見出し画像

【不定期更新】音ゲー好きがゼロから作曲をやりたいと思った話【勉強編】

始めましての人ははじめまして。けるべろんです。
前回からの続きとして、今回は実際に作曲に取り掛かる前に触れておいたコンテンツをまとめておこうと思います。

↓ 前回

手を動かしたい

さて、実際曲を作りたいと言って機材をいろいろ買ったはいいですが、知っての通り僕はドレミすらおぼつかないカスカスのカス。音楽のおの字もない状態から曲らしきものを作るといっても、そもそも何をすれば曲になるかとっかかりすらありません。というかそもそも操作法が分かりません。

その場その場で調べてもいいんですが、初学者の場合「こういうことができる」のレパートリーがゼロなので大まかにツールのできる事だけでも学んどくほうがいいと思ってます(エンジニア思考)

そういうわけでCubase公式から出ている初心者向け動画でとりあえず「こんなことできるんだな~」ぐらいの知識を学びます。

当然Cubaseのセットアップ周りに関してもしっかり説明されているので、これからCubaseを使いますという僕のような人間にとってありがたい限りです。ドラムの打ち込みパートなんかは地味に今後の参考にもなりそうだったりする。

しかし初心者向けと言ってもそこは作曲ツール。用語の解説は最低限で、あくまで雰囲気と作曲の流れをつかむ程度しかわかりません。

そもそもYouTubeでハウツーを検索すると『初心者でもできる!』みたいな動画が100万本ぐらい出てきますけど、あれ全部嘘なんですよね。ああいうのは「少なくとも用語はわかる」レベルの初心者に対して作られているものだし、おそらくは小学校時代にピアノ習ってましたレベルの人じゃないと初見だと何もわかりません。

じゃあド級の初心者はどうやって勉強すればいいんだよって話なんですが、これの答えは簡単です。小学生レベルの音楽知識が必要なら、小学生レベルから勉強すればいいんですね。

いろいろ見ましたが、これが一番わかりやすくて参考になりました。
あくまでコード(この記事見てる人はそもそもコードって言葉がなんなのかわかんない場合も多いと思いますが、僕も最初そんな感じだったので大丈夫です)を中心に解説していますが、非常に地に足ついた内容で、基本編を最後まで順番に見るだけでもかなりわかった気になれました。

僕のダチョウレベルの記憶力では日を空けると前のパートを忘れてしまうので、毎日2~3パートずつ、前回のパートと重複させながら見ていきました

さて、そんなことをしているせいかこの2種の動画群を確認するだけでなんか数週間かかりました。このままでは一生進まんということでとりあえず初心者講座を参考にCubaseを起動。いったん打ち込みをしてみることにします。

?????

とりあえずコードだけ入力してみたものの、なんかこう、これだけでも曲な気がしてきてしまいました。

ちなみにこのピアノの音は「neo-piano」という無料の音源を使わせてもらっています。orangestarさんみたいな雰囲気のする清涼感ある音で気に入ってます(orangestarさんは多分自分で演奏してるけど)。またコード自体はCubaseのコードパッド機能で入力しました。せっかく理論かじったのに文明の利器に頼っている。

これをやっていた頃、初心者目線では「コードだけでこんだけそれっぽくなるんなら、意外と曲作るのって簡単なのでは!?」みたいなことを思ってました。まあそれが気のせいだったことはすぐにわかるんですが……。

曲の要素が分からない

とりあえずコードを入力するとそれだけでそれっぽいことが分かりました。

じゃあ逆に曲ってどっからが曲なんだ?

コードだけですら曲っぽくなるのだから、他の構成要素ってなんなのか、そもそも必要なのかみたいなことを思うわけです。

先んじて買っていたラノベ、「作曲少女」によると、音楽の構成要素は

  1. メロディ(ボーカル)

  2. ベース

  3. ハーモニー(ギター)

  4. リズム(ドラム)

の4つらしい。横に書いてある楽器名はあくまでバンドサウンドの場合で、ここは音楽ジャンルによって変わるんだとか(確かにクラシックなんかはドラムとかないもんね)

要は作曲をする場合、この構成要素を自分のやりたいジャンル毎に読み替えていく必要があるらしい。

すみません、そもそもどの音がどのパートなのかわかりません。

のでとりあえず既存の楽曲がどのようなパート分けをされているのかを見て、それをもとに上の4つの要素がどんなものなのか理解することにしました。完成品を分解して理解を深める所謂リバースエンジニアリングってやつです。(そうか?)本来であれば耳コピ頑張るのでしょうが、ドレミが怪しい人間がノーヒントでコピーとかできるわけがないのでその方向は諦めます。

