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僕の職業がアイドルのマネージャーになりました。EP1

このシリーズは「僕の友達はアイドルです」の番外編です!

そちらを読んでからだとより楽しめるかも、、、


2023/04/02

蓮加「あ!右に2体いるよ!」

丹生「ほんとだ!〇〇さん行きましょう!」

〇〇「おっけ!」

以前、蓮加と丹生ちゃんが家に泊まりにきてから僕の家に集まってゲームをすることが習慣になってきた。

蓮加「、、、っと!あと1体だよ!」

丹生「あっ!いたいた!〇〇さんの方!」

〇〇「ほんとだ、、、よっと!」


丹生「今日もチャンピオン獲っちゃいましたね!」

蓮加「私たち3人なら大会とかでも良いところ
   行けそうだね〜。」

〇〇「この前クリスティーさん出てたよね?」

〇〇「2人は誰かと出たりしないの?」

丹生「うーん、、、出るならこの3人です!」

蓮加「だね〜。」

〇〇「じゃあ2人が卒業したら大会出てみる?」

丹生「えー!今でもいいじゃないですか!」

蓮加「そしたら〇〇が謎の人物すぎるね笑。」

〇〇「確かに笑。
   アイドル2人と一般人ね笑。」

丹生「、、、そういえば〇〇さんってどうして
   乃木坂さんのマネージャーしてたんですか?」

〇〇「どしたん急に。」

丹生「〇〇さんが一般人とか言うからですよ!
   気になるじゃないですか〜!」

蓮加「確かに、、、私も詳しく聞いたことないな〜。」

〇〇「え?あやめとか和から聞いたことない?」

蓮加「なんであの2人?」

丹生「お知り合いだったんですか?」

〇〇「知り合いっていうか幼馴染だから。」

岩本、丹生「「ええっーーーー!!」」


2020/04/02

3年間の中学校生活を終え、今日から新たな生活に足を踏み入れようとしている。

〇〇「、、、今日から高校生かぁ。」

母「そうね〜。
  最近、中学校に入ったばっかだと思ったら、、、」

母が時の流れにしみじみとしていると、、、

テレビ「さぁ!本日は今年の1月に卒業発表を
    なされた白石麻衣さんにお越しいただき
    ました!よろしくお願いしまーす!」

麻衣「はい!よろしくお願いします!」ニコッ

母「あっ!お姉ちゃんじゃない!」

〇〇「ほんとだ。」

母「麻衣もそろそろ卒業かぁ、、、」

また母さんが時の流れにしみじみしてる、、、

〇〇「でもこんな人が家族ってすごいよなぁ、、、」

母「ほんとよねぇ、、、」

〇〇「あっ!そろそろ時間だ!いってきまーす!」

母「あっ!気をつけてねー!」


高校、正門前。

ザワザワ、、、ザワザワ、、、


〇〇「なんか僕の周りから人が消えていく、、、」


〇〇が歩こうとすると、それに合わせて人が引いていく。

特に女子生徒が悲鳴を上げながら。

そんな、、、まだ何もしてないのに嫌われてんの、、、

次の瞬間、僕の肩に手が置かれた。


??「また目立ってるね〜。」ポンッ

〇〇「あやめー、、、僕なんかしたかな、、、」

筒井あやめ。

姉ちゃんも所属している乃木坂46の4期生。

おっとりとした雰囲気が人気を呼び、今や乃木坂の主要メンバー。

僕とは乃木坂に入る前、小学校からの友人である。


男子生徒「えっ!!あれあやめちゃんじゃん!」

女子生徒「この学校、、、レベル高すぎ、、、」


あやめ「まぁ、、、〇〇ならしょうがないよね〜。」

〇〇『いや僕まだ誰とも喋ってないよ?
   なのに周りから人が消えてくんだけど、、、」

また次の瞬間、誰かに背中を叩かれた。


??「〇〇は顔がいいからね〜。」ポンッ

〇〇「えっ?誰もいない、、、」

あやめ「ほんとだ、、、怖い、、、」

