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Voicyフェス1万人動員の施策を考える!

※この記事は大手町のランダムウォーカーさん&企業分析ハックさん主催のマーケティング勉強会の課題提出用のものです。


【はじめに】Voicyフェスって何?

(株)Voicyが毎年開催している世界を変える声の祭典がVoicyフェスです。昨年は総勢74名のパーソナリティが61の熱い対談繰り広げ、7,600人以上が有料参加、再生時間10万2千時間を突破するなど大盛況でした!
今年は下記日程で行われます。
日程:2023年10月25日(水)〜10月27日(金) 各日14:00〜22:00

▼詳細はこちら▼

1.目標

Voicyフェス参加者を1万人以上集めることが今回の目標です。

2.前提条件

フェスの開始までの期間は約1か月間
・Voicyフェスの内容を大幅に変更すること
・登壇するパーソナリティ
・大幅な値引き
は難しいものとします。

3.2022年の実績と現状把握

Voicyの直近の会員数、月間・年間アクティブユーザー数は以下となっています。

株式会社Voicy採用情報より

ここからMAU率を計算すると16.7 %となります。
 30万人 / 180万人 = 16.7 % 

次に2022年の実績を見てみます。
会員数は以下のサイトより165万人と発表されています。

MAU率2023年とが同じ16.7%であると仮定するとMAUは
 MAU = 165万人 × 16.7 % = 28 万人 となります。
一方2022年のVoicyフェス参加者はVoicy公式サイトを見ると7600名以上と発表されています。そこから2022年の月間アクティブユーザーのうち、フェスに参加したユーザーの割合は
 MAUのうちフェス参加者割合(2022年) = 7600人 / 28万人 = 2.7 %
と想定されます。

現状のMAUが30万人、MAUのうちフェス参加者割合が昨年と同等の2.7 %とすると2023年のVoicyフェス参加者見込みは
 30万人 × 2.7 % = 8100 人
となり、目標には約2000人足りないということがわかります。

4.ターゲット決定

結論、ターゲットは月間アクティブVoicyユーザーのフェス参加率を0.6 % 上げることとします。

新規会員でフェス参加者不足分を達成するには何人の新規会員獲得が必要か?

仮に新規ユーザーをターゲットとした場合、何人のユーザー獲得が必要か試算してみます。
 新規獲得すべき会員数X人 × MAU率16.7% ×参加率 2.7 % × 50 %
 =フェス参加者2000人
(新規の参加率は全体の参加率の50%と仮定)
 新規獲得すべき会員数X= 89 万人
2023年と2022年の会員数の差が15万人と考えると新規で89万人を獲得することは難しいと考えられます。

月間アクティブ会員でフェス参加者不足分を達成するにはフェス参加者率を何%上げることが必要か?

次に月間アクティブ会員のフェス参加者を増やすことを考えてみます。
 MAU30万人× フェス参加率増加分 X % =2000人
 フェス参加率増加分X=0.6 %
月間アクティブ会員のフェス参加率を0.6%上げる方が新規会員を獲得するより現実感がありそうです。
以上より月間アクティブVoicyユーザーのフェス参加率を0.6 % 上げることを目標とします。

5.AISASのフレームワークで施策を検討

Voicyフェス参加者1万人達成に向けた施策を【AISAS】のフレームワークを使用して考えていきます。AISASとは
 ・Attention(注意)
 ・Interest(関心)
 ・Search(検索)
 ・Action(購買)
 ・Share(情報共有)
の頭文字をとったフレームワークです。

①Attention(注意)

Voicy既存ユーザーであってもVoicyフェスを認知していない会員はいると思いますので、まずは知ってもらうための施策です。
・Voicyホーム画面TOPでの告知
 アプリのホーム画面を開いたときにパッと目に入る部分にフェスの
 リンクを貼ります。
・プッシュ通知(週2、平日と休日)
 フォローしているパーソナリティが更新をした際などにとんでくる
  プッシュ通知でフェスの公式HPへの案内をします。
    平日と休日でユーザーの行動が異なると考えられるため、平日・休日の
 2回の配信とします。内容はパーソナリティの決定やフェス情報更新など
 のお知らせと公式ページへのリンクとします。
・メール通知(週2、平日と休日)
 すでにVoicyニュースレターでのフェスの告知をしていますが、
 出演リクエストの締め切りだった9月8日以降フェスの案内のメールは
 送られていません。なのでこちらも週2回配信します。メールとプッシュ
 通知では確認してもらえるユーザーが異なると考えられるため両方の
 配信を行います。内容はプッシュ通知の内容をより詳細に書いたものと
 公式ページへのリンクとします。
・アプリのバックカラーをフェスイメージのカラーに期間限定で変更
 
現在白になっているアプリ画面のバックを黒を基調にしたカラーに変更
 することでユーザーの注意を引きます。
・Voicyパーソナリティにフェスについて告知してもらう
 
すでに多くのパーソナリティがフェスについてお話しされているかと思い
 ますが、登壇パーソナリティはマストで、登壇できなかったパーソナリ
 ティからも告知をお願いします。
(ターゲットは既存のユーザーなのでVoicyのサービスが好きなはず。Voicy
 の無料サービス継続のための応援としてのチケット購入をアピール)
・声の社内報やスポンサー実施をしている企業で社内告知をしてもらう
 
Voicyフェス公式ページへのリンクを社内サイトに貼ってもらいます。

②Interest(関心)

認知をしていただいた次のステップとしてVoicyフェスに関心を持ってもらいます。Voicyフェスチケットは3900円とやや値段が高いため、購入のハードルを下げるため、ユーザーが情報収集できる環境を作ります。
・公式ページにTwitterで昨年のユーザーが書いていた感想を掲示
 
