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勝つために下手になる

はじめに


こんにちは、Garbage(@garbage_er)です。
今回は「シャドウバース Advent Calendar 2021」の企画ということで
解説記事ではなくShadowverseに関するちょっとした話について。

他の皆さんのように面白く笑いを提供する記事でも書きたいのですがあいにくセンスもネタも持ち合わせていないので、プレイに寄った話でもしようかなと思います。
※前日までレート杯に向けて調整していたので短めの記事です。

☆勝つために下手になるとは?


“下手になる”
といっても、ミスが多くなるとか異なる大局観を持つとかそういう話ではありません。

とある記事に

下手は下手を自覚してはじめて成長することができます。

https://note.com/ysdm__sv/n/n6bd3b1e92b60

という一文があります。


”下手になる”とは”下手を自覚する”ということです。



筆者が11期に初めてレート杯に出た際本当に嬉しかったのと同時に、ひょっとして自分も上位プレイヤーの仲間入りできるくらいには上達したんじゃないかと自惚れていました

実際には100戦ぽっちで上振れただけのいわゆる上振れ着地なのですが、短期的なレート値や勝率をみて勘違いしてしまう典型的な一発屋思考です。

続く12期では500戦57%と高勝率は出ず、ボーダーにはかすりもせず現実を見せられ”下手”だと気付かされました。

「自分は他の人より〇〇が優れている」「〇〇で勝ち進んだ実績がある」
継続的に勝ちたい時、そんなプライドは捨てるべきだと思っています。

実力に伴わないプライドは必ず成長を阻害します。


☆Ratingsは正直


レートはお手軽にBo3できるという点に加えて、自分で集計しなくても勝率が一目で分かるというのも魅力のひとつでしょう。
その期間のみならず全期間勝率や年間勝率など、目標とする勝率は様々でも皆一度は意識したことがあるのではないかと思います。

Ratingsとは正直なもので

良いプレイを続ければ必然的に勝率は高くなるし、逆もまた然り。

長期的に勝率が出ていないのであれば、デッキ選択等は要素として小さくプレイが悪いことがほとんどです。

レート勝率という分かりやすい指標がある今、前述した”下手になる”ことが簡単になっています。
勝率の出せていない自分を認め、向き合い、自覚することが大切です。

☆下手から上手へ


・思考のパターン化


“ちょっと前まで考えていたことが出来ない”だったり、”やった後すぐにミスに気づいた”なんて経験ありませんか?

少し考えれば分かるようなミスは基本的に、思考のパターン化が出来ていないが故に起こるものだと考えています。

勝率が安定しないうちは意識的に思考をパターン化することで、わざわざ考えなくてもその思考手順を踏めるようにしていきます。

上位プレイヤーは無意識に色々な情報を整理できているため、冷静に手札を捌くことができるのです。

[思考プロセスを一度書き出し、毎試合行うことで地道にそれを体に覚えさせるという方法]

自分や相手が何ターン目の勝ちを目指すのか

次の相手のターンの強い行動

次の自分のターンの手札の残り方

トップ受け

自分の行動(実際に取る行動)

実際には上の思考プロセスに加えて、時間切れをケアした妥協択を考えておいたりと90秒で足りるわけがありません。

なので相手のターン中に考えておいたり思考を簡略化することが必要になってきます。


自分や相手が何ターン目の勝ちを目指すのか

これは基本的に大局観によって思考を省略することが出来ます。

特定のマッチをたくさん行う中で何ターン目にリーサルが起こりやすいか、狙うべきかという大局観が身につきます。
 
レートをたくさんやるのかルームマッチを行うのかは人それぞれですが、環境の主要マッチの大局観は身につけておきたいです。

例)セッカEvs 進化Wで相手が先攻8ターン目にセッカリーサルを狙ってきそうなので後攻7ターン目のキルを目指す。


次の相手のターンの強い行動

必ずしも1番強い動きを想定する必要はないのですが、何に強い動きをするべきなのか、相手の〇〇は割り切るべきかはしっかり考えます。

よくあるのは、相手の強い動きを想定するあまり自分の勝ちを見失ってしまうプレイです。

自分が無理なくできる場合や、序中盤に喰らったら負けてしまうような行動はケアすべきですが、一番に考えるのは自分の勝ちです。

ケアすることによって自分の手札の残り方が最悪になったり、ケアできてるようでどのみち苦しいから割り切るなど、臨機応変に対応することが大切。

自分が勝つターンまでの動きを阻害されるようなカードを最低限ケアして自分の勝ちを見据えます。

例)相手のベルエンジェル進化での耐久を想定し熾天使の剣を手札に残す。


次の自分のターンの手札の残り方

個人的にはこれが1番思考プロセスの中で忘れがちです。

そのターン1番強い動きが見えてそれを取ってしまい、次のターンの手札の残り方が最悪なんてことは避けなければなりません。

ありがちなのは動き出しのカードとして強いカードが手札に残っていないことで、
思考としては前のターンの行動の前に次のターンの動きだしを考えておきます。

例)次のターン6ppでパスチャーやブロッサムがアクセラで始動出来ないからアイヴィーキングを手札に残しておく。


“トップ受け”