??「もう!!2人ともひどいよ!!」

〇〇「うわっ、、、って和かよ!
   毎回驚かしてくるの辞めろよな!」

井上「うるさい!〇〇の身長寄越せー!」

井上和。

156cmとめっちゃ小柄。

ちなみに僕は184cmと無駄に身長はある。

和もあやめと同じくらい長い友人である。

正直、あやめと和の顔面偏差値が高すぎる。

僕が居た堪れなくなるレベルで。


男子生徒「おっ、、、おい!
     まためちゃくちゃ可愛い子来たぞ!」

女子生徒「この学校どうなってるの、、、」

井上「〇〇達が進学すると毎回こうなるよね。」

〇〇「いや僕と言うよりは和とあやめの2人でしょ。」

あやめ「はぁ、、、またそんなこと言って。」

井上「あなたのお姉さんは誰ですかって
   何度も聞いてるのに、、、」

〇〇「いや姉ちゃんは姉ちゃんで僕は関係ないし。」

井上「、、、そろそろめんどくさくなってきたね。」

あやめ「進学する度にこの問答してるもんね。」


クラスへ向かう廊下。

〇〇「また僕たち同じクラスだね。」

和「これで何年連続だっけ。」

あやめ「えーっと、、、小学校3年生から?」

和「だから8年連続か。」

〇〇「すごい確率だよな。」

ガラガラッ

僕はクラスのドアを開けると、、、

女子生徒「きゃーーっ!!〇〇くんだー!!」

男子生徒「あやめちゃんに井上さんもいる!!」

クラスが一気に騒がしくなった。

和「おー今年の〇〇効果もすごいねー。」

〇〇「和とあやめ効果もね。」

あやめ「でも〇〇効果は絶大だよねー。
    ほら、あの女の子泣いちゃってるよ?」

〇〇「、、、もう学校くるのやめよっかな。」

和「えー、、、〇〇いなくなったら私が1人に
  なっちゃうじゃん。あやめちゃんは乃木坂の
  活動で忙しいだろうし。」

〇〇「いや友達作れ。
   和の顔なら誰でもOKだろ。」

和「2人以上に気が合う人がいないからなー、、、」

〇〇「あれ。嬉しいこと言うじゃん。」

あやめ「和ちゃんはかわいいなぁ。」ナデナデ

和「やめてよー笑。」

男子生徒「おい、、、あそこに楽園があるぞ、、、」
女子生徒「もうあの3人の輪には入れないね、、、」


今日は入学式だけの為、午前中で学校は終わり。

〇〇「あやめはこれから乃木坂の仕事あるの?」

あやめ「ううん。今日は1日中お休み!」

和「そうなんだ!じゃあ3人で遊ぼうよ!」

〇〇「いいねー。誰の家にする?」

あやめ「ありがとう、、、私のせいでごめんね?」

あやめは乃木坂46のメンバーだ。

日頃から記者に追っかけられている。

以前、あやめが乃木坂に入ったばかりの頃。

3人で外で遊んでいたら突然、記者に声をかけられネチネチと質問をされたことがある。

その時は僕と和がなんとか守ったが、あやめには恐怖心が芽生えてしまったらしい。

そこから3人で遊ぶ時は誰かの家になった。

和「そもそも私たち皆インドアだし。」

〇〇「逆にちょうど良いよな、、、ん?」

プルルル、、、プルルル、、、

僕のスマホが鳴った。

和「〇〇のスマホに電話なんて珍しい、、、」

あやめ「そうだね、、、年1回あれば良い方なのに。」

〇〇「うるさいわ。電話の1本や2本、、、」

和「はいはい。早く出たら?」

〇〇「えーっと、、、あれ?姉ちゃん?」


〇〇「もしもーし、姉ちゃん?」

麻衣「あっ〇〇だー!お姉ちゃんだよー!」

〇〇「いや分かってるから。どしたの?」

麻衣「今日は授業あったりするの?」

〇〇「いや?今からあやめと和と遊ぼうって
   話してててさ。」

麻衣「そっか!あやめちゃんと和ちゃんも
   〇〇と同じ学校か!」

〇〇「そう。クラスもまた一緒。」

