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コロナを正しく恐れるために、僕らが確認したほうがよさそうなKPIとは?

日々、最前線で戦っておられる医療関係者の皆様には、心からの敬意を表します。また、悪く感染してしまった方々にも、一刻も早い回復をお祈りいたします。
我々もできうる限りの感染対策をして、総力戦で、この危機に打ち勝てるようにして行きたいと思います。

その戦いの状況に関しては、以下のようなサイトで日々有用な情報が提供されています。

一方、マスコミ報道といえば「今日の東京都の感染者数」がどうのこうの、という報道ばかりで辟易しているのが実態ではないでしょうか。

一体、コロナと戦い、共存していくうえで、知っておいたほうがよいKPIってなんだろう?

と考えたので、思考をnoteにメモします。
※あくまで素人による個人的考察となります。

KPIを定めてみる目的

目的は、感染による危険性の測定と、収束傾向の把握、その地域間の比較とします。
端的にいうと、自分のところはどれぐらいやばいのか?この先どうなるか?を把握し、対策を立てるためのものとしてです。

KPI=感染者数 ではどうだろうか?

・PCR検査の感度と特異度に起因する偽陽性偽陰性問題
・検査方針やキャパが国により異なる
ことから、危険性の測定・地域間の比較ができないので不適といえそう。
感染者数をKPIとすると、アクションプランとして検査をしないことが最適の行動となるので、KPIにしないほうがよさそうです。

KPI=死亡者数 ではどうだろうか?

そもそも母集団の数がまちまちであり、実数で表すのは比較として不適当でしょう(実数が必要な場合はありますが、ここでは前述の目的を満たしたいため)。
人口●万人あたりの死亡者の割合 であれば国際間の比較はできそうです。

ただし死亡者割合をKPIにしてしまうと、問題点として「死亡者が増えてくる状況は、もうすでに手遅れ一歩手前に近く、そこから死亡者をへらすというアクションの実行では遅い」ことが挙げられると思います。
よって、目的にある、危険性の測定としては不適だと考えられます。

では、何をみたらよいのだろうか?(想定)

目的に照らせば、以下のようなものだとどうでしょうか?
①病院収容患者の実数と、人口●万人あたりの病院収容患者の割合?
 →病院のキャパシティ対策と、患者数の地域間比較ができる
②そのうちの軽症者と重症者と回復者の割合、その回復率?
 →患者の延べ人数ではなく、回復者を除くことで正確な患者数の増減を知り、収束傾向を把握できる
③重症者増加率と、重症者のうちの死亡率?
 →傾向把握と、患者数の地域間比較ができる

これらのKPIに対するアクションプランとしては
・人口●万人あたりの病院収容患者の割合の低減
  To Do→市民の感染予防の徹底
・重症者増加率の低減
  To Do→→軽症から重症にしないこと。そのために軽症者へ十分なケアができる態勢の確保
・回復率の向上 
  To Do→軽症・重症から死亡に至らしめないための、十分なケアができる態勢の確保

あたりが挙げられましょうか。

だとすると、ケアが必要な患者に対する、対応可能な病床数、医師数、などを見ていく必要がありそうです。

感染者がふえて怖い!とむやみに怖がるのではなく、正しく情報を得て、正しく恐れるということをしたいと思います。

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