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「モヤモヤ」するってどういうこと?原因を探り、パッと晴れるようになるには…

これまで数多くの人物が提唱をしてきた、カウンセリングやキャリアに関する理論。
今回は、カウンセリングにおいてよく用いられる「モヤモヤ」について記してみます。



■モヤモヤしている=「一致していない」ことである

悩み事があるとき、どうしたら良いかわからな⁠いときに起きる、モヤモヤした感情。

◆ ◆ ◆

モヤモヤって、一体何でしょうか。
他に表現できる言葉ってないものか。
どうして起きてしまうのだろう。

◆ ◆ ◆

アメリカの心理学者「カール・ロジャーズ」はこのことを「自己不一致」と表現し、次のように提唱しています。

□自分の考えていること・ありたいこと
□実際の経験・起きていること
→この2つが「一致していない」(不一致である)ときに、モヤモヤ・不安・葛藤が起きる。

そうか。モヤモヤ=不一致、ということなのか…!
当たり前、と言われれば、当たり前かもしれません。でも私はこのことを学んだ時、ハッとしました。


■モヤモヤの正体を、自分で説明できない

なぜ、モヤモヤとした感情が起きているのだろう。
私はどういったことを「不一致である」と感じているのだろう。

育児のこと? 仕事のこと?
それとも、現在の生活について…?

理由がハッキリわからない場合もある。理由が何となくわかっていても「では、自分はほんとうはどうしたいのか?」を上手く説明できないこときもある
自分自身のことを自分の言葉で的確に説明するのって、とても難しい…!ことだと思います。

■モヤモヤの正体。例えばこんな場合

次のようなことを「目指したい」「ありたい」と考えているとします。

A)育児と仕事を理想的なバランスで取り組み、どちらも楽しんでいきたい
B)責任ある仕事を任されてステップアップしたい
C)今の仕事にやりがいを感じないので転職したい

しかし、実際の生活では次のようになっていたとしたら…。

A’)育児と仕事、どちらも中途半端となってしまい、あまり楽しめていない
B’)仕事でステップアップしたいのに、そのような機会が訪れない
C’)転職したいが何から始めていいかわからず、行動できずにいる

2つのことが一致していない。
「こう考えている・こうありたい」のに、実際は「そうなっていない」
このようなときは、モヤモヤ・葛藤・不安といった感情が起きやすい状態といえます。

■私の場合

数年前から、私は自分のこれからについて悩んでいました。
・仕事でもっと新しいことを吸収したい。
・でもこれ以上成長の機会を得ることが難しい。
・何とか環境を変えられないだろうか…。

異動の希望を出すか、転職活動をするべきか、それとも…。
誰かに答えを教えてもらいたいけれど、やっぱり自分が納得できなければ行動には移せない

キャリアのカウンセラーさんに相談し、いろいろと壁打ち相手になっていただき、私が取ろうと決めた行動は「学び」でした。

■「新しい知識が吸収できない」→「これまでと異なる場所で学びの機会を持つ
■「知識を深め、刺激し合う仲間と出会う」→「自分自身の得意領域は何か、再確認する
■「環境を変えることが難しい」→「今できることを一歩ずつ始めてみる、環境を変えていけるように行動を続けていく

モヤモヤの理由について少しずつ理解が進み、「こうなれば、不一致が解消されるかもしれない」…というヒントが生まれる。
そして、そのために「これからどうしようか」という手段を決めることで、迷いが徐々に解消され、モヤモヤした気持ちが軽減されていったことを実感しています。

■モヤモヤの解消のためには…

▶不一致となっているのはどこか=モヤモヤの「正体」をさぐる
▶自分はほんとうはどうしたいと思っているのか=「自分自身のありたいこと」を整理する
▶どうなれば、モヤモヤと悩まなくなるのか=「これから取るべき手段」を考える

例えば…、
・育児にも仕事にも、全力で取り組むことができたら…
・ステップアップする手段を具体的に考えられたら…
・転職について考え、行動の一歩を踏み出すことができたら…

これからの道筋がわかるだけでも、モヤモヤが少し解消され、心がスッと晴れてくるのでは…と思います。

一人で解決することが難しいときは、ぜひ他人の力を借りてみてください。
親しい人に話をしてみたり、カウンセリングを受けてみることもおすすめです。

言葉に出してみることで考えが整理され、完結されていた思考に広がりが出るかもしれない。
私がやりたいと思っていたのはこれだった…!」と、解決の糸口が見えるかもしれない。

カウンセリングの力によって、頭の中に絡まっているモヤモヤが解きほぐされ、前向きに行動できるヒントが見つかり、「これから先の自分がとても楽しみ!」と笑顔になってもらえたら、カウンセラーにとっても幸せなことです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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