麻衣「1人にならなくて良かったね!」

〇〇「うるさい、、、確かに友達はいないけど、、、」

麻衣「、、、ごめんね?」

〇〇「謝んないでよ。
   めちゃくちゃ惨めになんじゃん。」

麻衣「あっ!そーだ本題忘れてた!
   今日はうちにおいでよ!」

〇〇「僕の家?いいけどなんで?」

麻衣「それはきてからのお楽しみ!
   じゃー待ってるよ!!」


僕は姉ちゃんとの会話を2人に伝えた。

あやめ「やっぱり友達少ないんだ、、、」

和「〇〇が私たち以外に関わってるところ
  見たことないもんね、、、」

〇〇「違うそこじゃない。」

あやめ「〇〇の家は久しぶりだね!」

和「私たちは別にいいよー!」

〇〇「ありがと。じゃー行こっか。」


〇〇宅。

〇〇「ただいまー。」

麻衣「〇〇ーー!!」ギュッ

〇〇「うげっ、、、」

玄関へ入った途端、大人気アイドルの姉が抱きついてくる。

あやめ「麻衣さんお邪魔しますね〜。」

和「先にお茶とか用意してますね〜。」

2人は小学生時代から僕と姉ちゃんの関係性を知っている為、めちゃくちゃに慣れている。

〇〇「待って、、、助け、、、」

麻衣「〇〇〜久しぶり〜💕」スリスリ

この状況からお分かりだろうが、姉ちゃんは類を見ないほどのブラコン。

その為、トーク番組などではやたらと僕の話が多い。

その度にあやめと和にイジられるので正直やめてほしい。


約10分後、僕は解放された。

あやめ「あっ!おかえり〜。」

〇〇「いや僕の家だから、、、」

和「今日は長かったねー。」

〇〇「お前ら恨むぞ、、、」

麻衣「いやー久々に〇〇堪能できた〜💕」

〇〇「姉ちゃんもそろそろ辞めてくれよな、、、」

麻衣「無理〜💕」


〇〇「それで今日はなんで家に呼んだの?」

麻衣「ふっふっふ〜、、、聞きたい?」

〇〇「めんどくさいなぁ、、、」

麻衣「大人気アイドルにそんなこと言わないの!」

〇〇「はいはい、、、それで?」

麻衣「、、、私さ。もうそろそろ卒業するじゃん?」

あやめ「寂しいです、、、」

和「そうだね、、、」

麻衣「ありがとね、、、2人とも良い子だねぇ、、、」

、、、姉ちゃんのすぐ感傷に浸る感じは母さん譲りか。

麻衣「それでね?
   私は私が卒業した後の乃木坂が心配なの。」

〇〇「でもさ、あやめみたいな可愛い子も新しく
   入ってきたわけじゃん。」

あやめ(可愛い子かぁ、、、///)

麻衣「確かにそうだけどね。
   私は乃木坂を支える精神的支柱が欲しいの。」

〇〇「精神的支柱?」

麻衣「自分で言うのもなんだけど、私は乃木坂の
   中での存在は大きいと思ってる。」

、、、確かに。

今まで何度もシングル曲でセンターを務めていた姉ちゃん。

乃木坂46といえば白石麻衣というような人も少なくないだろう。

そんなメンバーが卒業するとなったら動揺するメンバーがいるのも分かる気がする。

〇〇「確かに姉ちゃんの持つ影響力は凄いからな、、、」

麻衣「そう!そんな時にメンバーを内側から
   支えてくれるそんな人が欲しいの!」

あやめ「なるほど、、、」

和「オーディションでもするんですか?」

麻衣「いやいや和ちゃん。
   その人はもう決まってるんだよ。」

〇〇「へぇ、、、じゃあいいじゃん!」

あやめ「ちなみにどんな人なんですか?」

麻衣「ん。」

〇〇、あやめ、和「「「ん?」」」

姉ちゃんが僕の方を指さしてる。

〇〇「、、、、、、まさか。」

麻衣「そう!〇〇でーす!」

〇〇「嘘だろ、、、」

EP1 end.


〈あとがき〉
最後の「嘘だろ」は最近見た大病院占拠から。

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