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これはとある中学校のお話し

小学校を卒業、次に入学した中学校
おおよそ3校の卒業生徒が集まるそこの中学校は、計6クラスに割り振られた。
彼女の出身校はその3校の中で最も卒業生の数が少ない。そして、人見知りの彼女はクラスの中で自分の居場所を見つける事に苦戦していた。
そんなある日の学活の時間、生徒一人一人が2人1組制の「委員会」または「係」と言う役職を選ぶことになった。そこで彼女は、同じ係になったクラスメイト Bさんと仲良くなる。
「入部する部活動はどこにしようか?」と、お互いに気になっていた部活の仮入部に付き合った。後に彼女は運動部へ、友人のBさんは文化部へと入部が決まる。Bさんは部活動が同じになった、クラスメイトのCさんとも仲良くなる。
 
 BさんとCさんの間には共通の趣味が存在した。一つはボーカロイド、カゲロウデイズが好きだと言う事、さらに お絵描きが好き と言う事だ。そんな2人は勉強も得意で成績上位、彼女はそんな2人の話す話題についていく事を難しく感じていた。 テストの点を知っては自信をなくし、わからないカゲプロやボカロの話題で楽しそうに盛り上がる2人を見ては、1人無言で疎外感を感じていた。そんな困っている彼女に、優しい2人は話に混ぜようとお勧めのボカロ曲を教えてくれた。Cさんは「お菓子作りが好き」と言う彼女の発言から、ガトーショコラやモンブランなどのスイーツがpvに出てくる「弱虫モンブラン」と言う名の曲をお勧めしてくれた。そして彼女は、その曲名が出た時のBさんの反応が気がかりだった。「えっ!?それはやめておいた方が……」とBさん

(弱虫モンブランとは一体、どのような曲なのだろうか?)

それが私の、この曲に対する第一印象

家に帰り、早速 聞いてみた。
「ありったけの想いは、どれだけの言葉に〜」
初めて聞いた機械音の歌声。 当時アイドルソングにハマっていた私にとって、それは聞き慣れない音だった。
人間の声とはどこか違う、不思議なその歌声に意識が集中する、最後まで書き終える事ができずに、途中で動画を止めてしまった。歌詞の内容は頭に入って来なかった。
「明日、学校で感想聞かれたらなんて答えよう……」と思考に不安のモヤがかかる。




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