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【UFC】岡見勇信が5年1カ月振りにオクタゴンで勝ち名乗り!「本当の意味でUFCに帰って来れた。目標はランカーと戦ってタイトル争いにからんでいくこと」。ポイエーはゲイジーとの死闘をTKOで制す=4.14 UFNアリゾナ勝者コメント

UFC(Ultimate Fighting Championship)は日本時間2018年4月15日(日)にアメリカ・アリゾナ州グレンデールのヒラ・リバー・アリーナにて“UFCファイトナイト・アリゾナ”を開催した。(提供=Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images )

メインイベントではライト級ランキング5位につけるダスティ・ポイエー(アメリカ 22勝5敗1ノーコンテンスト)と同6位のジャスティン・ゲイジー(18勝1敗)が対戦し、激しい乱打戦の末にポイエーがTKOでゲイジーを下している。試合後、オクタゴンで勝利者インタビューに応じたポイエーは先ごろライト級王座を手に入れたハビブ・ヌルマゴメドフを指名し、タイトル挑戦を要求した。

また、今回のイベントでUFCウェルター級復帰戦に挑んだ岡見勇信(34勝11敗)はディエゴ・リマ(ブラジル 14勝6敗)を相手に終始、試合をコントロールして圧倒し、フィニッシュこそならなかったものの、すべてのジャッジが30-26のスコアをつける素晴らしい戦いぶりで復帰後初の勝利を飾った。

万感の白星を勝ち取った岡見はオクタゴンで事前の約束通り、エア刀で立ち回るサムライポーズを披露。その後、ファンにメッセージを寄せた岡見は「本当に久々の、本当の意味でUFCに帰ってこられました。これからが本当の意味で、自分の強さを証明していきたいと思っています。本当に応援ありがとうございました」と語っている。

【4月22日(日)は中村K太郎、佐々木憂流迦が登場】

次回、UFCはニュージャージー州アトランティックシティに舞台を移し、日本時間4月22日(日)にアトランティックシティ・ボードウオーク・ホールでUFCファイトナイト・アトランティックシティを開催する。

メインイベントはライト級ランキング4位につけるエジソン・バルボーザと同7位のケビン・リーによる一戦が組まれ、フランキー・エドガー対カブ・スワンソンの注目のフェザー級マッチに加えて、フライ級の佐々木憂流迦がマゴメド・ビブラトフと、ウェルター級の中村K太郎はトニー・マーティンと対戦する予定だ。

<UFCファイトナイト・アリゾナ結果&勝者コメント>
現地時間2018年4月14日(土)、日本時間15日(日)
ヒラ・リバー・アリーナ(アリゾナ州グレンデール)

【メインイベント】

▼ライト級マッチ
○ダスティン・ポイエー vs. ジャスティン・ゲイジー
4ラウンド(0分33秒)TKO

【試合動画】※ハイライト
https://twitter.com/ufc/status/985343034521890816
https://twitter.com/ufc/status/985343668557987841

【試合詳報】
https://www.facebook.com/gong.kakutogi/posts/1674346922656201

勝者ダスティン・ポイエーのコメント

「ファンのブーイングは分かる。でも、俺たちはみんなのためにオクタゴンですべてを出し尽くした。ジャスティンは戦士だ。ハーブ(ディーン/レフェリー)が今回のように間に入るまで止まることもなかっただろう。2階級で戦ってきた。今回がUFCで20戦目だ。ノックダウンを奪い、ノックアウトし、また立ち上がる。逆境に立ち向かうようなものだった。自分がちゃんと手に入れるまでは何かを求めたこともない。だから、デイナ(ホワイト)、ショーン(シェルビー)……ハビブ(ヌルマゴメドフ)、やろうぜ!」

【メインカード】

▼ウェルター級マッチ 5分3ラウンド
カーロス・コンディット vs. アレックス・オリベイラ○
2ラウンド(3分17秒)サブミッション(ギロチンチョーク)

