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【質を高くする】FP1級を2か月で攻略した勉強方法【ちょっとしたコツ】

2022年1月 FP1級学科試験 合格しました(135点/200点)

2か月間勉強して、1回目で合格できたのでその勉強方法を紹介します。
今回の試験を受けて、今後は午前中の基礎編でいかに得点できるかが合否を左右するのではないかと感じました。
(こんなクソ問題オンパレードは今回限りにしてほしいですけどね)

この記事では、択一試験で得点力をあげる勉強の仕方も紹介しています。

現役税理士なので既存の知識に助けられたところももちろんありますが、
勉強方法は正しかったと感じていますので、ぜひお読みいただければ幸いです!
ちなみに中卒ですが、試験勉強・試験対策は得意なのでご安心を!

このくらい得意↓
・日商簿記検定1級を半年間、独学で1発合格。
 得点は商業簿記25点、会計学25点、工業簿記23点、原価計算10点(笑)
 原価計算は問題読み違えで大量失点しましたが、短期間で習熟度が高い勉強をしていることが伝わるかと思います。
・平均8年といわれる税理士試験も4年で合格。
 科目選びも早さ重視ではなく実務重視の法人税・相続税・消費税の国税3法。それでも働きながら4年でいけました。

FP1級受験に関係する私のスペック
・現役税理士。実務で相続はなし。株価評価はあり。
・宅地建物取引主任者(現:宅地建物取引士)を2014年に取得。
 実務経験なし。ほぼ忘れた。
・FP2級を取ったのは2015年1月(7年前)

1.資格の勉強をはじめる前にやること

①過去問を一読する

まずは過去問を一読するところから始めました。
解く必要はないのでさらっと読むだけです。

②速さが求められる試験なのかを調べる

これから挑戦する試験が、
A 問題をできる限り早く解いて試験時間いっぱいいっぱい(ものによっては解ききれないことが前提の試験もある)
B 慎重に解き進めて、見直しもして、自己採点用に解答を写して、それでも時間があまる
どっちのタイプの試験かをまず調べます。
多少個人差はあると思いますが、基礎編・応用編ともに後者の試験です。
つまり、速さは求められていない。
・考えながら解いても大丈夫な試験である
・瞬時にアウトプットできるような訓練は必要ない
そう思えるとだいぶ気が楽になります。
(前者のタイプの試験攻略は税理士試験の記事で書きますね!)

③先人合格者がすすめる勉強方法を調べる(←今ここ)

ここまで来たらどんな教材を使って、どんな勉強を、どのくらいして、合格したのかを調べます。

FP1級はそもそも教材の選択肢が少ないので、いくつか記事を見たらテキストは一択になるのかなと思います。

テキスト
・合格ターゲット1級FP技能士特訓テキスト
'21~'22年版 合格ターゲット1級FP技能士特訓テキスト・学科 | きんざいファイナンシャル・プランナーズ・センター, きんざいファイナンシャル・プランナーズ・センター |本 | 通販 | Amazon

私はきんざいの合格ターゲット1級FP技能士特訓テキストを使いました。
他のテキストは読んでいないのでわかりませんが、きんざいのテキストはあんまりよくなかったです(笑)
それでも買い足していないので、用は足りると思います。
ちなみに、きんざいテキストがよくなかったと思う理由は、FP1級試験の特性(範囲広すぎ問題)上、仕方がないのかもしれませんが、
とにかく文字文字文字!ほぼ図解なし!ビッシリしすぎて死にたくなるー!
という点と、かなりの日本語力がないと理解しにくい「あ、それは行間に込めておきました」感。
いや!そこはちゃんと書いて!と何度も思いました。

でも逆にそのちょっと足りない感じが、受験生の書き込み意欲をアップさせるのかもしれません。
私はページ数が多すぎて、書き込んでも頻繁に目に入ると思えなかったので書き込みはしませんでした。

問題集
・1級FP技能士(学科)精選問題解説集
'21~'22年版 1級FP技能士(学科)精選問題解説集 | きんざいファイナンシャル・プランナーズ・センター, きんざいファイナンシャル・プランナーズ・センター |本 | 通販 | Amazon

・合格トレーニングFP技能士1級
合格トレーニング FP技能士1級 2021-2022年 (よくわかるFPシリーズ) | TAC FP講座 |本 | 通販 | Amazon

2冊使用しました。
あてるも試験直前に使っています。

使う教材はいっきに買わなくても小出し小出しに集めていくほうがいいかなと思います。
特にいつまでに合格すると期限が決まっている方は学習の進捗度にあわせて受かる(または受かる確率をあげる)勉強方法にシフトさせていく必要がありますので、積んでおくと視野がせまくなって勉強方法が変えにくくなります。

使う教材が決まったら、勉強をはじめましょう!

