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眼鏡コンプレックスと初めてのブランド品

こんにちは草野です。
普段Twitterで
漫画と自撮りをご覧いただいていて、
「あれ?」と思った方もいるかもしれません。

そう、私は

\\\ メガネ民なんで〜〜〜〜す!! ///

すみません、一回やってみたかったんです。
いつかMr.FULLSWING大好き芸人に出たいな!?


「部屋を明るくして離れて見てね」は正解

中学生の時に
母の本棚から借りた野島伸司の本にどハマりし、
ソフトボール部が終わってご飯とお風呂の後ず〜〜〜っと読んでいました。
暗い部屋で読んでいたらどうなるか…

そう、急激な視力低下です。

視力1.2あった左目は0.1に。
乱視は乱視、ド乱視。
てってっテレビを見るときは〜♪
本当に部屋は明るくして離れて見た方がいいです。

←こっち側だけが小さくなっているのが強い度入りの証。
ケントデリカット氏と逆のことが出来ます。


じわ〜と迫る暗黒期

コンタクトは視力の問題で特注のハード一択。
何度も取れちゃって2ヶ月で断念。
(後に検査したらカーブが合ってなかった…)

時代は電車男を筆頭にオタクブームが全盛期。
メガネ=ダサいオタクという
ぶっとび理論がまかり通っている時代でした。

思春期真っ只中
どんなに黒板が見づらくなろうが、
どんなにセンターフライが取りづらくなろうが
メガネをかけるのが嫌すぎて憂鬱な日々。

しかし確実に支障をきたしはじめ、
せめて顔が明るく見えるように!
せめておしゃれに見えるように!
当時流行っていた赤いメガネをかけました。

正直、メガネをかけた瞬間に
「ダサ!無視しよ!」なんてなりません。
なるはずもありません。
クラスメイトも部活仲間も
「あっメガネにしたんだ〜赤いね」くらいです。

でもメガネをかけた自分が無性にダサくてダサくて嫌になっていました。
「実はダサメガネって思ってるんでしょ」と
毎日毎日無実なクラスメイトを心の中で疑っていました。

少しでもメガネ姿が見えないように、
前髪を校則ギリギリまで伸ばしたり
結ばなきゃいけないギリギリ一歩手前までにして
全部髪を下ろして
なるべく人の顔を見ないで話してました。

卑屈だ…卑屈すぎる…
なんでそんなに後ろ方向に全速力なんだ…。

でもその時は本気だった。
それ程までにコンプレックスだった。
本気な自分を思い出して「ええ!?」とはしても
否定はしないでおこう。
頑張ったなあ私。

1番仲が良かった友達とクラスが離れてしまい、
中3に上がる頃には
目も合わさない
ずっと猫背
早口(早く会話を終わらせて顔を逸らしたい)
という状態に。

一人でお弁当を食べるのが苦手なのに
友人も作らず
部活も辞め、
正直この辺りのことをあんまり思い出せないです。

修学旅行初日でご飯が食べれなくなり、
母と姉に新幹線で迎いに来てもらうという暴挙までしていました。
身内を見て安心したのかモダン焼き5枚を完食。
やばすぎる。

担任の先生には本当にご迷惑をおかけしました…。


転機

グチャグチャな中学時代が終わり、
高校の入学式を間近に控えた春。

視力低下によりメガネが合わなくなり、
新調のために地元のメガネ屋さんへ。

初代のメガネは急拵えだったので
ダサ見えしないことを重視したものだった。

しかしそこの店長さんのパートナーの方を初めて見て驚愕。

メガネなのに美しくかっこいい…!!

全体的に線が細い体格
しゃんと伸びた背筋
流し目がセクシーな目
ツヤツヤの黒髪ストレート
綺麗にクリーニングされた白7部袖シャツ
そしてほっそ〜〜い縁無しメガネ

も〜〜〜〜〜最高!!
恋というより崇拝に近い感覚
「あの人みたいになりたい」と強烈に思ったのはあの時が初めてだった。

漫画みたいなかっこいい人が、
お店でDSをする小学生の息子2人に
「宿題やったの!?」って言うギャップが
またイイ…。

せめて少しでも近きたい。
自分が少しでもかっこよくなるメガネを!!と
店内のメガネを試着しまくりました。

そこのお店は
「ほっこり地元密着のメガネ屋さん」とは
少し違っていて、
ジョンレノンの付けていた同じメガネや
柄がウネウネしてるなんかすごいメガネも
余裕で10万円越えのメガネもある所でした。
たまに行くと売れてるからすごい

運命の出会い

数多のメガネを試着しては母に見せ、
試着しては母に見せ
(試着だと裸眼になってあまり見えないから母にも見てもらう)
頭を揺さぶられた様な感覚になった
メガネが
そう、

coachのメガネ

表向きは黒茶な大人しい感じなのに、
内側はまっ黄緑!

