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卒業する皆さんへ

3月といえば卒業シーズン。この仕事をしていると撮影で卒業式や卒園式に伺うこともあり、毎年何かしらの形で卒業式や卒園式に参加しているのですが、参加するたびに胸がジーンと来てしまいます。

3月特有の暖かいような肌寒いような気候。ふんわりとした花の香(これが春の香なのかなぁ。)。ちょっと早咲きの桜の花。冬から春に移り変わるちょっと強めの春の雨・・・などなど。それらを肌で感じると、自分が卒業生だった頃をの気持ちを思い出してしまいます。

いかがお過ごしでしょうか。ぐっでぃテレビのモーリーです。

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私自身もこれまでの人生たくさんの卒業を重ねてきました。けど意外と卒業生だったその時ってまだあまり実感がないと言いますか、どちらかというとこれから始まる新しい生活へのワクワク感や不安感のほうが大きく、今まであった時代を懐かしんだり、味わう感覚は少なかったように感じます。

例えば高校の卒業の場合、高校生であることが終わることのさみしさよりもこれから始まる学生生活への期待感や不安感のほうが大きく、最後の高校の時間を楽しむというよりかは何か次の時代が始まることへの落ち着かない気持ちでいっぱいだったような気がします。

だけど大人になって振り替えてみると、卒業式の一場面って意外と脳裏に残っているもので、それは小学校でも中学校でも高校でも大学でもそれぞれの卒業式の一場面って特別なものとして頭に焼き付いています。

不思議なもので入学式の印象って卒業式の半分くらいな気がします(笑)入学式はまぁこんな感じだったかなぁくらいだけど、卒業式は○○君がこんなこと話していたとか、仲良しグループで帰り際に校門で写真を撮ったとか、一場面一場面を絵として覚えているって感じです。

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そして今年もいくつかの卒業式に伺う機会がありました。仲間と談笑している姿を見ていると、『この子達にとって、この一場面が一生の素敵な思い出になるんだろうなぁ』といった思いがこみ上げてきて、だんだんと胸が熱くなってしまいます。(心の中では完全に泣いてます(笑)歳を重ねるにつれて涙もろくなるのはなぜなんでしょうね。)

また小学校や中学校・高校だけでなく、幼稚園の卒園式でさえなんとなく頭にうっすらと残っているから不思議なものです。私の場合、普段と同じような気持ちで登園して、卒園式の予行演習と同じ気持ちで本番の卒園式を迎え、普通に両親にその練習の様子を見てもらったくらいの軽い気持ちで卒園式に参加したことを覚えています。

そのうえ、家に帰るともう二度と着ることのない制服もいつものようにサクッと着替え、なんの余韻もなくいつものように過ごしたのですが、小学校に通うようになって、幼稚園の前を通るたびに、小学生になって少し成長した自分を誇る気持ちと、幼稚園で走り回る幼稚園児を見て『ついこの間まで、ここにいたんだよなぁ』って寂しく思う気持ちが入り混じっていたことも覚えています。

しかし不思議とそういうメランコリックな気持ちって時が解決してくれると言いますか、時間と共に薄れていき、だんだんと新しい環境になじんでいくものです。

変わっていくのって少し寂しく、少し後ろ髪をひかれる気分にもなるのですが、その瞬間ってすごく思い出に残るもの。そしてその瞬間って時間が経てば経つほどきらめきが増し、自分の中で宝物として輝き続けます。

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今年卒業を迎えられた皆さん、ご卒業おめでとうございます。
これから新しい環境で、新しい生活が始まると思いますが、これまであった時代は時が経つにつれキラキラと輝くあなたの思い出として残ります。たとえその時代が苦しく大変であってもどんな形でもいいので一生懸命にもがいていれば、必ずいつかその時代が肥しとなり、次の時代に進んだ時にあなたの力になってくれるでしょう。
皆さんにとって4月からの新しい生活が素敵なものになりますように。



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