【試合動画】
https://twitter.com/ufc/status/985332439307333632

【試合詳報】
https://www.facebook.com/gong.kakutogi/posts/1674318729325687

勝者アレックス・オリベイラのコメント

「今回の試合に向けてかなり仕上げてきた。家族のためにやっていることだから、試合に臨んで家族のために勝つことがすべてだ。自分が大事にしていることはそれがすべてだ」

▼ミドル級マッチ 5分3ラウンド
○イズラエル・アデサニヤ vs. マービン・ヴェットーリ
判定2-1(29-28、28-29、29-28)

※右インローで崩すアデサニャは右アッパー、ヒジも当てる。

【試合動画】
https://twitter.com/ufc/status/985323861674569728

勝者イズラエル・アデサニヤのコメント

「満足はしていないけど、勝利は受け入れる。コーチたちが言うように、勝ちは勝ちだけど、俺にはそれじゃ足りない。フィニッシュしたいし、決めきれなかったことは不満だ。ジャッジの1人が彼につけたことは間違いなく正気とは思えない。全然理解できない。第3ラウンドにテイクダウンを取られたけど、最初と2回目のラウンドは俺が相手をまとめていた。1ラウンドだって相手に与えていないはずなんだ。戻って試合を見直してみるべきだろうね。試合は楽しかったし、喜んで勝利を受け入れるけれど、次についてはまだ考えていない」

▼女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド
○ミシェル・ウォーターソン vs. コートニー・ケイシー
判定2-1(29-28、28-29、29-28)

※右ST当てるケイシー。ウォーターソンは小外、シングルレッグでTD奪い、右前蹴りでケイシーを後退させる。3Rバック奪うケイシーはRNCから腕十字狙いもホーン。

【試合動画】
https://twitter.com/ufc/status/985315644336832512

勝者ミシェル・ウォーターソンのコメント

「ヒヤッとしたわ。スプリット判定になると分かった時は心配だった。自分の方がたくさんいけたと思っていたし、サブミッションのアテンプトはすべて逃げていたけれど、ジャッジがどう見るかは絶対に分からないから。それで私の手取りも変わっちゃうのにね。試合を通して最高の気分だった。打ち合いでも私が上回っていたし、グラップリングも自分の方が良かったから、ユナニマス判定に十分なだけをやれたと思っていたんだけど。でも、勝てて本当にうれしい。この階級で自分よりも大きい子たちと戦えるってことを証明できた。勝利街道に戻れたことも本当に満足しているわ。今は家族と過ごす時間が楽しみでしょうがない。次はUFCが何を用意してくれるか見てみるつもりよ」

【プレリム】

▼ミドル級マッチ 5分3ラウンド
ティム・ボーシュ vs. アントニオ・カルロスJr. ○
1ラウンド(4分28秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)

【試合動画】
https://twitter.com/ufc/status/985302275747819520

※ダブルレッグで尻下でクラッチしリフトTD。パウンドからバック回り、両足4の字フック、RNC

勝者アントニオ・カルロスJr.のコメント

「自分のパフォーマンスにはとても満足している。これで3連続一本勝ちだし、第1ラウンドで2連勝だ。試合のたびにもっと良くなろうとしている。ティム・ボーシュは本当に尊敬されるファイターだし、このスポーツのベテランだ。今回の勝利はうれしいし、次に何が来るのかワクワクしている」

▼ウェルター級マッチ 5分3ラウンド
○ムスリム・サリコフ vs. リッキー・レイニー
2ラウンド(4分12秒)KO

【試合動画】
https://twitter.com/ufc/status/985299076764786688

※レイニーの左フックを左に頭を傾けかわしながら右フックをかぶせてテンプルに当てたサリコフがダウン奪いパウンド。

勝者ムスリム・サリコフのコメント

「本当にうれしい。初めてのUFCの試合はベストなパフォーマンスができなかった。家族の問題があって、そのせいで全力を尽くせなかったんだ。今日は最高の気分。最高のキャンプができたし、試合に全力で挑めたと思う。俺は打撃が好きだし、最強の打撃を持つひとりだと思っている。かなりタフでもあるから、一番タフな相手とやりたい。このスポーツがどういう風になっているかは分かっているから、そこに行くまでまだやらなければならないことがある。今回はUFCの初勝利を挙げたところ。ただ、コンディットやセラーニのような人が好きだから、早く彼らと戦えるようになりたい」

▼フライ級マッチ 5分3ラウンド
ウィルソン・ヘイス vs. ジョン・モラガ○
判定0-3(28-29、28-29、28-29)

