見出し画像

彦根で出会える本格炭火をつかった湯葉屋さん 湯葉製造司大半(だいはん)

皆さん、湯葉はお好きですか。古い町並みが残る城下町・彦根に昔ながらの炭火を使って湯葉を製造・販売しているお店があるんです。

琵琶湖からのびる芹川沿いの住宅地に、ひっそりとそのお店「湯葉製造司大半」さんはありました。

画像1

(お店の前には幾重にも薪が積み上がる)

風情のある佇まいと「御湯葉」という看板に惹かれて、以前からお店の存在が気になっていました。ですが、普段の食生活の中でなかなか湯葉を食べる習慣がなく、自分なんかにはまだ早いと思っていました。

ところが、湯葉は、高蛋白な上に栄養素も豊富で、消化も非常に良く、トレーニングをする人や体型を気にする女性を中心に今密かにブームになっているということ知り、今回思い切って突撃してきました。

画像2

(お店全体に豆乳のいい香りが広がる)

このお店をやっていらっしゃるのは四代目・梶田正喜さん。大阪で10年務めたあと、ご実家の湯葉屋さんをお継ぎになりました。
実際お話をうかがうと、湯葉のように優しいお方で、湯葉作りの楽しさ・面白さを熱心に教えてくださいました。

画像3

(仕込みのときに使用した釜からまだ湯気がのぼる)

画像4

(出来たての湯葉を生まれて初めて見て感動)

機械化が進む昨今において、昔ながらの炭火をつかった製法を守り続け、いまなお同じ作り方で湯葉を作り続けています。梶田さんが同じ製法を守り続ける理由は、「伝統の味を守るため」。

出来る量は限られ、実際手間はかかるそうですが、食べてもらった人の笑顔を思い浮かべながら頑張っていらっしゃるとのことでした。

画像5

(艶やかに輝く出来立ての生湯葉 税込500円)

大半さんの生湯葉を食べてみると、口当たりはとても滑らかで大豆のほんのりとした甘味と香りが口の中を通り抜けていきました。
大半さんのゆっくりと、そしてていねいに湯葉を育て上げる心が、食べているこちらにまで伝わってきました。

ちなみに生湯葉は、水曜日と土曜日にお作りになられているとのこと。生湯葉をお目当ての方は、その日を狙って行ってみてはいかがでしょう。

画像6

(種類豊富な乾燥湯葉たち)

商品は生湯葉以外にも保存の効く乾燥湯葉もあります。食べ方もとても簡単で、水でもどすことなく、そのまま使えます。あと取材時、同じ豆乳からできるおからをいただいたのですが、こちらもとても美味しかったです。食物繊維が豊富で、健康にも良く、地域の女性にも喜ばれているとのこと。

今回の取材で、ずっと行きたかった場所に行くことができました。この出会いを大切にし、今後も梶田さんとの縁を湯葉のように重ねていきたいです。

図8


湯葉製造司大半
 住所:滋賀県彦根市芹橋1丁目1の37
 電話番号:0749-23-2533
 営業時間:午前10時~午後6時
 定休日:日曜日

(写真・文:シゲオ)