言及しないやさしさ。
しゃべる言葉がたまにおかしくなる。意図してるわけじゃなく、ただそうなる。
言葉が変になっても、言及しないやさしさに出会って「なんで言及しないの?」不思議に思って訊く。
「そんなの普通、言わないよ」言われて、異常な空間にいたことに気付く。
親だった人。
わたしが言葉おかしくなると、とにかく言及しなきゃ気が済まなかった。
他にもストレスで前頭部の頭皮が透けて見える感じになったり、顔にシミができたとき、わざわざわたしの前面に回って、前頭部や顔面をジーッと見て「ハゲてる」「シミができてる」言及する。
こっちはすごく気にしててつらかった。
やめてって言うと「ホントのことじゃない」って言う。
言うと相手が傷付くから言わないってことができない。
親だった人が入院してたとき、骨盤の骨折だったから、寝たきりになってた。
排泄がうまくいかなくて下着を汚してた。そういうこともあるよねってゴム手袋つけてお風呂場で手洗いしてから洗濯してた。
本人には一切言ってない。言われても何ともできないし、恥ずかしくてつらいだけだと思うから。
いま、全世界に向けて公開したけどな。
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