高い買い物をする際に私たちは口コミを非常に参考にしています。
 それと同様に昨年のフェスの感想が閲覧できるページをフェスの公式HPに
 設け、プッシュ通知やメールで誘導されたユーザーが見られるようにしま 
 す。
・昨年のフェス人気放送を1放送100円でフェス開始までの期間限定販売
 Voicyフェスのチャンネルにて昨年の人気チャンネルを24時間無料放送
 していましが、時間限定だったためリーチできた人は少数だった可能性が  
 考えられます。フェスに興味を持ったユーザーがいつでも好きな時間に
 過去放送をお試しで聞くことができるように1放送100円で期間限定販売
 します。こちらも公式HPに掲載します。
・参加パーソナリティー決定後、人気パーソナリティ(西野さんや尾石はるさんなど)にVoicyフェス用のチャンネルでフェス前座談会をしてもらう
 
人気パーソナリティはプレミアム会員も多く、課金へのハードルが
 無課金ユーザーより低い可能性があります。リーチできる人数も多く、
 フェス参加可能性の高いユーザーにフェスの魅力を伝えていただきます。

③Search(検索)

今回のターゲットは月間アクティブVoicyユーザーのため、検索からの流入は少ないと考えられるため割愛します。

④Action(購買)

認知し、関心はもったけれどもやはり価格がネックだと考えるユーザーに向け、割引施策を用意します。
声の社内報やスポンサーを実施している企業に団体割りを提案
 
上記のInterestで記載した社内告知に加え、団体でチケット購入をしてくれ
 る企業には団体割引を適用します。0からの獲得ではなく、すでにVoicyに
 興味を持って活用されている企業であれば購入確率が高くなることが考え
 られます。
・チケット購入特典として購入者とVoicy社員、パーソナリティが交流でき
 るコミュニティサイトに招待し、交流の一部は公式HPで公開する
 
チケット購入特典をつけることで購買意欲とフェスまでの期待感を高めま
 す。月間アクティブVoicyユーザーがターゲットのためパーソナリティとの交流への
 関心は高いと考えられます。
・アーカイブをステージA・Bを前後半に分割し、1つ980円で販売する
 すでにステージ A・Bでの放送と決まっており、生放送での分割は難しい
 と考えられるため、アーカイブ配信だけでも配信を4つに分け、1つ
 980円で販売します。これにより、3900円という金額の高さのハードルが
 軽減され、お試しで1つ購入するユーザーが出てくると考えられます。
 興味を持ってもらえれば2、3つと購入してくれたり、来年のチケット購入
 にもつながる可能性が考えられます。(ただし、後出しの価格設定となる
 ためすでに購入している方のクレームにつながる危険も考えられます。)

④Share(情報共有)

・#Voicyフェス2023 でSNS投稿をした人抽選で20名にVoicyオリジナル
  グッズプレゼント
 
昨年はフェス期間中に感想をTwitterでつぶやくと抽選でプレゼントがもら
 える企画を実施していました。フェス開始前にもプレゼント企画を実施し
 てフェスの認知を広げます。投稿内容は昨年の感想と今年の期待の2点と
 して10名ずつ計20名にプレゼントをします。
・Voicyアンバサダーの起用
 
SNSでの投稿の多かったユーザーをVoicyアンバサダーとして30名程度
 認定し、今後の情報発信やユーザーヒアリングに協力していただきます。
 
これはフェス参加者を増やすというよりもVoicyの今後の運用改善への提案
 です。ヘビーユーザーのパワーを活用していきます。
 Voicyのメリット
 ・一般ユーザーが情報発信をすることで今までリーチできなかった人に
  リーチできる。
 ・グループインタビューを効率的に行うことができ、プロダクトの現状や
  改善案に対するユーザーの生の意見を得ることができる。
 アンバサダーのメリット
 ・大好きなVoicyに深く関わることができる(プロセスを楽しめる)
 ・アンバサダー認定を自慢できる
 ・金銭的なメリットは不要だが、グッズ等がもらえるとうれしい

以上14案を施策として考えました。

6.施策の優先順位検討

私の主観にはなりますが、コスト×効果で施策の整理をしてみます。

コスト×効果で施策を整理

コストと効果を考えると下記の3つが効率が良いと考えられます。
⑦公式ページに昨年のTwitterでユーザーが書いていた感想を掲示
⑧昨年のフェス人気放送を1放送100円でフェス開始までの期間限定販売
⑫アーカイブをステージA・Bを前後半に分割し、1つ980円で販売する

また、効果は低いもののコストも低い下記3つは着実に行っていくことが大事かと思います。とにかくフェスが目に入る仕組みを回していきます。
①Voicyホーム画面TOPでの告知
②プッシュ通知(週2、平日と休日)
③メール通知(週2、平日と休日)

⑭Voicyアンバサダーの起用
については今年のフェスというより長期的に効果が出てくるものになるため、効果は高そうですが今回の目標達成にはあわないかもしれません。
個人的には面白いのではないかと思いますが。

以上の施策の6つの実施をしつつ状況をみて他の施策の実施を検討することで月間アクティブVoicyユーザーのフェス参加率を0.6%上げ、目標の1万人を達成できるとよいなと思います。

7.おわりに

今回はマーケティング勉強会の課題としてVoicyフェス1万人参加に向けた施策を考えました。単なるイチVoicyユーザーとして好き勝手に(笑)施策を考えるのは難しいけれど楽しい時間になりました。

私はまだチケット買っていなかったためこれから買いまーす(笑)



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