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HEADSTRONG Fes.2024に参加して

猛烈な勢いで関東に大きな影響を与える恐れのあった台風7号もなんとか逸れて、台風一過の8/17。
ANTHEM主催のHEADSTRONG Fes.2024に参加してきたので簡単に感想を書いておこうと思う。

ANTHEMが主催しているこのフェスは、今回6年ぶりの開催となる。
国内有数のメタルバンドを招集して開催がされる。
主催のANTHEMは、アメリカでのフェス、お台場での灼熱野外フェスを経てこの主催フェスと、そこそこ強行スケジュールでの開催となった。
 
今回の出演バンドは
ANTHEM
GALNERYUS
DOOM

ここに加えてオープニングアクトとしてANTHEMとGALNERYUSの融合体であるGALTHEMという、合計4ステージ。
個人的にHEADSTRONG Festの参加は初めてで、今回はGALNERYUSが参加するというのが一番の参加の決め手に。ANTHEMも3月のOVERLORD&ETERNAL WARRIOR完全再現以来だ。

場所はANTHEMの聖地である「クラブチッタ川崎」
先述の通り、この日は台風一過で、丁度入場時の外気温はかなり高く、
川崎駅から会場まで来るだけで目眩がしそうなほど暑かった。


オープニングアクト GALTHEM

<セットリスト>
THE HERION〜ELECTRIC EYES(JUDAS PRIEST cover)
YOU'VE GOT ANOTHER THING COMIN' (JUDAS PREIST cover)
THUNDER AND LIGHTNING (THIN LIZZY cover)
COLD SWEAT (THIN LIZZY cover)
BREAKING THE LAW (JUDAS PREIEST)

オープニングバンドは、ANTHEMとGALNERYUSが融合したGALTHEM。
バンドはANTHEM4人+小野正利、SYU、YUHKIといったラインナップ。
有名な洋楽の曲のカバーを披露した。
趣向としては、THE MANと同じ方向性なわけだが、森川之雄と小野正利の2人の全然違ったヴォーカルのコントラストが面白かった。 



1番目 DOOM

本編一番手はDOOM。
キャリアは長く、途中活動休止はありながらも復活して現在も活動している3ピースのバンドである。
ANTHEMとの付き合いについては、なんと俗に言うインディーズ時代に対バンをしたことがあるらしいが、それ以降接触は無かったらしい。
個人的に名前だけは知っていたバンドで、音源はちゃんと聞いたことがなかった。
ただ比較的近似で(とは言えだいぶ前だと思うが)、X JAPANのYOSHIKIが、昔DOOMのサポートをしていたことがあると言う話がYOSHIKI CHANNELで本人の口から語られ、DOOMの名前を聞いていたので、今回このフェスの参加者に名前を見た時は、例のDOOMかと驚いたものだ。
ちなみにYOSHIKI CHANNELでこの話をしていた時に同席していた、LUNA SEAのJが、今回DOOM宛に花を出していた。

で、肝心のステージだが、正直カルチャーショックだったと言うのが本音。
3ピースで演奏される曲は、終始ドロドロした重低音で、複雑な構成はプログレの様だった。個人的に、ベースのエグさには目を引かれた。
このバンドの雰囲気は独特すぎた。
おそらくGALNERYUSやANTHEMの良いメロディを携えているバンドを好む人達にはなかなか理解が追いつかなかったのではないか。
曲の終わり、始まりがわかりづらいと言うのもあったと思うが、客側から拍手がなかなか上がらなかったのは、呆気に取られていた人が多かったとも言えるのではないだろうか。(MCでは「俺たち拍手というものに慣れてないので」と言っていたが、いつもライブでこうなのだろうか)
かく言う私もそうだった。
昔のOpethとか好んで聞いたりしていたので大丈夫かなと思っていたが、完全に甘かったのと、やっぱりドゥームメタルは別ジャンルだなと再認識した。


2番手 GALNERYUS
<セットリスト>
UNITED BLOOD
BURN MY HEART

THERE'S NO ESCAPE
THE REASON WE FIGHT(新曲)
LOST IN THE DARKNESS(新曲)
SAVE YOU!
FUTURE NEVER DIE
RAISE MY SWORD

2番手はGALNERYUS。
呆気に取られたDOOMの余韻を打ち破ったのは、UNITED BLOOD。
なんとSEではなく、生演奏だった。
これは先日のPURE ROCK JAPAN LIVEでMEDITATION FOR SAGAを生演奏した流れを汲んでいると思われるが、まさか生演奏するとは思わなかった。
そして「この曲が来たということは?」と期待した通り、
次に来たのはBURN MY HEART。
ようやく、ようやく生演奏で聴くことが叶った。
昨年のツアー中に幾度となく披露されていた曲ではあるが、対バンイベント等も含め、私が見に行った公演では悉くセトリから外されていたので、この曲が来て全身鳥肌が立った。感無量である。
それ以外にもSAVE YOU!やFUTURE NEVER DIEといった、小野正利加入初期のややレアな楽曲が披露され、驚かされた。
新曲についてはこの前のPURE ROCK JAPAN LIVEでも披露され、前日に配信開始されTHE REASON WE FIGHTの他に、もう一曲披露されたが、この曲が一聴して凄く良い感じ。個人的には感触がすごく良かった。
メンバーの演奏はいつも通りバカテクながら安定、小野さんも素晴らしいハイトーンを披露していた。
個人的にこの日のPAはキーボードがよく聞こえるバランスになっていた気がする。
最後はRAISE MY SWORDで大合唱して終了。
9月のアルバム、そしてそれを伴ったライブが益々楽しみになった。


3番手ANTHEM
<セットリスト>
SNAKE EYES
WHEELS OF FIRE
NIGHT AFTER NIGHT
ROARING VORTEX
BLOOD BROTHERS
MASTER OF DISASTER
VOID ARK
IMMORTAL BIND
HEADSTRONG
VENOM STRIKE
BOUND TO BREAK
WILD ANTHEM

ANTHEM 主催のフェスなので、トリは当然ANTHEMである。
GALNERYUSでだいぶ体力を使い果たした後でのANTHEMなので、
個人的に体力的な不安はあったが、心配は無用だった。
いつものことながらANTHEMライブは見ている者の熱を自然と上げてくれ、ハートに火をつけて自分を鼓舞させてくれる。
セットリスト自体は、現時点での最新作CRIMSON&JET BLACKからのナンバーを主軸とし、プラスANTHEM代表曲での王道な構成といったところ。
最新作が一番勢いがあることを示したというのはもちろんだと思うが、秋から始まるLIVE CIRCUS Vol.5がレア曲などを投入するセトリになる予定であるとのことから、ここで一旦C&Jの総括をしたとも取れるかもしれない。
おそらく個人的にはCATS IN 靴下でしか聞いたことのなかったフェス表題曲、HEADSTRONGもちゃんと森川Voで聴くことができ、サビの部分は全力でHEADSTRONG!と叫んで声を枯らしてやった。
柴田御大にして「あんた達本当に凄い」と言わしめるほどに会場の熱気も凄かった。

最後は小野正利を呼び込み、ツインボーカルでWILD ANTHEMを披露して大団円となった。
ちなみにアンコールは無し。
前はアンコールもあった様なので、意外だったのが、この日は同会場の23:30から別のイベントがある関係で、完全撤収が22:00とされていた模様(Xの投稿で記載あり)終了時点で20:30頃だったので、撤収作業を考えれば仕方がなかったのかもしれない。

とはいえ満足感は非常に高く、茹だる暑さや夏バテを吹き飛ばす最高のフェスだった。



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