【試合動画】
https://twitter.com/ufc/status/985290382794608640

※ハイレベルな高速スクランブルの両者。出入りのモラガは右インロー、跳びヒザ当てる。追うヘイスは3Rシングルレッグから後方に回してTD。4の字バック奪い背後からパウンド

勝者ジョン・モラガのコメント

「いい試合だったと思う。とにかく自分らしく、流れをつかみたかった。自分のゲームプランには自信があったし、ウィルソンが試合にどんなことを持ち込もうと俺は受けるだけだった。とてもタフな相手だから、とにかく、みんなが試合を楽しんでくれていることを願っている。前にフェニックスで試合をしたことがあるんだ。観客からこんなにもたくさんの声援を受けられるなんて最高の気分だ」

▼ミドル級マッチ 5分3ラウンド
クリストフ・ヨトゥコ vs. ブラッド・タバレス○
3ラウンド(2分16秒)TKO

※シングルレッグで押し込まれたタヴァレスだが首相撲で体入れ替え右フックでダウン奪い、パウンド

【試合動画】
https://twitter.com/ufc/status/985282753556967424

勝者ブラッド・タバレスのコメント

「気分はいいけど、ちょっとイラついてもいる。打撃で勝り、テイクダウンを取り、最高の試合をしたと思う。イラついているのは相手に当てられたナックルでカットしたこと。それ以外は最高。いい感じで勝利を重ねられているし、ようやく求めていたフィニッシュを決められた。俺が戦った相手はみんな、俺の打撃がどれだけハードか語っているだろ。だから、ちゃんと結果を残したかったし、今日はそれができた。これでトップ10入りできるといいんだけど。この3年で負けたのはただの一度きりだし、それも相手はこの階級のチャンピオンだったから、今はすべてが整ったような気分。次はマイケル・ビスピンとやりたい。俺には何もないけど、でも彼のことは尊重したい。最後の試合を探っているのは知っているからね。自分がその相手になれたら名誉だ」

【アーリープレリム】

▼ライト級マッチ
○ギルバート・バーンズ vs. ダン・モレット
2ラウンド(0分59秒)KO

※モレットの左ローにカウンターの右フック効かせたバーンズが前へ。金網詰め、強烈な右アッパーにモレットは意識が切れ座り込んだ。

【試合動画】
https://twitter.com/ufc/status/985273662671536128

勝者ギルバート・バーンズのコメント

「最初のラウンドは自分の距離感を見つけられなかった。うまく戦えているとは思ったけど、自分が求めている形にはできていなかったんだ。だから、第2ラウンドは時間をかけて相手のセットアップがどんな感じかを見た。相手のオーバーハンドを確認してすぐ、スキがあるのが見えた。2回目に見た時、目いっぱい強く打ち込んだ。相手にちゃんと食らわせられることは分かっていたけど、十分なだけ決まってノックアウトできた。本当なら、今年の初めにオーランドでオリビエ・オービン・メルシエと対戦するはずだったんだけどね。実現できなかったから、今はもう一度、この試合を組んでほしいと思っている。ケガはしていないから、すぐにジムに戻る。彼もノックアウト勝利を挙げたばかりだし、俺もそう。だから、きっと最高の試合になるはずだ。7月7日のUFC 226で彼とやりたい」

▼女子フライ級マッチ
シャナ・ドブソン vs. ローレン・ミューラー○
判定3-0(28-29、28-29、28-92)

【試合動画】
https://twitter.com/ufc/status/985269474025598976

勝者ローレン・ミューラーのコメント

「オクタゴンデビュー戦で勝利なんて信じられない気分よ。今回の試合に挑むにあたってシャナ・ドブソンのことをたくさん知った。彼女がどれだけパワフルかも知っているけれど、自分の方がもっとダイナミックなファイターだと感じたし、自分の試合は違うんだってことを見せたかった。接戦だったと思ったけど、自分の方が上回っていたのは分かっていたから、それをジャッジのスコアカードでも確認できてうれしい。これで5勝0敗。正式にそうなってよかったわ。今回の試合に向けて私の記録を聞かれたら、5勝0敗にするつもりって答えてきたの。有言実行するタイプだけど、実現させて今そう言えることは最高の気分。最終的な目標はタイトル。ここは新しい階級だから、どうなっていくのかまだ見ているところだけどね。次に戦いたい相手はいないけれど、私は負けなしだし、タイトル挑戦につながる相手と戦いたい」