顔にもピッタリ合う、
ほっそい目がなんだかハッキリ見える。
他のものでは駄目、
もうそのメガネに夢中になりました。

無事ビビッときたメガネを見つけた先の難関、
そうお金を出してくれる親の許可

おしゃれに疎すぎたため、
coachというのがブランドだったということも知らない中学生。

値札を見るとウン十万円の中で見たら
良心的だけど、
今までかけてた赤メガネよりも高い。

やばいぞ多分これは駄目だ…と
思ってた私に母は

「いいじゃない、似合うよ」


ほぼ不登校の私と母

実は、私が本当にメガネを嫌がっていたのを
母は知っていたそうです。

嫌がってはいるけど、
裸眼だとまともに授業も受けらない
部活中にまた怪我をするかもしれない

親としてはメガネをかけて欲しい。

だったら少しでもかけるのが楽しくなる
メガネを買ってあげたい。

帰り道にそう聞いて
も〜〜〜〜〜泣きました。
みんな顔見知りの地元の商店街を
号泣しながら歩きました。

中学の入学式の時、
とても嬉しそうにお祝いをしてくれた母。

それなのに毎日毎日
「学校に行きたくない」と言ってごめん。

母の思い出の母校である学校なのに
「なくなればいいのに」と言って本当にごめん。


出来た…!「メガネ」!


2週間後、
無事に出来上がったcoachのメガネにもう大興奮。
自分の手に乗っかるバリカワなメガネを見て

「この素敵メガネを皆に見て欲しい!!」

すぐに美容院に駆け込み、
美容師さんにそう言うとノリの良い方だったので
「じゃあガッツリ切ってみな〜〜い!?」と。

爆笑しながら髪がどんどん
無くなってく光景を見てました。

なんだか髪と一緒に鬱屈としてた自分の気持ちが無くなっていく感覚を今でも忘れません。

ベリベリショートになって、
剥き出しになる父譲りの散らばり眉毛くん。

本屋で買ったnon-noを見て整えて描いて…

爆裂なイメチェンだ〜〜!!

こ、これが世に言う
高校デビュー〜〜〜〜!!!!!
イキリと言われても構わない、
環境が変わるんだったら
自分も変えていいっしょ!!!!✌️✌️✌️✌️

新しい高校では、
coachのロゴも小さいからブランド品と全く気づかれないが
「私の最高のメガネを見て見て〜!」という
気持ちになれたので、
ハッキリと相手の顔を見て話せました。

考えてみれば、
相手の顔も見ずにボソボソ早口で話す人とは
打ち解けれる訳がないな…。

メガネ屋さんのパートナーの方に惹かれたのも、
メガネ姿の自分に対する自信と
メガネが似合うように向き合っている姿が
素敵だったのもある。


メガネは私の一部

今ではすっかりメガネを
寝る時とお風呂以外で身につける日々。

不思議と自分の顔に見えて来る

上から順番に買って行き、じわじわと増えたメガネたち。
一番上の赤いメガネは初任給で買った
「自分がちゃんと選んだ赤メガネ」です。

実家を出た日から買った物が
もうこんなに増えたか〜!

初代のcoachメガネは365日ずっと着け続け、
経年劣化により破損
天寿を全うし購入店で引き取ってもらいました。

そして少し前にオンデーズで一目惚れし
購入したメガネがこちら。

coachのメガネ〜〜!!

初代と色•雰囲気がよく似たこのメガネを見て、
なんだか胸の奥がジ〜ン…となっちゃった。

お出かけの時はモードにしたいので、
緑のカラーレンズですが
仕事中はなんとなく願掛けも含めてずっとこれ。

このメガネを着けていると
中学時代のやや暗い思い出も
一緒に湧いてくるけど、
楽しかった高校•専門時代を思い出せる。

過去ばっかり見てるのは良くないとは言うけど、
楽しくなるなら過去を見るのも悪くはないぞ!


ブランド品は悪か正義か


生まれて初めてのブランド品。
持てば必ずその人がおしゃれになる訳ではない。

見栄っ張り、金持ちアピール、中身が伴ってないと無駄、値段のほとんどが広告費。

そう言う人も世間にはたくさんいる。
有難いことに直接言われた事は無いが、
キラキラとした面がある分、
一部からは風当たりも強い。

そしてノーブランドが悪い訳では
もちろん決して無い。

でもやっぱりcoachのメガネは可愛いかった!
その当時では珍しい太めの横フレーム、
カラーリングが表裏で違うデザイン、
モノグラム柄のメガネケース。
どれをとっても今でも大好き!

そして何より思ったのが、
おしゃれに自信が無い時のブランド品って

「大丈夫、おしゃれだ!
 ウン十年続いてるブランドだからな!」
という安心感がある。

その安心感が、
「ぐにゃぐにゃな自信」を
支えてくれている気がする。

ブランド至上主義って程
ブランド品を買えてはいないけれど、
やっぱり人を惹きつける魅力があると思う。

その惹かれる魅力が人それぞれ形は違う。
それがなんだか堪らなく愛しい。
Twitterでブランドへの愛を呟いてる人を
見るのが本当に好きだ。



高1の時に初めて出来た親友と
ウン十年ぶりに再会して、
嬉しくて嬉しくて書きました。

入学式で「メガネかっけぇね!?」と
声をかけてくれて本当に本当に
ありがとう。

またご飯いこうね〜〜〜!!

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