トップのカードを全て想定したうえで、ドローを進めたり次のターンを迎えるというのは人間の力では不可能です。
 
次のターン引いて強いカードは何か、というのが分かるぐらいにはそのデッキを使い込んでおくことで思考を省略できます

例)次ウィンドフェアリーをトップで引けばラティカ12プレイできる。


90秒では到底時間が足りないため、最善択というものは取るのが難しいのです。
いかに思考を簡略化し、90秒で間に合わせるかが重要です。

繰り返すようですが、
上位プレイヤーが無意識に行なっている思考プロセスができていないor足りていないなら地道にやっていくしかありません。
 

彼らの仲間入りをするまでは続けるしかないと思っています。



・チャレンジャー精神


上位プレイヤーの多くは日々試行錯誤し、日々成長しています。
本当に色々試すし、試合が終わるたびに反省してます。すごい。


自分が”下手”だと気づきチャレンジャーであると自覚したのなら簡単です。

「このデッキはあまり自分には合わない」「引きのムラがひどくて嫌い」「安定マリガンしかしたくない」などと言ってる場合ではなく
我々はよりストイックに、なんでも試しなんでも使えるようにしていくべきなのです。

チャレンジャーなのだから。



・調整環境


勝つためにはShadowverseにかける時間が多ければ多いほど良いですが、社会人の方は限られた時間でゲームをされていると思います。

あまり時間の取れない人ほど調整環境の選択が重要です。

チームの内情を知ることは大変だし、知人等から内情を聞けても調整環境の良し悪しなんてどう判断すればいいのなんて思う方もいるかもしれません。

あまり時間の取れない人にとって良い調整環境とはズバリ

テキストによる情報共有の多い環境


チームとして通話の多さは魅力の一つですが、時間の取れない人にとって通話が多かろうとあまり関係ありません。
 
「今いるチームがほとんど通話による活動だけだよ〜」なんて人はテキストによる議論が活発な環境を探してみるのも手かもしれません。
 

現在はプロのサブスク等も充実していて、サブスクサーバーに情報がたくさん落ちているなんてこともあるらしいので、環境がないという方は積極的に活用したいところです。
iDealはテキストでの情報共有もたくさんしてます!自薦お待ちしております。)


・プロの発信力を頼る


上位プレイヤーたちが辿り着いたデッキリストやプレイングを後から知ろうとしても自分が勝つためには遅いわけであって、我々は思考を盗み自分のものにしていかなければならないのです。


普段から同じ調整環境に上手いプレイヤーがいる場合は通話やテキストで聞ける機会も多いですが、みんながみんなそうではないでしょう。

“上手いプレイヤーが共有して話してくれる”
そんな素晴らしい調整環境無くたっていいんです、プロが配信してくれます

プロ選手が配信でデッキを回し、思考を話してくれる。これを活用しない手はない。

ただ漠然と共有や配信を見るのではなく質問することで、上位プレイヤーたちにとっては当然のように行う難しいプレイの思考回路を知ることができます。

勇気を出してコメントすることの積み重ねが自分を強くします。

忙しい中情報を発信してくれるプロに感謝して自分のものにしていきましょう。


☆運に寛容


これは上達やプレイの話からは少し逸れるのですが、勝ちたいからこそ目先の運に囚われないというのが非常に大事だと思っています。

当然大型大会魂の一戦等大事な試合ですごい上振れを食らったら誰だって萎えます。暴れます。

ただ数多く試合するレートで相手の動きや自分の動きに一喜一憂していては、心が持ちませんし上達とは程遠いでしょう。


運に一喜一憂せず冷静にリプレイを振り返ってみると、

「ドローの効率が悪いな、もう少しチャンスを広げられたんじゃないか?」「ケアしすぎたな割り切るべきだったか?」

等の反省すべきところがたくさんあるはずです。
1人ではなく誰かと一緒に見るのがオススメ

リプレイを見た試合の勝敗に影響がないミスでも、そのミスの積み重ねは勝率へと反映されています。


ミスを少なくしていくゲームなので、今後の試合のためにもリプレイを見ることは本当に大切です。
来期はより多くレートに潜りたいという気持ちを抑え、リプレイを見る時間を作ってみてはいかがでしょうか?

おわりに


結局何が言いたかったかというとタイトルが全てなのですが、

勝率の出せていない自分が”下手”であると認め、自覚することでより一層勝つための努力を続けることが出来る。

プライドが邪魔してプレイについての質問が疎かになったり、負けた試合をすべて運のせいにしてしまうなんて勿体ない


分からないことは質問し、他者からの指摘も受け入れる。
小さな積み重ねがミスを少なくし、勝利を近づけてくれます。


※当記事は一個人の考えですので、皆がこうするべきと思っていませんしこれが正解だとも思っていません。
既に勝ちまくってるとかやり方を確立してるって人からしたら馬鹿らしかったかもしれません。

拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。


明日12/6のAdvent CalendarはNi'a|Riria(@riria_sv)さんの「I am eccentric 変わり者でいい」です。
お楽しみに!
https://adventar.org/calendars/7203


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