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SDGsセミナー後座談会【前編】 ~SDGsへの関心アリ・ナシ双方の若者から見たSDGsへの率直な意見~

📣このnoteのポイント📣

・留学してない勢は、国内の地方創生からSDGsを学ぶ
・留学勢はウーマンスタディやセクシャリティのクラスを取っていた
・SDGsと思っていなかったものが、実はSDGsだった!
・SDGsは環境問題だけじゃなかった!
・それでもまだまだ自分ファースト「ストローはプラスチックで」

読者の皆さま、こんにちは。
Good Tideチームメンバーの山下です。

11月26日に、『若年層に響くSDGsコミュニケーションの考え方』をテーマにトライバルメディアハウスとSHIBUYA109 lab.でセミナーを開催しました!ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

セミナーの内容についてはトライバルのnote記事にまとまっておりますのでぜひこちらもチェックしてください。

今回のnoteでは、セミナーを聴講してくれたトライバルメディアハウスの若年層メンバーに、SDGsセミナーを見て感じたところを率直に話してもらいました!

前編では、SDGs関心層・非関心層それぞれの立場からセミナーで紹介した事例やトレンドについて議論し、後編ではSDGsの達成に向けて努力している企業のモノ・サービスを購入するか? という消費視点で語ってもらいました!

若年層のSDGsに対する率直な意見、特に若年層向けにSDGsメッセージを発信したい企業にとって、とても興味深い内容になったのでぜひ読んでみてください!

参加者は、
ファシリテーター:幡谷さん(新卒入社1年目)
関心層:奥住さん(入社1年目)、舩山さん(新卒入社1年目)
非関心層:東宮さん(新卒入社1年目)、小島さん(新卒入社1年目)
セミナー登壇者:平井さん(新卒入社1年目)、山下(新卒入社2年目)
というフレッシュなメンバーでお送りします!
※以下、敬称略

SDGsに興味を持ったきっかけは?

幡谷: 今日はざっくばらんにお話を聞かせてください! 皆さんよろしくお願いします!

みんな:よろしくお願いします~!

幡谷:早速ですが、関心層の奥住さんと舩山さんがSDGsに興味を持ったきっかけって何だったんでしょうか?

奥住:学生のころ、日本に来ている留学生と一緒に受ける授業があったんですが、その中の一つが「セクシャリティ」でした。そこでいろいろ学んでいくうちに、とても興味深い分野だなぁと感じて。自分が留学した先でも、ウーマンスタディやセクシャルスタディを勉強していたんです。今回のセミナーでメインとなっていた環境問題というよりは、どちらかというと性の話の方が身近な存在でした。

舩山:留学などはしたことがないから、正直あまり身近なトピックではなかったです。ただ、ゼミで国内の地方創生について学ぶ機会があり、そこで循環型の社会について知るなかでSDGsが切り離せないトピックだったこともあってSDGsについて考えるようになりました。

非関心層がSDGsセミナーを見て感じたこと

幡谷:非関心層の小島さん、東宮さんは今回のセミナーをどう感じましたか?

小島:そうですね、いろいろな話を聞いてみて共感できるときは「すごいな」と思ったりもしたんですけど、今はまだ私ができることだけをすればいいかなっていう段階のままです。明日から○○をやってみよう! とか、そういった何かSDGsに関するアクションの幅を広めようとは思いませんでした。

私、コーヒーが好きでかなり飲むんですけど、ストローなしや紙ストローを使って飲むことがあまり好きじゃないんです。飲みづらいし、味も変わるし…だから、スタバに行ったらプラスチックストローつけてくださいって頼むし、持ち帰りの時も必ずプラスチックストローを持って帰ってます。だから、今はまだ自分ファーストというか、自分がしたいように物を買うことが多いかな。

東宮:勝手なイメージなんですがSDGsって環境問題だけって思っていたので、今日のセミナーを聞いてSDGsの範囲めっちゃ広いな! って単純に驚きました。あと、セミナーの中でkemioさんの話が出てたと思うんですけど、私、kemioさんのことがめちゃくちゃ好きで!

みんな:好きそう!(笑)

東宮:なので、kemioさんのコンテンツをよく見てるんですけど、自然にkemioさんの考えが私の中に入ってきていて、「kemioさんのこういう考え方すごい素敵な考えだな~」と思っていたものが、実はSDGsだったってことが今回のセミナーでわかったんです。SDGsってわざわざ言わなくても、気付かないうちにそういう考えがもう若者に刷り込まれていっているというか。私は全然「刷り込まれてる……!」とか思わないけど、多様性とかいいなってkemioさんを通して感じていたので、「あ、すげぇSDGsに関心持ってるわ、私」みたいな。

山下:すごいな、kemioさん!

みんなのエコグッズの浸透度は?

幡谷:ちなみに、皆さんはエコバッグやマイボトルは持ってますか?

小島:マイバッグ持ってない……。水筒は持ってるけど、1年に2回ぐらいしか使わない(笑)。

奥住:私はマイバッグ持っているけれど、そのせいでゴミ袋がなくなるのは何とかしたい……。

東宮:私はバッグ持っていないです。でもちょっと大きなカバンは買いました。おしゃれな大きめのカバンにして、買ったものを入れるようにしてる。めんどくさいんで、袋とか(笑)。

舩山:私は、レジ袋がダメっていう考えではなくて、おしゃれなエコバッグを何個か集めています。今はストップしましたが(笑)。せっかくなので、買ったマイバッグ持ってきました!

