日商簿記3級で受験者が有利な点4つ
結論
電卓が使える
ケアレスミスに気が付きやすい
教材が充実している
即興性が低い
はじめに
以前、「日商簿記3級の難しい点」という記事を投稿しました。
で、日商簿記3級で受験者にとって有利な点もあるなと感じたので、記事にまとめます。
勉強の参考にどうぞ。
また、簿記2級でも共通してることは多いのでぜひご覧ください!
試験形式・問題構成
簿記3級は統一試験とネット試験の2形式があります。
2つの違いは割愛します。
「全部で3問構成」「試験時間は60分」「100点満点中70点で合格」は共通していることを知ってたら大丈夫です。
問題構成は第1問から順に「仕訳」「補助簿・理論」「財務諸表作成」。
配点は順に「45点」「20点」「35点」です。
解説
では日商簿記3級で受験者に有利な点を順に解説します。
なお、統一試験とネット試験で共通して言えることに限定します。
統一試験は想像も含まれますが、ご容赦ください。
電卓が使える
試験では電卓が持込可。使用できます。
実際は、持込必須というぐらいチョーーーーーー重要アイテムです。
絶対に忘れないようにしましょう。
電卓が使える分、手計算が苦手でも安心です。
問題文を読んで、計算の手順さえ導けるようになれば大丈夫です。
これは受験者が有利な点と言っていいでしょう。
ケアレスミスに気が付きやすい
難しい点で、「ケアレスミスが怖い」と言及しました。
ケアレスミスが怖い試験なのは間違いないです。
ですが、「ケアレスミスに気が付きやすい」試験でもあります。
理由は2つ。
1つ目は繰り返しますが「電卓が使えるから」。
電卓は検算にも使えます。
電卓の使い方次第でケアレスミスを減らすこともできるのです。
2つ目は「ケアレスミスに気付ける仕組みがあるから」。
簿記には「貸借一致の原則」という原則があります。
詳しくは調べてほしいのですが、ざっくりいうと「タテ2列の合計額は必ず一致する」という原則です。
この原則のおかげで、「合計額が一致してなければどこかでミスしてる」ことに気付けます。
2つのように、ケアレスミスに気が付きやすい特徴を持った試験です。
他の試験にはない受験者が有利な点と言えるでしょう。
教材が充実している
試験そのものではないですが、有利な点なので採り上げます。
日商簿記3級は教材が充実しています。
受験者が多い分、需要があるんですね。
豊富なテキスト・問題集
数多くのスクール
Youtubeによる講義動画
各論点をまとめたネット記事
などなど、めちゃくちゃ充実しています。
ご自身にフィットする教材がどこかにあります。これは言い切って良いでしょう。
即興性が低い
即興性が低いことも受験者に有利な点と言っていいです。
即興性とは、↓の動画で使っていた言葉です。
東大は私にとって雲の上ですが、試験の難しさを分析するうえで「即興性」という言葉が勉強になりました。
話を戻して、即興性とは「本番中に初めて分かった情報を即座に把握し、柔軟に対応させる性質」という認識で良いかと思います。
そんな即興性を高める下記のような問題は一切出ません。
実験や検証をしながら立ち向かう完全新規の問題
学んできたことを組み合わせて答えをひらめきだす問題
新しいルール・知識を問題文から学び取り、その場で活用する問題
つまり、日商簿記3級では出題される問題パターンが完全に固まってます。
だからこそ、「『時間配分』『道具の使い方』等を含めた試験戦略・立ち回りをガッチガチに固め、本番はその通りに動く」ことがめちゃくちゃ重要な試験なんです。
即興性が低く、問題パターンが固まっているのは有利な点でしょう。
有利な点を活かそう
ここまで有利な点を4つ挙げました。
知っててほしいのは、有利な点を活かせるかはご自身次第ということです。
活かすためにできることを考えてみてください。
電卓の使い方を学んでおこう
少しでも答えに不安があれば検算する癖をつけよう
テキストで分からない論点は補助的に講義動画も活用しよう
本番環境に限りなく近づけたリハーサルを何度も実施して戦略を練ろう。
という感じです。
有利な点を活かすことでも、合格に近づけます。
おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございました!
日商簿記3級を合格したいという方にとって少しでもお力になれるように書きました。
役に立ったという方が1人でもいらっしゃれば嬉しい限りです!