▼ウェルター級マッチ
ディエゴ・リマ vs. 岡見勇信○
判定3-0(26-30、26-30、26-30)

【試合動画】
https://twitter.com/ufc/status/985262883448606720

【試合詳報】
https://www.facebook.com/gong.kakutogi/posts/1674136316010595

勝者、岡見勇信のコメント

「UFC以外の場所で過ごした時間でさらに成長し、新しいことを学んできました。それをどの試合でも見せたいと思っています。今日は圧倒できましたし、気持ちをぶつけられました。もう若くはないのでオクタゴンで過ごせる時間はそんなに多くありません。目標はランカーと戦ってタイトル争いにからんでいくことです。ドナルド・セラーニとやれたら、すごくいいマッチアップじゃないですかね。それか、ダレン・ティルとか。ランキング入りしている相手であれば、UFCが次に用意してくれる相手と戦うつもりです」

▼ヘビー級マッチ
アルジャン・シン・ブラー vs. アダム・ウィチョレク○
2ラウンド(1分59秒)サブミッション(オモプラッタ/腕ひしぎ体固め)

【試合動画】
https://twitter.com/ufc/status/985255360180047873

勝者アダム・ウィチョレクのコメント

「最初のラウンドはタフだったけど、とにかく動き続けて勝てる道を探すしかないってことは分かっていた。UFC史上2回目のオモプラッタでのフィニッシュだったと聞いてかなり興奮している。トレーニングしてきたことではあるけど、試合中にそのチャンスに遭遇するのはレアだからね。まあでも、何もかもが初めてだったけどね! 成長中のヘビー級ファイターだってことを示せたと思う。それに、いつも何かしらとっておきの切り札を持っている。この後は休みを取るつもりだけど、またすぐに戦いたい」

▼バンタム級マッチ
マシュー・ロペス vs. アレハンドロ・ペレス○
2ラウンド(3分42秒)TKO

※ボディロックを右で差し返して金網際で首相撲からヒザ、ボディ打ち効かせ、右ストレート

【試合動画】
https://twitter.com/ufc/status/985250969930711040

勝者アレハンドロ・ペレスのコメント

「試合は予定通りにいったと思うよ。がまんできたし、正確性もあった。試合をフィニッシュするのに必要だった打撃も決められたしね。UFCではまだ1回しか負けていない。自分でも成長していると感じられる。学ぶことはたくさんあるけど、今日の目標はこれまでの試合から改善すること、この階級で自分の力を示し続けることだった。最終的なゴールはチャンピオンになることだから、このまま上っていきたい。トップ15の誰とでも戦うつもりだけど、エディ・ワインランドが次の相手にいいと思う。ファンにとって最高の試合になるんじゃないかな」

▼バンタム級マッチ
○ルーク・サンダース vs. パトリック・ウィリアムズ
判定3-0(30-27、30-27、29-28)

【試合動画】
https://twitter.com/ufc/status/985242149317885953

勝者ルーク・サンダースのコメント

「今日はかなり調子が良かった。もっとアグレッシブにいきたかったんだけど、理由がないわけじゃないし、とにかく自分の試合を戦いたかった。相手はものすごくタフだからね。試合中に何度か動揺させられたはずなんだけど、一度も止まらなかったし、この試合をみんなが楽しんでくれてればいいなと願っている。大事な人たちが見に来てくれたのは最高だけど、でも、そこにいてもいなくても、大好きな人たちの存在が自分の大きなモチベーションになっている。みんなの応援を感じて、自分のためにそこにいてくれると分かっているのは最高だね。今は家に帰るのがワクワクするし、みんなに会うのが楽しみ! 契約ではこれが最後の試合だから、UFCが次に何を求めてくるのか準備はできている。トレーラーハウス出身だけど、ここまでやり遂げられたから、もっとがんばってこのスポーツで成長していきたい」

※大会や選手の詳細情報はUFCファイトナイト・アリゾナにて。

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