みんな:わー、かわいい!

舩山:これは、Twitterで「このマイバッグを持ってコンビニに行ったら、店員さんにかわいいって言われた!」っていうツイートに惹かれて買っちゃいました(笑)。

みんな:そんな舩山さんがかわいい(笑)。

セミナーの中で印象に残ったこと

幡谷:セミナーの中で、とくに印象に残ったことはある?

奥住:知っている事例もあったので、話を聞きながら答え合わせのようなことができて嬉しかった。ただ、生理キャンプの話は出演してたのがお笑い芸人さんだったり、りゅうちぇるさんだったりしたので、「え、なんかズルくない?」とは思ってました。

幡谷:ズルいと言うと?

奥住一般的なマジョリティの男女の体現者がいないと感じました。出演者たちは、りゅうちぇるさんやバービーさんみたいに考えがアップデートされた側の人たちが多いなぁって。私が見る分には納得できるし、関心層の人たちも受け入れやすいかもしれないけれど、今までの価値観を持った人もいたらもっと面白かったかもなって思って。どうせなら「生理の話をするのはちょっと億劫です」みたいな人の意見も欲しかったかも。

幡谷:確かに、これが最新の意識なんです! という感じで一方的にコミュニケーションをとられると、ちょっと反発というか、「いやいや、そんな来られても」みたいな感じになりそう。他の皆さんはどうですか?

東宮:一緒にいる友だちによって変えちゃうかもしれない。友だちがマイストローとかを持ち歩く派ならそれに合わせるし、でも他の友達が別にエコバッグなんか知らない、って感じの人だったらそっちにも合わせるし。どっちつかずでいっかなって思っちゃうかも。

舩山:私は、興味を持っている人に興味がある(笑)。サステナブルに興味がある人に興味があるというか。さらに言うと、全体的に薄く興味がある。

幡谷:なるほど、新しい(笑)。

小島:私は、無印がシンプルな生理用品を出したらすごい反響があったけど、今までのお花柄やキラキラした感じのパッケージも良かったよねっていう、そういう歴史も大事にしようっていうスタンスはすごいいいなって思ってて。

坂本ユイカさんという脚本家さんが好きなんですが、脚本の世界だと女性のことは名前で、男性のことは苗字で呼ぶっていうシーンが多いらしくて、それが差別的なものとしてちょっと問題視されてるそうなんです。でも、男女両方とも苗字や名前に寄せるようなことは敢えてしていないんですよ。それを変えてしまうと、現在の人々の行動にマッチしていないからドラマが歪んでしまう、と。だから引き続き過去の(若干差別っぽい印象はあるかもしれないけど)女の人は名前・男の人は苗字で呼ぶというのを守っているんです。現状は問題かもしれないけど、過去もまとめて大事にしている。そういう話を聞いて、目の前の問題を解決することだけが大事だとは一概に言えないなっていうのはありました。

山下:すごく面白い話ですね。ディズニーでも、実写版のキャストに黒人さんを起用するという話が上がったんですが、その起用の仕方って正しいのか? みたいな議論が起きてましたね。多様性に関して盛り上がっているから、アテンションを引きたいだけじゃないのか? みたいな指摘もあって、その話はなくなったようですけど。文化の面では、元々あったものを必要以上に変更する必要はないかもしれないですよね。

舩山:私は、マリウスさんのマイストローの制作秘話まで全部伝えるっていうところがいいなって思いました。その行為自体も、最終的な成果物みたいなところも素晴らしいけど、それを作っている過程に興味を持って買う人も絶対いるし。私もその事例のツイートを見てすごく興味をそそられて、良いなって心から思えたので、ストーリーと一緒に伝えるって部分は、今回のセミナーの中で一番心に残りました。

東宮:私は洗濯男子が出ているアタックZEROのCMが、さっき話したkemioさんと一緒だなって思いました。CMを初めて見たときは衝撃だったし、洗濯洗剤のCMの中で一際目を惹くなって感じたんです。でもそれは、男性で、かつ人気の俳優さんが出演しているせいなんじゃないかなと思いはじめて。別にジェンダーとかではなく、ターゲットである主婦層の目を引くために人気俳優を選んだっていう広告戦略というか。でも、セミナーで女性が洗剤を使うっていう先入観をなくしているものだ、という話を聞いて、確かにそれもそうだなって納得しました。

そう考えると、「なんか面白いな~」っていうなんとなくの感情が、見ているだけで刷り込まれていくっていうか、気付いたら浸透してるっていうのはkemioさんと同じだなと。気付いたらSDGsだったっていうことが、実はいっぱいあるんだろうなって思いました。

幡谷:なるほど。ちなみにそういう気付きがあったうえで、その商品を買いたいって思う?

東宮:インパクトはあるな、とは思うけど、実際に消費まで結びつかないというか……お店で陳列されているのを見たら、安い方を買っちゃうかも

幡谷:やっぱり消費にまで落とし込むというのは難しいですよね……!

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ここまで、SDGsセミナーを見た若年層のSDGs関心層・非関心層の、トレンドに対しての考え方や、事例を見て思ったことを率直に語ってもらいました。

後編では、最後の「消費に結びつかない」といった話から、SDGs達成に向けて取り組んでいる企業のモノ・サービスに対する消費についてどのように思うか語ってもらいます。

後編もお楽しみに!

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