※以下のやり方は僕が勝手にやってるだけで科学的な根拠は何もないので参考程度にお考え下さい。

こちらは普段から音ゲー楽曲のピアノ動画を上げてらっしゃるUaaaaakさんという方で、動画はZekkさんの楽曲、「フリーフォール」です。この方は概要欄にて動画のMIDIデータ(多くのDTMソフトで読み込める音楽用のファイル)を配布しているのですが、こちらのデータをCubaseに読み込むことでパート分けされた状態で譜面を閲覧できます。(権利関係気になるけど個人利用だから大丈夫でしょ……!)

というわけでデータをダウンロードしていきましょう。

読み込み後

MIDIデータの中からフリーフォール(曲名)のデータを探しCubaseに読み込むとこういう画面になると思います。

一旦通しで聞いてみるとすげえいい曲が聞こえてきます。いつかこういうの作れるようになれるといいね(feat.ツユ)。しかし初心者の僕では正直パートがわかりません。特に今回は全部ピアノなのもあり難しいと思います。しかし問題ありません。自分でわからなくても、今回に限っては最初から分けられているのですから。

さて、画面左上部分にはトラックが表示されています。
leedとかpadとか知らない言葉も見えますが、とりあえずこれらが全部なんかの楽器の名前なんやろなと理解した風にふるまいながら、先程の4つの構成要素に分けていきましょう。

まずは簡単なところから。
bassとdrumはそのままなのでそのままでベースとドラムに当たるのでしょう。ここで一度ベースだけを聞いてみます。

トラックからS(ソロ)を押すとそのパートだけ再生できる

最初に通しで聞いた部分の内、この部分がベースなんだなぁというのがなんとなくつかめると思います。ドラムについても同様に行いましょう。

さて、問題は残りの2つに当たる部分。
そもそも残りのパートが2つじゃないんですよね。

残りはメロディとハーモニー。しかしデータがピアノ音源な関係で微妙にパートが分かりにくいです。なのでここでいったん原曲の方を聞いてみましょう。

心なしかベースとドラムの部分が聞き取れる気がしてきました。
んで、原曲聴くとArpとpad以外が全部メロディ(ボーカルなど)であることが分かると思います。

leedというのは「リードシンセ(シンセリードとも言うらしい)」、つまりはシンセサイザーの音なんだそうです。
僕も素人なので適当な理解にはなってしまいますが、どうやらシンセサイザーを使う場合担当しているパートによってその呼び方が変わるらしいんですよね。主に主旋律を担当するシンセのことをリードシンセと呼ぶようです。

加えてAAと書いてある部分、これはボーカルの部分になるのかと思われます。
フリーフォールはインスト曲(歌詞が無い曲)になりますが、声素材を使っている部分があります。声ネタやボーカルチョップと言われるものです。プロセカはボカロ曲ばかりなのであまり見られませんが、音ゲー楽曲では馴染みある人も多いんじゃないかと思います。

my 醤油 paypay 二元論

原曲の方のpadに当たる部分が全然わからんですが、正直これはここまで貼った動画を見ている人なら見ればわかる部分でもあります。

見てのとおり、padはコードを奏でる部分です。
そして、当たり前ながらコードはメロディではありません。ボーカルの人に和音を歌えって言ってもできるわけないですからね。

つまり、このデータにおけるパート分けは以下の様になります。

  1. メロディ:AA, leed, leed#2

  2. ベース:bass

  3. ハーモニー:pad

  4. リズム:drum

メロディがやけに多いと思われるかもしれませんが、これはその部分を強調したいからなのかなと思います。

こちらは普段からkawaii系(曲のジャンル)の曲を作っているていぬさんという方の動画です。10秒付近でメロディについて触れていますが、この際「メインリード」「ハモリ」「サイン波」「プラック」の4つ音を重ねています。
実際のところ強調が目的なのかははわかりませんが、メロディを奏でるリードシンセ部分は音を重ねることもあるという例でした。

終わりに

そういうわけで曲というものの構成を多少なりとも理解しました。
次回からは自分で曲を作っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

Twitter(現X):@v0jCMRo4MIhR3gA

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?