PR視点の危機意識〜ポストPRプランナー時代に僕らはどう生きるべきなのか?〜
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PR視点の危機意識〜ポストPRプランナー時代に僕らはどう生きるべきなのか?〜

prologue.これから、僕たちPRプランナーはどう生きるべきか?

実はここ5年間くらい、ずっと強い危機感を持っています。
それは、僕たち、PRプランニングを生業としている人たちは、これから生きていけるのか?、どのような価値を提供していけるのか?ということです。

その背景には、とても簡単で、これまでブラックボックス化していた「パブリシティを獲得するためのTips」は、本やWEB、セミナー等々でアクセスできるようになったことで、ただのナレッジビジネスだけでは、成り立たなくなってきていること。そして、従来まで「PR」とされてきた「パブリシティ戦略」は、情報消費時間の加速化と情報チャネルの多様化により、以前よりも影響力を持たなくなってきたことによる、「パブリックリレーション」のあり方や質が変わってきたことに起因しています。

つまるところ、ただ「メディアに詳しい専門家」というだけでは、クライアントに価値を提供できない。「パブリックリレーションズ」に本気で向き合わなければいけない時代に突入しているのです。

では、僕たちはどう生きるべきか?
それは、「ソーシャルインフルエンスのあり方」を理解すること。そして「掛け算」を続けていくことにあると考えています。

このnoteが、危機感を持っているPRプランニングを生業にしている誰かが、一歩を踏み出すためのヒントになればと願っています。

episode01.ポストPRプランナーたちが活躍している時代に

前述したようにパブリシティを獲得するためのTipsは、すでに広く知れ渡り、さまざまな職種や業種のひとたちに実装されています。

僕らの業界で近いところで言えば、これまで広告領域を主戦場としていたクリエイティブディレクターやプロモーションプランナー、ソーシャルメディアを主戦場としてきた、プランナーなど、さまざまな人たちが実装し、独立し、企業のコンサルティングを行ったり、活躍をしてきています。

また、企業内でもPRの勉強を重ね、PRの専門家として、副業したり、独立する人たちも多数いらっしゃいます。

つまるところ、PRを専業としてきた人たち以外でも、PRというものをプランニングできてしまう時代になっています。
さらにいうと「職能の掛け合わせ」を行うことで、これまでのPRとは違う概念の手法やアプローチを開発し、より高度な取り組みをおこなっている人も増えています。

僕も今はご飯が食べられていますが、「高度な専門領域」をもった人がこれから、さらにPRの領域に進出してきたら、おそらく食べていくことは困難になるはずです。そして、それはそんなに遠くない未来の話なのです。

たとえば、大手広告代理店出身でソーシャルメディアの文脈を理解したCDと競合したとします。おそらく、秒で負けるでしょう。なぜなら、「作り出すこと」と「形にすること」に優れているプロであり、これまで大きなクライアントのベストプラクティスを知り尽くしている人たちに総合力で勝つことができないためです。

では、僕らはどのように生き残っていけばいいのでしょうか?

episode02.パブ屋という逃げ道つくってませんか?

「そういう人たちから仕事を発注してもらって、メディアプロモートだけをして生きていけばいいじゃん」

そういう声も聞こえてくるかもしれません。でも、それって、PRという、新しいマーケティング手法として、生み出された本質的な価値に向き合うことから逃げて、「パブ屋」と呼ばれる専門業者になりさがるのと同義です。

せっかく、PRという正解のない、マーケティングとブランディング、心理学、社会学などを網羅した手法に関わることができるのであれば、その道のプロとして、人から、社会から求められるようになりたいものです。

そのために、僕らPRプランナーが行うべきことは、原点に立ち返ることです。キーワードは、「ソーシャルインフルエンス」と「掛け算」です。

episode03.掛け算をすること、掛け算をし続けること

僕自身、2008年4月に社会人になり、PR業界を転々としてきましたが、結果的に転々としたことが、イマを生きていく力につながっているとおもっています。決して、これは自慢ではなく、掛け算をすることを続けてきたからです。