2.具体的にやった勉強方法

①テキストをなるべくはやく一読する

はっきり言って、苦行です(笑)
こんなの覚えられる気がしないし、FP1級やめようかなと何度も本気で思いました。
でもテキストをなるべく短期間で一読することは、試験の全容を知り、体系的に理解するうえで有益と考えているので、読み切りました。
この時点で覚えようとか、理解しようと思わなくていいです。
単元ごとに問題集を解くのはいいことかもしれませんが、私の場合それをやるとどうしても頭が覚えようモードになるので読み切るまで一切問題集は見ませんでした。
覚えようと思ったら、たぶんずっと読み終わらないので。

②問題集を解いてみる

精選問題集(基礎編)を普通の解き方(普通じゃない解き方は後述)で解いてみました。
まあほぼ解けません。テキストを読む前にすでに知っていた知識以外、ほぼ増えていません。
分からなかった単元をテキストで探すとそもそも載ってなかったりする。
そうゆうとこやぞ、きんざい。
テキストやネットで復習しつつ、ミスった問題だけでもう1回。

基礎編2周目(全問)、ミスったところだけもう1回。

基礎編3周目から普通じゃない解き方を始めます。
それは問題を【横に解く】方法です。
これは1問目(1)の選択肢を○×判定したら、2問目(1)の選択肢を○×判定、3問目(1)の選択肢を○×判定・・・(以下同じ)と解いていきます。

ノートに線をひいて、縦向きに解答を書いていきます。
解いていくときのコツは、適切なもの・不適切なものどちらを聞かれているか極力見ないことです。
見るとどうしても迷ったら75%のほうにしとけと思ってしまうので・・・。

(1)を解き終わったら、(1)の列を紙で隠して、(2)解いていきます。
正しいものの数を答える問題や計算問題は(1)を解いているときに先にやっておくとスムーズです。

択一式はわからない選択肢が1つ紛れ込むことで正答できる確率がいっきに50%に下がってしまいます。
自分が自信をもって〇だと答えられる選択肢があり適切なものを選ぶ問題だった場合、ほかの3つの選択肢がわかってなくても正答できてしまい、復習の機会を逃すこともあります。
それを防ぐために、このような解き方でほんとに理解できているかを確認します。
また、×と答えた場合には余白に理由を簡単に書くといいです。
年数が間違っている場合は、「5年×2年〇」
結論が間違っている場合は、「できる」など簡単に書きます。
答えがあっていても理由がかけていない場合、復習する必要があることが一目でわかります。
こうゆう勉強の仕方は、4択で解くより習熟度の低さを実感して正直しんどいです。
でも、その復習が終わったとき、習熟度は飛躍的にあがっています。
試験勉強に途中経過は関係ありません。
勉強中に感じられる「できている感」より、質の高い勉強をしているかが大事です。

復習が終わったら、一問一答形式で間違えたところだけ後日解きなおします。
それでも間違えた場合は、ノートに問題を書きます。
これできんざい精選問題集の中で解けない問題はすべてノートに集約されましたので、この分厚い本はもう用なしです。
(ノートに書いた問題は必ず目を通すようにします。3日で最低1周、これくらいが最低ラインだと思います)

タックの合格トレーニングに移行します。
やり方はきんざいのときと同じですが、間違えた問題を復習する時間は減っていると思うので、ノートに集約するところまでそこまで時間はかからないと思います。

ノートの内容も完全にマスターできた場合、約2000の選択肢が記憶できていることになります。つよい!

応用編については繰り返し解いて問題集2冊に収録された問題を100%解けるようになるまで回す、という勉強方法でやりました。
が、今回の試験ではそれでは解けないような出題がされました。
次回からどうなるのかわからないため、このあたりの対策はそれに特化したひとたちの分析を待ちたいと思います。

③動画を活用するコツは見ただけで勉強した気にならないこと

私はYou TubeでFP1級などの動画をあげている「ほんださん / 東大式FPチャンネル」のチャンネルを活用していました。
(1) ほんださん / 東大式FPチャンネル - YouTube

動画はイメージがわきやすくて、独学受験生の私にとっては神様のような存在でしたが、見ただけで勉強した、理解できた気になるのは危険です。

理解した気でいたのに正答できなかったなど、自分がなにか誤解していると気づいた内容などを中心に動画を視聴しました。
動画を見て理解できたと感じたら、ぬいぐるみ相手にその制度や仕組みなどを説明しました。
この説明はフリートークでもいいし、1人2役で質問形式(これはどんな人が対象ですか?要件はなんですか?など)でやってもいいです。
意外と言葉が出てこないことに気が付きます。
イメージができたことと、理解できて説明できることは全然違います。
そして理解していることと、暗記できていることも全然違います。
イメージができているだけの状態でそのまま放置するとじきにすっぽり忘れてしまいます。
数字なども言える状態は試験が終わったら不要ですが、説明できる知識は試験が終わってからもずっと使えます。

1人でしゃべるのははずかしいよというかたはご家族や友人に説明してみましょう!

3.まとめ

私が紹介した勉強方法やだれかが紹介している勉強方法は、結局その人にとってベストだった勉強方法です。

一番大事なことは、合格するために自分には何が足りていないか(理解度?習熟度?暗記度?勉強習慣?)を考えること、改善するための策を練って実行することだと思います。

ちょっとした工夫で勉強の質はあがります。
それはしんどいな、やだなと思う方法ほど効果が高かったりしますのでやってみる価値ありです!

勉強する人を応援しています。この記事がだれかのためになったらうれしいです。

がんばった人はみんなはなまる!おわり

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