開けてみると全くの別世界が広がっていた。
なぜか昔のある時代のどこかの村と繋がっていて、現代ではゴミと思われるようなものを渡すと重宝され神として崇められてしまう…。そんな柚子の不思議な日常を除き見している感覚になるとても面白い本。
幻想的な世界観で、夢のように思えていたことがだんだんと現実になる恐怖があって読んでいてどんどん引き込まれてしまった…。
説明ができない、不思議な世界観のお話が好きな方にぜひ読んでもらいたい一作。
2位:「みちづれはいても、ひとり」寺地はるな先生
切ない!ひりつく!…けど、読み終わったあと元気が出る。というのが最初の感想。
結婚していたら普通は~、とか、女なんだから、こうでしょ?とかそんな考えをバッサリ切って「個」として生きる。そうしたいけどなかなかハッキリ言えないのが私の悩み。
なのでこの二人の考えや言葉には、勇気をもらう反面、自分の考えを持ちながらも他者に言えない自分の弱さへヒリヒリも感じる。
重い話かな?という印象を最初持つけど、読後はさわやかな風が吹くようなそんなお話。
また、この二人の関係が、ドライなのに根っこのところで信頼しあっているところがいいのでおすすめ。
寺地はるな先生の作品は、ミナトホテルの裏庭にはや、彼女が天使でなくなる日も好き!
第1位:「不在」彩瀬まる先生
綾瀬まる先生の本は、繊細な心理描写かつ、スッと心に入ってくる文章で読む手が全く止まらない!
今年ドハマリした作家さんNo.1なくらい大好きなお方。
このお話は、愛ってなんだろう?と深く考えるきっかけになる良本だと思う。
好きな人には、自分を分かってほしい、愛してほしいって思うことはすごく自然なことだけど、その気持ちで相手をがんじがらめにするのは良くないことだなと私は思う。
思うけど、自分は完璧にそれができていない。すぐ不安になるし、相手の愛を疑ってしまう。
この本を読んで、それは自分の中で物語を完結させていて、その理想の愛を相手からもらいたがっているからだと気がついた。
物語の中で主人公はそんな自分と向き合い、人生を立て直していった。その姿に私自身も自分を律することができたので1位に選んだ。
○○○
手帳を読み返しながら選んだので、その読んでいた時期のことも振り返ることができてとても楽しかった。
そして、選ぶの3つだけってとても難しい(笑)
この本も、あの本も紹介したいとなったので、2022年の目標は
毎月1冊おすすめ本をnoteで紹介するということにした。
ぜひ一緒に楽しんでもらえると嬉しい。
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