実は、日本のPR会社およびPRパーソンの弱点は、「アウトプットする手法の引き出しの少なさ」にあると僕は考えています。思うに最近ではその潮流は変わってきましたが、基本的には、「パブリシティを獲得すること」が成果として考えられており、マーケティングやブランディング等々との手法とは距離がありました。

結果、「パブリシティを獲得するためのHOW」は進化したものの、「パブリックリレーションズのあり方や実現の仕方に関するHOW」は、進化が遅れているのではないでしょうか。ただし、多くの方が実感しているように、パブリックリレーションズ=パブリシティでは、パブリックとのリレーションシップは築きづらくなってきています。

だからこそ、「パブリックリレーションズって、本当はどういうことなんだっけ?」と原点に立ち返る必要があります。そして、社会を巻き込んでいく「ソーシャルインフルエンス」を生み出していくための「ヒト・メディア・社会」の理解ができていないことは、パブリックリレーションズをする上でのスタートラインにも立てていないことになります。

ここで、考え方の目線を合わせたいのが、「メディア」です。従来まで、メディアというと「マスメディア・報道メディア」を刺すことが主でした。しかし、現代社会では「ヒト」が強い発信力を持つメディア化していることを忘れてはいけません。パブリックとリレーションシップを築くための機能を有したすべてのものをメディアと考えることです。

また、掛け算に関して言えば、これまでPRに関わる人は「広報」だったり、「マスメディア」の知識があれば成立していました。でも、これからはさらに「経営戦略」「マーケティング戦略」「採用戦略」「ソーシャルメディア」「クリエイティブ」「リスク・クライシス」「社会心理」等々、多くのことを理解していなけば、本質的な価値を発揮するのが困難になってきています。なぜなら、「パブリシティ」を獲得するだけで解決できる課題など、どこにもないからです。

だからこそ、僕たちPRプランナーは、ソーシャルインフルエンスの起こし方を理解するために学び続け、クライアントの課題の本質的な解決策を見つけるために掛け算をし続けるしかないのです。

でも、それってすごく難しいですし、僕は5%もできていないのです。
でも、僕らは生きていかなけばいけません。
そして、PRプランナーという本来、大きな可能性を秘めている仕事をより進化させていかなければいけません。
「どのPR論が正しいか?」、そんなことを言い争っている場合でもないですし「誰も理解してくれない・・・」と傷を舐め合っている場合でもありません。PRパーソンがPRパーソンであるために。戦略的な領空侵犯を続けていく必要があるのです。

epilogue.僕らには時間がないから、力を合わせるしかない

ここまで書いてきて思っているのが、僕らPR業界にいる人たちは、圧倒的に経験値と引き出しが不足していると思っています。

広告業界はベストプラクティスが共有され、分析され、科学されてきています。では、PRはどうか?でいうと、「アンコントローラブル」という理由から、みんな分析したり、ファクターに向き合うことから避けてきているように感じます。

だからこそ、僕は仲間をつくりたい。それは、PRパーソンじゃなくてもいい。一緒に進化できる仲間、そんな人たちがいれば、一歩、また一歩と生きていくための歩みができると思っているからです。

僕自身、PRエージェンシーだったり、クライシスコミュニケーション会社だったり、広告代理店だったり、スタートアップだったり、クリエイティブエージェンシーだったり、地方自治体(村)だったり、さまざまな環境で仕事をして掛け算をしてきました。僕のようなちっぽけな人間でも、掛け算で少しは生きていけるようになれたのであれば、僕よりも知能的にも人間的にも優れている人たちはもっともっと活躍できると思うのです。

でも、いまだにPRは、他業種から進出してきた人たちに主役の座を明け渡しています。そして、それに迎合してしまっています。

生きる時間が有限です。そして、いつそれが止まってしまうかもわかりません。だからこそ、最後に声を大にして伝えたいです。

一緒に、強くなりましょう。

このnoteが、いつか誰かのgoodstoryになることを信じて。
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ヤマダヤスヒロ

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株式会社goodstory PR Tailor / Story Designer 企業活動のすべてに、PRを纏わせるPR仕立て人。 幼稚園の先生になるために大学に入学したはずなのに「事業成長につながるPR戦略」をコンセプトにPR戦略を考えるお仕事をしています!