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“手渡し〟こそが寿司道の真骨頂

知り合いの女性が
寿司職人と結婚したと聞き、
ご祝儀のつもりで
そのお店に伺った。

店構えはこじんまりしてて格調高め。
駅に近い裏路地にある
老舗の小料理屋といった感じ。

奥に髷を結った浴衣姿の
力士さんらしき方が2人いた。

お店に入ってすぐに
後悔にも似た感情が😱

ヤバい、かも、、帰るなら今だ。
いや、それはまずいだろ、失礼だ。
非常識だ!
入れ、入るんだ!
男だろ!いや、女だ私は!
勇気を振り絞れ!

壁に“お品書き〟がな〜い!

“オススメ〟とか“時価〟とか
手書きの短冊が一切ない😳
そして、カウンターにもテーブルにも
どこにもメニュー表がない!

知り合い(女将)と目が合ったし、
満面の笑顔だし、
Uターンして帰る訳にも行かないし
帰ったら、それ、コントでしょw

そもそもお金足りるのか?


「いらっしゃいませ〜
ご無沙汰してましたー!

「うちの店、メニューがないんですよ。
 “おまかせ〟ですが良いですか?」


キターーーー!得体の知れない
“おまかせ〟という悪魔のワード。
寿司版ミステリーツアー始まったーw
乗車拒否したい🆖

私「はーい、了解です。
 ご結婚おめでとうございますー
 素敵なご主人で、、」

(や、やばい、1人いくらなんだ?)

「お飲み物別でお一人様19000円です」

私「わかりましたー」 😱

仕方ない、ご祝儀だと
思う事にするしかないが
顔が一瞬、引き攣ったのは否めない。
心ここに無し・・

停電になってやむをえず
営業ストップにならないかしら⁈
大義名分で堂々と帰れる。
停電になれ!
銀行強盗ならぬ寿司強盗とか
店に来ないかなぁ〜

(こりゃ2人で4万円軽く超すな😢)

それはそれで仕方ないのだが
なんと、“手渡し寿司〟だった。
親方が握ったお寿司をその素手で
お客様に直に手渡してくれる。

お喋りに夢中になって
ネタが乾かぬうちに早く食べて欲しい
いう配慮だという事だけれど、

寿司板に一旦乗せるのも
所詮、素手なんだから
どうせ同じじゃないかと
言われるけれど
それでも私は苦手だった
😢
理屈じゃないのだ。


石鹸でゴシゴシ洗った清潔な手でも
いーやーだー😩😩😩
理屈じゃないのよ

でも、我慢して食べたよね、、
大人だからねw
(心の中は駄々をこねる子供だ)

どのタイミングで食べるかは
お客の自由にさせてほしいー
ネタが乾くまでって
そんなに放置しないでしょーよ。

潔癖症なのか、私。
そうでもないのだけどw

ネットを見ると
「手渡し寿司こそが新鮮で
さらに美味さを引き立てる!
寿司こそ手渡し、
手渡しで味わう愉悦!」


手渡し寿司に大満足の感想が多くて
さらに驚愕だ🫢

単に、私が高級寿司店を
知らないだけだったのかもしれない。
回転寿司ばかり行ってたら
駄目なのね🤣

子供の頃、おにぎりに関しては
“母の作るおにぎり〟しか
食べれなかった。
他の人が素手で握るのは
なんか、不潔な気がしてm(_ _)m

大人になってからは
だいぶ平気になった。
でも、コレはまた別な話よ😢

懐かしい話しをしながら
お寿司を手渡しでいただく最中
頭の中の電卓が壊れそうなくらい、
桁がどんどん増えていって
全く酔えなかった💦

お酒って胃袋で酔うんじゃなくて
心で酔うものなのね
🍶

お勘定は案の定、軽く4万円を越した😂
情けないことにそこまでの
現金の持ち合わせはなく
カードで払うことに。

お寿司で“2人で5万円〟って!

まだあどけない
アイドル志望の若い女の子を連れて
権力を持つ“スケベプロデューサー〟が
経費使って行きそうなとこ。

もっといくか⁈
2人で8万円超えとか普通に。
ザ・銀座価格‼️
あ、偏見ですいませんm(_ _)m

たかが5万円くらいの端金で
ビビってるんじゃないよ、私。
まったく、小市民なんだから〜

「もぉ〜お腹一杯!
すんごく美味しかった。
また来たいですー♪」
と、店を後にした。


なぜか、無性に腹が立ち、
まだ何か空腹感のような
満たされない状態で
不貞腐れて歩いていたら
煌々と光る蛍光グリーンに
赤文字の看板が目に入る。
それが“菩薩の顔〟に見えた。

そうです!
その足で“サイゼリヤ〟に寄ったのだ。

400円の野菜ときのこのピザを食べ、
一杯100円のグラスワインを3杯
飲んだとさ(笑)

お、美味しい〜😋

【笑えない話グランプリ】

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